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ケロッグ(K)の配当性向や財務状況、同業他社、事業の将来性など、米国株情報

本記事では、米国株の中でもケロッグ(K)に関するものとなっています。

本記事ではこのような疑問に答えます

  • ケロッグとはどんな企業か?
  • 競合企業は?
  • 事業の将来性は?
  • 財務状況はどのような状態か?
  • 配当金推移
  • 取り扱っている日本の証券会社

ケロッグとはどんな企業か

ケロッグとは、コーンフレークなどのシリアル食品や菓子類などを取り扱っている企業です。

ケロッグの製品は21カ国で製造、188カ国で流通、販売されています。

シリアルにおける事業では、主にフロスティオールブランハーシーチョコビッツなどといったブランドを展開しています。

一方で菓子類の事業では、P&Gから買収したポテトチップスで有名なブランド、プリングルスを展開しています。

また、その他には冷凍食品なども展開しており、主なブランドとしては冷凍ワッフルであるEggo

そして、植物ベースのタンパク質を使用したハンバーガーやナゲットなどの冷凍食品を展開するMorningStar FARMSなどがあります。

ケロッグの最大の顧客はウォルマートで2021年には純売上高の19%を占めています。

上記は、企業のロゴや株価、時価総額などを表したものとなっています。

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競合企業は?

シリアルにおける事業では、同様に米国の大手食品メーカーであるゼネラル・ミルズ、日本の企業だとシスコーンなどのコーンフレークを展開している日清食品、フルグラなどを展開するカルビーといった企業が主に該当します。

一方で菓子類の事業だとポテトチップスのブランド、レイズを所有するペプシコ、日本の企業であればカルビー日清食品湖池屋などが該当します。

シリアル事業

ゼネラル・ミルズ、日清食品、カルビー

菓子類事業

ペプシコ、湖池屋、カルビー、日清食品

事業の将来性、見通しは?

まず、シリアルにおける世界市場は、2027年までにおおよそ600億ドル前後まで増加する見通しがあるため、市場としての成長に問題はないと思われます。

また、日本では健康志向から手軽に朝食を取れるという需要やフルーツグラノーラなどのバリエーションの増加が市場の拡大に貢献していると見られています。

一方で菓子類事業、なかでもポテトチップスにおける市場は、健康意識などが高まるなかでも2026年までにはおおよそ400億ドル前後まで増加すると見られています。

ただし、市場規模としては増加傾向が見られますが、世界市場ではペプシコのレイズ、日本の市場ではカルビーといった競合が強い点は注意すべき点かと思われます。

財務状況

以下は財務状況や企業の収益などをグラフにしたものとなっています。

営業利益

上記のグラフは、ケロッグの毎年の営業利益を表したグラフとなっています。

営業利益とはそもそも本業でどれくらい利益を得られているのかという指標です。

一般的にはブレが少なく、安定的に増加しているほど評価されます。

ケロッグの場合、2019年にやや落ち込みましたが、その後は2018年頃とほぼ同じ水準で推移していることがわかります。

ブレは少ないですが、増加には乏しいという点が気になるところでしょうか。

EPS

上記のグラフは、EPS(一株あたりの利益)を示したグラフです。

この指標は企業の収益力を示した数値で右肩上がりとなっているかが一般的に注目される点です。

ケロッグでは2019年にやや下落しましたが、全体としてはやや増加傾向にあり、比較的安定した収益力があるのではないかと思われます。

営業利益率

上記のグラフは、営業利益率を示したグラフです。

この指標は、どれほど儲かるビジネスをやっているのかという指標となります。

基本的には10%〜15%以上が優良と呼ばれる企業の水準だとされています。

ケロッグは毎年10%以上を維持しているため申し分ない水準なのではないかと思います。

自己資本比率

上記の数値を示したグラフは、自己資本比率を示したグラフとなっています。

この指標は、どのくらいが会社自体のお金であるかを示しており、主に企業の安定性を示す指標として使われています。

目安としては、30%以上が理想的だとされていますがケロッグの場合、増加傾向にはありますが、全体として30%を切っていてやや気になるところです。

営業活動によるCF

上記のグラフは、営業によるCFを表しています。

この営業によるCFは企業における手元現金の推移を示しています。

ケロッグでは2019年にはやや減少しましたが、2020年には大幅に増加していることがわかります。

配当性向

配当性向は、利益のうちどれくらいを配当として株主に還元しているかという指標になります。

この指標は、50%未満がおおよそ健全な数値だと言われていますが、ケロッグはおおよそ50%付近で推移しています。

株主への還元が積極的におこなわれていることがわかりますが、これ以上配当性向が高くなってくると同じ水準で配当を出して行くことが厳しくなってくるのではないかと思われます。

事業別収益

純売上高 (百万$)202120202019
菓子類680762816663
シリアル512354335029
冷凍食品110611391037
麺類、その他1145917849
合計141811377013578

上記はケロッグの事業別の純売上高を示したものとなっています。

全体としては順調に売上高が増えてきているものの、シリアルや冷凍食品では2020年と比較して、2021年には減少している点がやや気になる点かと思われます。

配当金の推移

下記は直近、10年間の年間の配当金の推移を表したものとなっています。

ケロッグの場合、年々増配傾向にあります。

西暦1年間の配当金 ($)
20111.67
20121.74
20131.8
20141.9
20151.98
20162.04
20172.12
20182.2
20192.26
20202.28
20212.31

コメント・考察

ケロッグが事業を展開している主な市場は今後も全体として大きくなることが予測されていて、市場自体にはあまり問題はないかと思われます。

一方で市場は、拡大しているもののIT分野、メタバースなどのグロース株などと比べて、急速な拡大は見込めないため、大きなキャピタル・ゲインはそこまで期待できないのではないかと思います。

また、生活必需品のセクター中でも食料品の分野であるため、安定的に配当を出し続けてくれる可能性は高いですが、やや配当性向が高めな点、自己資本比率が低い点が気になるところです。

ケロッグの場合、やはりシリアルや菓子類などは健康志向が高まってきているなかでは逆行しているとも取れる分野だと思います。

しかし、そんなに簡単に全体としての消費者の食生活が一変する可能性は低いでしょうし、シリアルの分野でも健康志向の高い人向けのブランドを開発しているなどケロッグ側も対応している面も見られます。

また、冷凍食品の分野では植物ベースのハンバーガーなどを展開するMorningStar FARMSを展開し、従来の食形態から健康志向のニーズまで幅広い市場への対応している点は柔軟な対応ができていると評価できるのではないでしょうか。

取り扱っている証券会社

証券会社sbi楽天マネックスDMM松井Pay Pay野村大和
取り扱いの有無  有 有 無 無

上記は米国株を取り扱っている主な証券で、ケロッグの取り扱いの有無を表したものとなっています。

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