今回は米国株の中でもバタフライ・ネットワーク(BFLY)に関するものとなっています。(https://www.butterflynetwork.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- バタフライ・ネットワークとはどのような企業か?
- バタフライ・ネットワークの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- バタフライ・ネットワークの配当金は?
バタフライ・ネットワークとは?
バタフライ・ネットワークは医療用の検査器や関連するソフトウェアなどを展開している企業です。
主な製品としては画像化や解析などの機能を高める半導体技術で独自のUltrasound-onChipを搭載したハンドヘルド型全身超音波診断システムであるバタフライiQ及びiQ+を展開。
現在までに8万台以上のバタフライiQ及びiQ+を出荷、販売しています。
また、バタフライiQ+と組み合わせることでより拡張されたスキャンや品質保証、資格証明、文章化請求が可能となり、無制限のクラウドなどが活用できるソフトウェアサブスクリプション。
超音波を活用したベッドサイド及び診断現場におけるワークフローでの洞察や情報を迅速に可視化し、サービスの向上に導くバタフライブループリントや関連する教育ツールを展開しています。
加えて、獣医師向けのハンドヘルド型超音波システムのバタフライiQvetなどを展開しています。
主な収益は医療機器やサブスクリプションの収益からとなっています。
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競合企業
バタフライ・ネットワークの競合企業としてはゼネラル・エレクトリックから分社し、超音波画像システムなどを提供するGEヘルスケア・テクノロジーズや様々な用途に適した小型超音波機器を展開する富士フィルムソノサイトがあります。
また、スマホやタブレットに接続できる超音波プローブの開発を行い、高品質な画像やクラウドベースのデータ管理を特徴とした製品を展開するPhilipsや幅広い超音波機器を展開するCanonMedicalSystemsなどが挙げられます。
- GEヘルスケア・テクノロジーズ
- 富士フィルムソノサイト
- Philips
- CanonMedicalSystems
バタフライ・ネットワークの将来性
バタフライ・ネットワークの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としてはバタフライ・ネットワークの超音波機器の携帯性の高さが挙げられます。
実際にバタフライ・ネットワークの超音波機器はポケットサイズで重さも約300g程度しかないため、他の競合の機器よりも携帯性が高く、持ち運びが行いやすいです。
また、バタフライ・ネットワークの超音波機器をスマホやタブレットと接続することで超音波機器から送られてきた検査画像をリアルタイムで表示したり、保存、共有、分析したりすることができます。
そのため、医療機器の不足している地域や災害の起こった地域でも利用しやすい利点があります。
この点でバタフライ・ネットワークの超音波機器の携帯性の高さは医療設備の整っていない場所でも使いやすく、こういった地域での需要の増加が期待できるのではないでしょうか。
もう一つの理由としては価格面においての優位性が挙げられます。
従来型の超音波機器は約500万円から約1000万円ほどのかかり、ポケットサイズの機器でも数百万円程度の価格となります。
一方でバタフライ・ネットワークのポケットサイズの超音波機器製品は約20万円程度の価格で購入でき、従来型の超音波機器と比べて圧倒的な安さを誇ります。
この点で従来型の超音波機器製品と比べても価格的な優位性があり、導入のされやすさでメリットがあると言えるでしょう。
これらの点を鑑みるとバタフライ・ネットワークの将来性としては期待できる部分はあるかと思われます。
バタフライ・ネットワークの今後に対する期待度
以下はバタフライ・ネットワークの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うバタフライ・ネットワークの今後に対する期待度を示したものです。
財務状況
以下はバタフライ・ネットワークの財務状況などを示したものです。
営業利益
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上記はバタフライ・ネットワークの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
バタフライ・ネットワークの場合、全体としてマイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS

上記はバタフライ・ネットワークのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標となるものです。
バタフライ・ネットワークの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
営業利益率
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上記はバタフライ・ネットワークの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされるものです。
バタフライ・ネットワークの場合、全体として大きくマイナスの値で推移していることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はバタフライ・ネットワークの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされるものです。
バタフライ・ネットワークの場合、2021年以降は大きくプラスに展開していることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はバタフライ・ネットワークの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
バタフライ・ネットワークの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
事業別収益
以下はバタフライ・ネットワークの事業別収益を示したものです。
収益(千$) | 2022 | 2021 | 2020 |
製品 | 50263 | 47868 | 38347 |
サブスク | 23127 | 14697 | 7905 |
合計 | 73390 | 62565 | 46252 |
配当金
現時点でバタフライ・ネットワークは配当金を出していません。
現状バタフライ・ネットワークが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
バタフライ・ネットワークの超音波機器の価格帯が安い点は高単価で一括購入やレンタルなどが多い競合と比較すると導入のしやすさでメリットだと言えるでしょう。
一方で確かに競合よりも価格が低い点は製品による販売での単価の低さをもたらしますが、その分バタフライ・ネットワークの製品はソフトウェア製品での収益回収がしやすい部分があります。
実際にバタフライ・ネットワークの超音波機器はスマホやタブレットに接続して画像の表示などが行えますが、この機能を使うためには専用のアプリをダウンロードしてサブスクリプション料金を支払う必要性があります。
そのため、製品自体は安く導入のしやすさを促しつつ、製品を確実に使用するためにはほぼ必須と言えるアプリやソフトウェアのサブスクで長期的な収益や顧客維持率を高められる点はメリットだと言えるでしょう。
この点はまた高単価で製品を売っているがその後の長期的なその他ソフトウェアやサービスが限定的な競合と比べても長期的な収益においては優位性のある部分かと思われます。
バタフライ・ネットワークはどこで買える?
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でバタフライ・ネットワークの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
松井 | 有 |
PayPay | 無 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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