今回は米国株の中でもシフィ・テクノロジーズ(SIFY)に関するものです。(https://www.sifytechnologies.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- シフィ・テクノロジーズとはどのような企業か?
- シフィ・テクノロジーズの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- シフィ・テクノロジーズの配当金は?
シフィ・テクノロジーズとは?
シフィ・テクノロジーズはインドにおいて総合ICTソリューション及びサービスを提供している企業です。
チェンナイやムンバイ、コルカタ、デリー、バンガロール、ハイデラバードの都市のシフィの11のデータセンターと顧客のデータセンターを含むインドの53のデータセンターと接続してITソリューションを提供しています。
主な事業としてはインド最大級のIPネットワークを活用して企業や政府向けに高速かつ安定したインターネット接続やVPNサービスなどを提供するネットワークサービス。
また、データセンターサービスやクラウド及びオンデマンドストレージ、データセンター構築、セキュリティサービス、アプリケーション統合サービスなどを提供するデジタルサービスなどを展開しています。
加えて主要な収益地域は2023年においてインドが81.88%となっており、1万以上の顧客が存在しています。
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競合企業
シフィ・テクノロジーズの競合企業としてはインドの大手通信事業者であるタタ・コミュニケーションズやインドのデータセンター事業者でクラウドやセキュリティサービスなども展開しているCTRLSがあります。
また、クラウド事業やホスティングサービス事業などを展開しているWebWerksDataCentersやクラウド事業などのITサービス事業を展開しているNetmagicSolutionsなどがあります。
- タタ・コミュニケーションズ
- CTRLS
- WebWerksDataCenters
- NetmagicSolutions
シフィ・テクノロジーズの将来性
シフィ・テクノロジーズの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としてはインドでのインターネットアクセス需要の急速な拡大が挙げられます。
実際にインドでは2010年時点では7.5%前後であったインターネット普及率が2020年には43%前後にまで拡大し、今後も増加していくことが見込まれています。
インドにおいてインターネットアクセス需要が増していく中でそのインターネットアクセスを行うための根幹となるネットワークサービスであったり、データセンターサービスの需要も伴って増加していくことが考えられます。
その中でシフィ・テクノロジーズはインドにおいてネットワークサービスやデータセンターサービスなど総合的なICTサービスを提供しており、インドのインターネットアクセス需要の急速な拡大によって恩恵を受けられる可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
もう一つの理由としては顧客の広さとセグメン別の収益のバランスの良さが挙げられます。
例えば、シフィ・テクノロジーズの顧客は大企業から中小企業、金融や小売、製造業、公共事業者など幅広い1万以上の顧客が存在。
しかも、シフィ・テクノロジーズのネットワークサービスやクラウドサービス、デジタルサービスの3つのサービスにおいて2023年ではそれぞれ収益の約40%、30%、30%となっており、比較的バランスの取れた収益割合となっています。
このシフィ・テクノロジーズの顧客の幅広さとセグメント別の収益割合のバランスの良さは市場の変化に対応しやすくメリットだと言えるでしょう。
これらの点を鑑みるとシフィ・テクノロジーズの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
シフィ・テクノロジーズの今後に対する期待度
以下はシフィ・テクノロジーズの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うシフィ・テクノロジーズの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はシフィ・テクノロジーズの財務状況を示したものです。
営業利益
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上記はシフィ・テクノロジーズの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
シフィ・テクノロジーズの場合、2023年ではやや減少していることが見て取れます。
EPS

上記はシフィ・テクノロジーズのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
シフィ・テクノロジーズの場合、右肩上がりとはなっていません。
営業利益率
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上記はシフィ・テクノロジーズの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされるものです。
シフィ・テクノロジーズの場合、2023年に大きく10%を下回っていることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はシフィ・テクノロジーズの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされるものです。
シフィ・テクノロジーズの場合、2023年には30%を下回っていることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はシフィ・テクノロジーズの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
シフィ・テクノロジーズの場合、2022年に大きく減少していることが見て取れます。
配当金
シフィ・テクノロジーズは現状配当金を出していません。
シフィ・テクノロジーズが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
シフィ・テクノロジーズは主にインドで総合的なITサービスを提供しているだけあって今後も大きな経済成長が期待されるインド市場の拡大にともない市場自体の拡大は見込めるかと思われます。
特にIT分野はインドで急成長している分野であり、そのITの基盤となるクラウドやネットワークサービスの需要拡大も見込めるでしょう。
しかし、インドのITサービス事業ではタタ・コミュニケーションズなどシフィ・テクノロジーズよりも規模が大きい競合も多く、競争も激化してくることは否めません。
また、株価も成長しているとは言い難く1$〜2$前後を行き来している状態が続いています。
直近では1$をも割ることがあり、上場廃止となる可能性がある株価にまで近づいている点はやはり懸念点だと言えるでしょう。
シフィ・テクノロジーズのような今後の大きな経済成長の見込めるインド市場で事業を展開するインド企業は今後の成長性を考えると魅力的な部分はありますがとはいえやはり新興市場の新興企業であり、株価水準からも分かるとおり不鮮明感は否めないのが正直なところです。
シフィ・テクノロジーズはどこで買える?
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社のなかでシフィ・テクノロジーズの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
PayPay | 無 |
松井 | 有 |
大和 | 有 |
野村 | 無 |
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