【米国株情報】アメリカ版の100円ショップ、ダラー・ゼネラルとは?将来性や配当、財務状況など解説

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本記事では米国株の中でもダラー・ゼネラル(DG)に関する記事となっています。(https://www.dollargeneral.com

本記事ではこのような疑問に答えます

  • ダラー・ゼネラルとは
  • ダラー・ゼネラルの将来性は?
  • どのような事業を行なっているのか?
  • ダラー・ゼネラルの配当や財務状況などは?

ダラー・ゼネラル(DG)とは

ダラー・ゼネラルとは米国に拠点を置き、低価格商品を中心に取り扱う小売業者です。

2022年時点でアメリカの46の州で18130の店舗を展開しており、パンやコーンフレーク、果物や野菜、菓子類などの食品から歯磨き粉や石鹸、文房具などの日用雑貨、小物雑貨などを低価格帯で提供。

取り扱っている主要な他社ブランドにはケロッグやコカ・コーラ、P&G、ペプシコ、クロックスなどがあり、加えて低価格に抑えた自社ブランド製品も取り扱っています。

出典:DG 2021 ANNUAL REPORT & 2022 PROXY STATEMENT

上記は2022年1月時点でアメリカの州ごとでの出店店舗数を示したものとなっています。

店舗としては、テキサス州が最も多く2022年1月時点で1701店舗、次に多いのがジョージア州1016店舗となっています。

物流の面においては、16の配送センターと10の冷蔵配送センターを運営。

低コスト化及び効率化のためにセルフレジの導入の拡充を進めていて、2022年中に6100店舗から11000店舗にまで広げる見通しです。

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競合企業

ダラー・ゼネラルの競合企業としては、同じく米国に拠点を置き、低価格帯で雑貨や日用品を取り扱う、ダラー・ツリーが挙げられます。

ちなみにダラー・ツリーの傘下にあるファミリー・ダラーは以前ダラー・ゼネラルが買収の提案をしていましたが、買収拒否されています。

他の競合企業としては、同じく雑貨や食品などを取り扱い、米国の西部を中心に350以上の店舗を持つ99セントオンリーストアがあります。

また、日本でもお馴染みの100円ショップ、ダイソーを展開する大創産業もアメリカでの店舗の展開を行なっていて競合企業として挙げられます。

  • ダラー・ツリー
  • 99セントオンリーストア
  • 大創産業

ダラー・ゼネラルの将来性

ダラー・ゼネラルの将来性としては厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

理由としては競争の激化が挙げられます。

例えば、現在ダラー・ゼネラルはすでに均一ショップ市場のなかで大きな地位を占めていますが、2005年にはアメリカで日本の大創産業もDAISOの展開を始めています。

ダラー・ゼネラルにとっては新たなライバル企業が一つ増えた形となっていますが、品質の面ではやはりDAISOの方がアメリカでも評価され、定評があります。

競合が低価格かつ品質の良いものを出してくると消費者から求められる要求も高くなってくると考えられ、ダラー・ゼネラルにとっては厳しい状況だと言えるでしょう。

また、DAISOは90%が自社開発であることで高品質かつ低価格を実現していますが、ダラー・ゼネラルは今後価格以外の部分、品質やブランドといった部分で違いを出すことができない限り、徐々に押される展開が続くと思われます。

この点でダラー・ゼネラルの将来性としては厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

ダラー・ゼネラルの今後に対する期待度

下記はダラー・ゼネラルの今後に対する期待度を示したものです。

期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うダラー・ゼネラルの今後に対する期待度にぜひ投票してみて下さい。

ダラー・ゼネラルの今後に対する期待度

財務状況

以下はダラー・ゼネラルの財務状況などを示したものとなっています。

営業利益

上記はダラー・ゼネラルの営業利益を示したものとなっています。

営業利益は基本的に本業でどれくらい利益を得たのかという指標となるものです。

ダラー・ゼネラルの場合、2021年は特に大幅な営業利益の拡大が見られましたが2022年ではやや減少していることが見て取れます。

EPS

上記はダラー・ゼネラルのEPSを示したものとなっています。

EPSは一般的に右肩上がりとなっているかが指標とされます。

ダラー・ゼネラルに関しては、全体としては右肩上がりの傾向にありますが、2020年から2022年にかけてはやや伸びが鈍化していることが窺えます。

営業利益率

上記はダラー・ゼネラルの営業利益率を示したものとなっています。

基本的に営業利益率は10%〜15%以上が優良な水準だとされています。

ダラー・ゼネラルの場合、2021年には一時的に10%を超える水準にまで達しましたが、その後は再び10%を切っていることが見て取れます。

自己資本比率

上記はダラー・ゼネラルに関する自己資本比率を示したものとなっています。

自己資本比率は基本的に安定性を示す指標で30%以上がおおよその基準だとされています。

ダラー・ゼネラルの場合2019年以降徐々に下落、年々安定性が低下していることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記のグラフは、ダラー・ゼネラルの営業活動によるCFを示したものとなっています。

営業活動によるCFは主に企業の手元現金の推移を示したものとなります。

ダラー・ゼネラルの場合、2019年から2020年は微増、2020年から2021年にかけてはほぼ倍近くにまで増加しましたが、2022年では下落していることが見て取れます。

配当性向

上記はダラー・ゼネラルの配当性向を示したものとなっています。

ダラー・ゼネラルの場合、2018年から2022年にかけては増配していますが、配当性向は低く抑えられているため、まだまだ増配の余地はありそうです。

事業別収益

純売上高 (千$)202120202019
消耗品262586052590668521635890
季節製品418216540836503258874
ホーム製品232236722099501611899
アパレル145731215465541247310
合計342204493374683927753973
参照:Dollar General Corporation Annual Report

上記はダラー・ゼネラルの事業別の純売上高を示したものとなっています。

全体としては2019年から2021年にかけて純売上高は順調に伸びていることが分かりますが、アパレルに関しては2020年から2021年にかけて減少していることが見て取れます。

配当金推移

下記は、ダラー・ゼネラルの年間の配当金の推移を示したものとなっています。

2015年からの配当となっており2017年に一度減配、その後再び増配という形になっています。

西暦配当金
20222.07$
20211.62$
20201.4$
20191.25$
20181.13$
20170.78$
20161$
20150.88$
参照:Dollargeneral Dividend History

コメント・考察

ダラー・ゼネラルはいわゆる日本でいうところの100円ショップ、アメリカ版の100円ショップ的な立ち位置です。

最近は100円ショップとか言いながら全然100円ではないじゃないかという感じなことが多いですが、ダラーゼネラルも全てが1$という訳ではなく、基本的に10$以下のものがほとんどといった形です。

まぁ、全ての多様な物を置いているだけあって全てが同じ価格は難しいでしょうし、仕方がない感じではあります。

とはいえ、そうなるとダラー・ゼネラルも日本から進出したDAISOもほとんど事業的には変わらないことになります。

その点、DAISOは品質の面では既存のアメリカの企業よりも圧倒的に評判が良くダラー・ゼネラルは不利な状況にあると言えます。

低価格を売りにしている分、アップルルイヴィトンなどといったようなどうしてもこのブランドじゃないとといった層は付きにくいでしょうし、同じ価格帯でDAISOの方が品質が良いのであればそちらに行く可能性は高いでしょう。

また、仮に品質をDAISOと同じくらいにした場合、今度を価格競争になり、利益が薄くなる可能性があります。

加えて、低価格を売りにしている以上むやみに値段を上げることはできないでしょうし、難しい状態が続くのではないかと思われます。

取り扱っている証券会社

下記は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でダラー・ゼネラルの取り扱いの有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
PayPay
松井
野村
大和

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