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【米国株情報】ペトロブラス(PBR)とは?将来性や配当金など解説

今回は米国株の中でもペトロブラス(PBR)に関するものとなっています。(https://petrobras.com.br/en/)

本記事はこのような疑問に答えます。

  • ペトロブラスとはどのような企業か?
  • ペトロブラスの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • ペトロブラスの配当金は?

ペトロブラス(PBR)とは?

ペトロブラスは、ブラジルの半官半民営の石油採掘会社です。

主にブラジルでの石油、天然ガスの生産を行っており、ブラジルの南東沖合にある大陸棚の堆積盆地、サントス盆地やカンポス盆地で海底の深い場所にある石油や天然ガスの埋蔵層である深水と超深水貯水池が主な採掘場所となっています。

その他、アルゼンチンやボリビア、コロンビア、メキシコ湾などでの探索や採掘を行っています。

採掘、生産するための石油プラットフォームや海底を探索するための探査艇なども運営。

また、石油の精製や輸送も行っており、ブラジルでは11の石油精製所を所有、運営、パイプラインやターミナルインフラ、輸送船などを運営してブラジルや世界市場に石油製品を輸送、販売しています。

加えてバイオ燃料事業も行っています。

主な顧客地域割合は中国が33%と最大で次にヨーロッパが30%、南北アメリカが28%となっています。

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競合企業

ペトロブラスの競合企業としては石油や天然ガスの生産や探索などを行っているエクソンモービルや石油や天然ガスの探鉱や生産、輸送、精製など垂直統合で行っているシェブロンがあります。

また、ベネズエラの国営石油会社であるベネズエラ国営石油公社やアルゼンチンの最大の石油会社であるアルゼンチン国営石油公社などがあります。

  • エクソンモービル
  • シェブロン
  • ベネズエラ国営石油公社
  • アルゼンチン国営石油公社

ペトロブラスの将来性

ペトロブラスの将来性としては不透明な部分があると言えるでしょう。

まず、一つ目の理由としては汚職事件による信用低下が挙げられます。

実際にペトロブラスは2014年からの大規模な汚職捜査によって元幹部などが関わっていたことが発覚し、集団訴訟や司法審査に直面し、数十億ドルの賠償金や和解金などを払う事態となっています。

また、このペトロブラスの汚職事件は契約解除や支払いの遅らせに繋がり、これにより多くの取引先に影響を与えたことで信用の毀損をもたらしています。

加えて、まだ汚職の全貌が明らかになっていない部分があるなど依然として信用の回復には時間がかかる可能性が高く懸念要素だと言えるでしょう。

もう一つの理由としては政府の介入可能性が高い点が挙げられます。

ペトロブラスの株式の多くをブラジル政府が保有しており、採掘権や規制などでは優位に作用する部分もありますが、市場原理を妨げるような政策的な影響も受けやすいです。

実際にブラジル政府が過去にインフレ抑制や財政赤字への対処のために燃料価格を低く抑えるような施策を促したため、ペトロブラスの収益性や競争力が低下したという経緯もあります。

この点で政策に影響を受けやすい点は懸念点だと言えるでしょう。

これらの点を鑑みるとペトロブラスの将来性としては不透明な部分があると言えるかと思われます。

ペトロブラスの今後に対する期待度

以下はペトロブラスの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うペトロブラスの今後の期待度にぜひ投票してみてください。

ペトロブラスの今後に対する期待度

財務状況

以下はペトロブラスの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はペトロブラスの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

ペトロブラスの場合、2020年以降上昇傾向にあることが見て取れます。

EPS

上記はペトロブラスのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

ペトロブラスの場合、2020年以降は上昇傾向にあることが見て取れます。

営業利益率

上記はペトロブラスの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされるものです。

ペトロブラスの場合、15%を大きく上回っていることが見て取れます。

自己資本比率

上記はペトロブラスの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示したもので30%以上が目安とされています。

ペトロブラスの場合、全体として30%は上回っていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はペトロブラスの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

ペトロブラスの場合、上昇傾向にあることが見て取れます。

配当性向

上記はペトロブラスの配当性向を示したものです。

ペトロブラスの場合、2022年では減少していることが見て取れます。

配当金

以下は直近のペトロブラスの年間の配当金の推移を示したものです。

西暦配当金
20223.7959375$
20211.6727383$

コメント・考察

ペトロブラスは直近の高配当、高利回りで注目を浴びている部分はありますが、この高配当、高利回りの理由としては直近の事業や資本売却による事業の合理化、資本効率の向上

そして大株主であるブラジル政府がペトロブラスからの配当金によって国庫を潤すための政治的な意図もあるとされています。

一方でペトロブラスの事業は石油価格や景気状況によって大きく左右されるため、石油価格が低迷してコスト効率や収益性が悪くなると高配当や高利回りの状況は修正される可能性は高く、長くは続かない可能性が高いと言えるでしょう。

実際にペトロブラスは2021年に再開しましたが、2014年で配当を停止した経緯があります。

依然として不祥事の全貌が明らかになっていない部分があることや経済状況、石油価格の変動を踏まえるとペトロブラスが長期的に現状のような高利回り、高配当を続けられるかはやや疑念が残るところだといったところではないでしょうか。

ペトロブラスはどこで買える?

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でペトロブラスの取り扱い有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
松井
PayPay
大和
野村

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