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【米国株情報】缶のスープで有名、キャンベルスープ(CPB)配当や将来性、財務状況など解説

今回は、米国株のなかでもキャンベルスープ(CPB)に関する記事となっています。

本記事ではこのような疑問に答えます

  • キャンベルスープとは?
  • キャンベルスープの将来性は?
  • 配当や財務状況は?
  • 事業別の業績は?

キャンベルスープ(CPB)とは?

キャンベルスープは、1869年に設立された食品会社です。

主に取り扱っている食品としては、缶のスープやスナック、パン類などがあります。

キャンベルスープの有する主なブランドとしては、トマトスープやチキンスープなどの缶スープを展開するキャンベルズや同じく缶スープ製品でクラムチャウダーやチキンヌードルスープを展開するキャンベルチャンキーなどが存在します。

また、ベジタリアン用のひよこヌードルスープなど手軽に食べられる製品を展開するWell Yes!などがあります。

一方で、スナック製品ではポテトチップスを展開するCAPE CODやクラッカーを展開するLance、魚型のクラッカーが特徴的なGoldfishなどが存在しています。

キャンベルスープの製品は、主に小売店やコンビニ、量販店などで販売されていますが、顧客5社が2021年では純売上高の46%を占めていて、最大顧客は21%を占めるウォルマートとなっています。

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競合企業

キャンベルスープのスープに関連する事業では競合企業としては、キャンベルスープと同様にチキンヌードルスープやミネストローネなどの缶食品を提供、プログレッソというブランドで展開するジェネラルミルズがあります。

また、インスタントのクリームポタージュなどのスープなど展開するクラフトハインツなども挙げられます。

加えて、クノールなどのスープブランドを有するユニリーバなども存在します。

スナック類では、ポテトチップスのプリングルスを有するケロッグや同じくポテトチップスのLaysを有するペプシコなどがあります。

加えて、クラッカー類ではハーシーやRITZを有するモンデリーズなどが挙げられます。

競合企業

  • ジェネラルミルズ
  • クラフトハインツ
  • ケロッグ
  • ペプシコ
  • モンデリーズ
  • ユニリーバ

キャンベルスープの将来性

キャンベルスープの展開するスープ市場、ポテトチップスなどのスナック市場は、今後も拡大の兆しが見られています。

しかし、市場における競合企業例えば、スープ市場ではユニリーバやスナック市場では特にポテトチップスではペプシコなどキャンベルスープよりも規模が大きい競合他社が多く存在し、価格競争などが激化した場合、不利な点など不安があります。

また、スープなどの市場は参入障壁が小さくなってきていることウォルマートなど一部の顧客に売上が偏っているため、アマゾンなどECサイトの台頭による顧客企業の変化などが気になるところです。

財務状況

下記はキャンベルスープ(CPB)の財務状況に関するものを示しています。

営業利益

上のグラフは、キャンベルスープの毎年の営業利益を示したものとなっています。

営業利益は本業でどれくらいの利益を得られているのかを示しています。

キャンベルスープの場合、2018年から2019年にかけてやや下落が見られましたが、2020年、2021年には持ち直していることが分かります。

EPS

上記のグラフは、キャンベルスープのEPS(一株あたりの利益)を示したものです。

EPSは企業の収益力を示すものですが、キャンベルスープの場合、2017年以降下降を続けていて、2020年にはやや持ち直しますが、再び下落し始めています。

下落する面が多く見られやや企業の収益力に懸念が残ります。

営業利益率

上記の棒グラフは、営業利益率を示しています。

キャンベルスープの営業利益率は綺麗な右肩あがりで全体を通して10%以上の水準を達成しています。

キャンベルスープがここ数年間に渡って積極的に行なっているコスト削減がうまく行っているのではなかと思われます。

自己資本比率

上記のグラフは、キャンベルスープの自己資本比率を示したものです。

2018年から2019年には下落が見られましたが、2020年、2021年には大幅な自己資本比率の改善が見られます。

しかし、依然として一般的な目安とされる30%以上の水準には達しておらず、やや不安が残ります。

営業によるCF

上記はキャンベルスープの営業によるCFを示したものです。

営業によるCFは手元現金の推移を示しますが、2018年から2020年に渡ってはほとんど額の推移は変わらないものの、2021年には大幅に流入する現金の量が大幅に減っていることが分かります。

配当性向

上記はキャンベルスープの配当性向を示すもので、利益のうち株主にどれくらい配当として還元しているかを示すものです。

2016年から特に2017年から2019年の間は増配をしていないのにも関わらず、配当性向の上昇が見られましたが、2020年は巣篭もり需要など影響からか配当性向が下がりました。

しかし、2021年には再び2020年以前の水準まで配当性向が上昇に転じています。

事業別収益

純売上高 (百万$)202120202019
ミールズ&ビバレッジ453246464252
スナック394440453854
合計847686918106

上記の表は、キャンベルスープの事業別の純売上高を示したものになります。

ミールズ&ビバレッジにはスープ食品などが含まれていて、スナックにはポテトチップスやクラッカーなどのお菓子製品が含まれています。

2020年にミールズ&ビバレッジとスナックの事業共に大きく増加していることがわかりますが、これはコロナ禍における家庭での需要の増加が影響していると見られています。

一方で2021年に特にミールズ&ビバレッジの方での売上の減少は、外食産業における需要の減少が原因だと見られています。

配当金推移

下記は、キャンベルスープの直近10年間の配当金の推移を示したものになります。

キャンベルスープの場合、配当は出し続けているものの、増配とはなっていない期間が多く見られます。

西暦配当金
20121.45$
20130.602$
20141.248$
20151.248$
20161.286$
20171.4$
20181.4$
20191.4$
20201.4$
20211.48$

コメント・考察

キャンベルスープは、2019年あたりまではやや営業利益が落ちていたり、自己資本比率が下がってきていたりと、やや財務が弱くなってきている傾向が見られていました。

しかし、2020年以降コロナ禍とあってスープ缶などの巣篭もり需要が増えたことによりやや財務状況が持ち直した印象を受けます。

また、キャンベルスープがここ数年に渡ってコスト削減を積極的に行なってきており、2021年度までにはおおよそ8000億ドル規模にも渡るコスト削減も財務状況の改善に繋がっているのではないかと思われます。

とはいえ、企業の収益力がやや下がってきていることや現金流入の減少などやや不安な点が残ります。

取り扱っている取引所

下の表は、日本の米国株を取り扱う主な証券会社でキャンベルスープの取り扱いの有無を示したものとなっています。

証券会社名楽天sbiマネックスpaypayDMM松井野村大和
取り扱いの有無 有 有

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