【米国株情報】増配だが配当性向は減少!?リパブリックサービシズとは?将来性や財務状況など解説

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本記事は米国株の中でもリパブリックサービシズ(RSG)に関する記事となっています。(https://www.republicservices.com)

本記事はこのような疑問に答えます

  • リパブリックサービシズとはどのような企業か?
  • リパブリックサービシズの将来性は?
  • 将来性や財務状況は?
  • リパブリックサービシズの配当金は?

リパブリックサービシズとは?

リパブリックサービシズ米国で廃棄物の処理を行なっている企業です。

主に米国の41の州ごみの収集作業や分別、リサイクル、埋め立て、ゴミの埋め立て地からのガスの回収事業などを行なっています。

また、2021年時点で356の収集作業施設や71のリサイクル処理センターや198の埋立地、その他移送施設や保管施設などゴミの収集や処理に関わる施設を多数運営しています。

以下は、リパブリックサービシズの獲得可能な最大市場規模を示していて、従来は670億ドル規模の予想でしたが従来よりも240億ドル拡大、910億ドルにまで増加しています。

出典:Republic Services 2021 Annual Report

主に収益を得ているサービスはゴミの回収事業で地方自治体との契約やサブスク型で住民との直接の契約から収益を得ており、2021年ではこの回収事業で総収益の74%を占めています。

ゴミの回収の際に使用されるゴミ収集車は日本のものとは異なり車体にアームが付いていたり、自動運運転の導入などで住宅での回収の77%は一人のドライバーで、生産性の向上、人員削減を積極的に行なっています。

二番目に収益として大きな割合を占めるのが、ゴミの埋め立て事業で運営している埋立地に第三者からのゴミを埋めたてて、その費用の請求による収益が2021年では総収益の13%となっています。

その他には段ボールやアルミニウム、ガラスなどのリサイクル事業や埋立地からのガスの回収事業などもありますが、これらに関しては2021年の総収益では数%ずつと収益としては大きくはありません。

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競合企業

リパブリックサービシズの競合企業としては、北米で最大の廃棄物処理事業を行い、緑色のゴミ収集車が特徴的なウェイスト・マネジメントが挙げられます。

また、他にも米国とカナダで廃棄物回収やリサイクル事業などを行うウェイスト・コネクションズ

廃棄物の処理の他に工業用排水の処理、医療用廃棄物の処理なども行い北米やメキシコ、プエルトリコで事業を展開しているしているクリーンハーバースなどが挙げられます。

  • ウェイスト・マネジメント
  • ウェイスト・コネクションズ
  • クリーンハーバース

リパブリックサービシズの将来性は?

出典:第2節 静脈産業で世界の循環型社会の構築を(環境省)

上記は地域別の世界の廃棄物量の推移を示したものとなっています。

リパブリックサービシズの主な活動地域は北米地域ですが、上記のグラフではオレンジ色の部分にあたります。

基本的には北米地域でも比較的緩やかではありますが、廃棄物量は今後も増加傾向にあるため、廃棄物の収集や埋め立てを行うリパブリックサービシズが活躍する場面は今後も大きいかと思われます。

また、今後環境の面から廃棄物の量を減らす動きが強まったとしても、リパブリックサービシズはリサイクル事業も行なっているため、リサイクルなどの分野などでも活躍はできるのではないでしょうか。

一方でアメリカのゴミ処理事業はリパブリックサービシズや競合のウェイスト・マネジメントなどで寡占化が進みゴミが多いほど儲かるのではないかと批判を浴びています。

その批判の中からルビコン・グローバルといったIT分野とゴミ処理事業が掛け合わさった企業が誕生してきており、既存のタクシー業界を壊したUberのような事態がゴミ処理分野でも起きるのではないかと囁かれています。

このようにゴミ処理の分野でもIT分野と掛け合わせた企業も誕生してきているため、既存の業界の秩序を破壊するディスラプターの存在には注意が必要かと思われます。

財務状況

以下はリパブリックサービシズの財務状況を示したものとなっています。

営業利益

上記はリパブリックサービシズの営業利益を示したものとなっています。

営業利益は主に企業が本業でどれくらい利益を得たのかを示すものです。

リパブリックサービシズの場合、順調に営業利益を増加させていることが分かります。

EPS

上記はリパブリックサービシズのEPSを示したものとなっています。

EPSは一般的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされます。

リパブリックサービシズの場合は、順調な右肩上がりの推移をしており、評価できる推移だと言えそうです。

営業利益率

上記はリパブリックサービシズの営業利益率を示したものとなっています。

営業利益率は一般的に10%〜15%以上が優良な水準とされています。

リパブリックサービシズの場合、基本的に15%を超えており、上昇傾向にもあり評価できる水準ではないかと思われます。

自己資本比率

上記はリパブリックサービシズの自己資本比率を示したものとなっています。

自己資本比率は一般的に企業の安定性を示すもので、30%以上がおおよその目安とされています。

リパブリックサービシズの場合、基本的に35%で横ばいとなっています。

営業活動によるCF

上記はリパブリックサービシズの営業活動によるCFを示したものとなっています。

営業活動によるCFはおおよそ企業の手元現金の推移を示したものです。

リパブリックサービシズの場合、上昇傾向にあることが分かります。

配当性向

上記はリパブリックサービシズの配当性向を示したものです。

リパブリックサービシズの場合、配当性向は減少傾向にあることが見て取れます。

事業別収益

収益(百万$)20212020
回収事業8308.57616.2
移送事業675.6603.5
埋め立て事業1413.91279.6
環境事業202.5127.7
その他694.5526.6
合計1129510153.6

上記は、リパブリックサービシズの事業別の収益を示したものとなっています。

事業別収益では回収事業の収益が圧倒的に高く、全般的に増加傾向にあることが見て取れます。

ちなみにその他の事業にはリサイクル事業などが含まれています。

配当金推移

以下は、リパブリックサービシズの直近10年の年間配当の推移を示したものとなっています。

西暦配当金
20211.77$
20201.66$
20191.56$
20181.44$
20171.33$
20161.24$
20151.16$
20141.08$
20130.99$
20120.91$

コメント・考察

リパブリックサービシズは、ウェイスト・マネジメントと並びアメリカで2大ゴミ処理関連企業として名高い企業です。

リパブリックサービシズの財務は全体として営業利益EPSが綺麗な右肩上がりとなっていて理想的な推移となっています。

また、気になる配当も順調に増配傾向にありますが、よく増配が続いてきている企業でありがちな配当性向の増加も見られませんし、100%を超えるような無理な配当も見られません。

むしろ、増配しているにも関わらず、リパブリックサービシズは配当性向が減少傾向にあり、理想的な増配の仕方と言えそうです。

一方で収益の大部分が回収事業に依存している部分があり、この部分での業界での変化が起こった場合、収益の根幹自体が揺らぐ恐れがあるためアメリカでのゴミ処理業界特に回収部分での変化には注視する必要があるでしょう。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社のなかでリパブリックサービシズの取り扱いの有無を示したものとなっています。

証券会社楽天マネックスsbiDMM松井PayPay野村大和
取り扱い有無

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