【米国株情報】飲料だけでなく菓子類でも強い!?ペプシコ(PEP)の将来性や財務状況、配当など解説

本記事では米国株の中でもペプシコ(PEP)に関する記事となっています。(https://www.pepsico.com)

本記事ではこのような疑問に答えます

  • ペプシコとは?
  • ペプシコの財務状況や配当は?
  • ペプシコの将来性は?
  • ペプシコはどんな事業を行なっている?

ペプシコ(PEP)とは

ペプシコとは、200の国や地域に展開する飲料や菓子類などを提供する食品会社です。

主なブランドとしては、コーラで有名なペプシコーラやポテトチップスのレイズ、メキシカンタコス味が人気のドリトス、チーズ味のスナック菓子、チートスがあります。

また、水色や黄色、赤色といったカラフルな色が特徴的なスポーツ飲料、ゲータレードや炭酸水飲料のマウンテンデュー、オートミールブランドのクエーカー、炭酸水を作れるソーダストリームなどがあります。

出典:PEPSICO 2021Annual Report

上記は収益地域と事業別の収益の割合を示したものとなっています。

上記からも分かる通り2021年の収益地域では、アメリカが収益の56%と半分以上を占めていて、残りの44%がアメリカ以外の地域となっています。

また、2021年の収益構成は、55%が菓子などの食品で45%が飲料となっています。

紅茶のリプトンで有名なユニリーバとはリプトンに関して国際合併事業として協力しています。

a

競合企業

競合としては、ペプシココーラとの対ともされるコーラを提供するザ・コカコーラカンパニーやコーンナッツなど菓子類なども手がけるホーメルフーズが挙げられます。

また、スープ以外にもチョコレートなどの菓子類事業を拡大させているキャンベルやシリアルの他にポテトチップスのプリングルスなどのを持つケロッグ

オレオやリッツといったブランドをもつモンデリーズインターナショナルやキットカットなどの菓子類やシリアル、飲料品などを扱うネスレが挙げられます。

その他にはクラフトハインツやドクターペッパー、サンキスト、クラッシュなどといった飲料ブランドを持つキューリング・ドクター・ペッパーなどが挙げられます。

  • ザ・コカコーラカンパニー
  • ホーメルフーズ
  • キャンベル
  • ケロッグ
  • モンデリーズインターナショナル
  • ネスレ
  • クラフトハインツ
  • キューリング・ドクター・ペッパー

ペプシコの将来性

ペプシコの関連する事業は食品事業なので基本的に一人当たりの消費量には限界があり、人が増えない限り収益の増加は見込めません。

しかし、ペプシコの場合半分以上の売上地域がアメリカでの売上であり、アメリカは現在の人口3億3000万人前後から2050年までには3億7000万人まで増加する見通しです。

またアメリカの場合、2100年時点まで人口は増加する見通しなのに対して中国やインドは2040年〜2060年あたりでピークを迎え減少に転じる可能性が予測されています。

これを踏まえると、ペプシコの売上がアメリカに比重が大きい点はプラスだと思われます。

一方で飲料や菓子類といった事業であるため、飲料でいうとコカコーラや菓子類ではモンデリーズなど強力なライバル企業が比較的多い印象です。

そのため、飲料ではコカコーラとどれぐらいシェアの差を縮められるか、菓子類ではペプシコは2021年のシェアは一位であるため、現状のシェアを維持できるかが鍵となりそうです。

財務状況

以下はペプシコの財務状況などを示したものとなっています。

営業利益

上記はペプシコの営業利益を示したものとなっています。

営業利益は本業において企業がどれくらい利益を上げているのかというのを示したものです。

ペプシコの場合、2021年はやや増加しているものの、全体としてはほぼ横ばいの状態が続いています。

EPS

上記はペプシコのEPSを示したものとなっています。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが注目される点です。

ペプシコの場合は、やや減少する年もあるものの、全体としてはなだらかではあるものの、右肩上がりとなっていることが分かります。

営業利益率

上記はペプシコの営業利益率を示したものとなっています。

営業利益率はおおよそ10%〜15%以上が優良だとされている目安です。

ペプシコの場合、優良とされる10%は全体として超えていますが、2018年以降営業利益率が下がり続けている点は気になるところです。

自己資本比率

上記はペプシコの自己資本比率を示したものとなっています。

自己資本比率は基本的に企業の安定性の指標とされています。

おおよそ30%以上が安定的な推移とされていますが、ペプシコの場合全体を通して30%に満たしておらず、年々自己資本比率が下がっている点は不安が残ります。

営業活動によるCF

上記はペプシコの営業活動によるCFを示したものとなっています。

営業活動によるCFは主に企業の手元現金の推移を示したものとなっています。

ペプシコの場合、2018年以降徐々に手元現金がの推移が増加していることが見て取れます。

配当性向

上記はペプシコの配当性向を示したものとなっています。

ペプシコの場合は2021年には一旦減少しているものの全体としては配当性向は上昇傾向にあり、これ以上配当性向が上がってくるとそろそろ増配は難しくなってくるのではないかと思われます。

事業別収益

営業利益 (百万$)202120202019
フリトレー北米563353405258
クエーカーフーズ北米578669544
ペプシコ飲料北米244219372179
ラテンアメリカ136910331141
ヨーロッパ129213531327
アフリカ、中東、南アジア858600671
アジア太平洋673590477
経費(-1683)(-1442)(-1306)
合計111621008010291

上記はペプシコの事業、地域別の営業利益を示したものとなっています。

北米の事業では主に3つの分野に分かれていて、フリトレー北米ではレイズやドリトスなどのお菓子類、クエーカーフーズ北米ではオートミールなどのシリアル類などが含まれています。

北米での事業で2020年から2021年にかけて、クエーカーフーズ北米のみ営業利益が減少していますが、これは輸送費の高騰などが原因として挙げられています。

配当金推移

下記は直近10年のペプシコの年間の配当金の推移を示したものとなっています。

直近の10年ではペプシコは増配を続けていることが分かります。

西暦配当金
20214.2475$
20204.0225$
20193.7925$
20183.5875$
20173.1675$
20162.96$
20152.7625$
20142.5325$
20132.24$
20122.1275$

コメント・考察

ペプシコに関しては、コカコーラとの対比で飲料メーカーという印象が強いですが、(実際に筆者自身もそう思ってました・・・)実際には飲料よりも菓子類など食品分野の方が収益が大きいです。

そのため、ペプシコの売上の半数を占めるアメリカでは飲料に関してコカコーラの二番手感は否めないです。

しかし、コカ・コーラは飲料事業をメインに行なってきているのに対して、ペプシコは飲料と菓子類の2本柱でやってきている分、あまり問題はないような気がします。

反対にコカコーラの方は、飲料をメインにやっている分ペプシコに飲料の部分で越されると厳しい状況になるかと思われます。

ただやはり、コカコーラの方がブランディングがペプシコよりも上手で、味自体はあまり変わらなくとも消費者は見慣れたブランドの方を選ぶなどという研究も出ているため、コカコーラよりもブランディングをうまくやらない限り超えるのは難しいのではないでしょうか。

また、やや気になる点としては、営業利益率が下がってきている点、配当性向が高くなってきている点など財務の面にやや不安が残ります。

取り扱っている証券会社

下記は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社でペプシコの取り扱いの有無を示したものとなっています。

証券会社楽天sbiマネックスPayPayDMM松井大和野村
取り扱いの有無

---

コメント

タイトルとURLをコピーしました