【米国株情報】バズフィード(BZFD)とは?将来性や配当金など解説

本記事は米国株の中でもバズフィード(BZFD)に関するものとなっています。(https://www.buzzfeed.com)

今回はこのような疑問に答えます。

  • バズフィードとはどのような企業か?
  • バズフィードの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • バズフィードの配当金は?

バズフィード(BZFD)とは?

バズフィードオンライン上でニュース記事やエンターテインメントコンテンツなどを提供している企業です。

特にミレニアル世代やZ世代など若者を中心に人気を博しており、主力のバズフィードではエンターテインメントやポップカルチャーなどの記事コンテンツやクイズ、リスト型記事などを提供しています。

また、バズフィードは料理コンテンツブランドのTastyも運営しており、短いビデオ形式で提供される料理レシピや料理アイディアなどに関するコンテンツを提供しています。

直近ではエンターテインメントや音楽、食、スポーツなどに関するコンテンツを扱い、特に18〜34歳の男性に人気のあるコンプレックス・ネットワークスを買収しています。

記事や広告配信にはAIや機械学習といった技術も取り入れています。

主な収益としては広告収益やコンテンツ販売によるものからとなっています。

a

競合企業

バズフィードの競合企業としては、インターネットやメディア関連事業を行っているIACや新聞及びメディア事業を行っているニューヨークタイムズがあります。

また、食事や旅行、エンターテイメントなどのポップカルチャーに焦点を当てたThrillistや社会問題、ニュースなどに焦点を当てたNowThisなどを展開するGroupNineMediaや若者向けコンテンツを提供するViceMediaGroupなどが挙げられます。

  • IAC
  • ニューヨークタイムズ
  • Thrillist
  • ViceMediaGroup

バズフィードの将来性

バズフィードの将来性としては不透明な部分があると言えるでしょう。

まず、一つ目の理由としては閲覧者の流入がサードパーティサービスに依存している点が挙げられます。

例えば、現状バズフィードはコンテンツへのアクセスを提供する際トラフィックの大部分はバズフィードのサイトやアプリから直接ではなく、FacebookやYouTube、Twitter、Instagram、TikTokなどのサードパーティプラットフォームからとなっています。

しかし、そのことによって収益の根幹を成すトラフィックはサードパーティのプラットフォームの使用の変化や人気の低迷などに大きな影響を受けます。

実際にサードパーティのプラットフォームでは検出方法やアルゴリズムを定期的に変更している部分があります。

そのため、変更によってコンテンツの検出率が下がり、収益が減少する可能性、またポリシー変更により、アクセスや使用量に料金を課すもしくはコンテンツ掲載の禁止により収益性や収益の大幅な減少が起こる可能性が考えられます。

このように自社では対応ができないサードパーティプラットフォームに流入を大きく依存する部分は予期せぬポリシー変更やアルゴリズムの変更によって大きな影響を受ける可能性が高く、不安定要素だと言えるでしょう。

もう一つの理由としては広告収益の不安定性が挙げられます。

バズフィードは現状、広告収益が収益の40〜50%前後で推移しており、おおよそ半数を占めている状態です。

2021年の広告収益はおおよそ2億500万ドルでしたが2022年ではおおよそ2億200万ドルと減少、広告収益だけでみると全体としておおよそ1%と程度の減少にとどまっていますが買収による増加を除くとサードパーティプラットフォーム広告の減少は1080万ドルの減少となっています。

このように直近でも収益の大部分を占める広告収益が減少している部分もあり、収益の根幹を不安定性の高い広告収益に依存している部分は懸念材料だと言えるでしょう。

これらの点を鑑みるとバズフィードの将来性としては不透明な部分があると言えるのではないでしょうか。

バズフィードの今後に対する期待度

以下はバズフィードの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うバズフィードの今後に対する期待度にぜひ投票してみたください。

バズフィードの今後に対する期待度

財務状況

以下はバズフィードの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はバズフィードの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

バズフィードの場合、2020年を除くと全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。

EPS

上記はバズフィードのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

バズフィードの場合、右肩上がりとはなっていません。

営業利益率

上記はバズフィードの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされるものです。

バズフィードの場合、2020年を除き、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。

自己資本比率

上記はバズフィードの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。

バズフィードの場合、2021年以降はプラスに転換し、30%以上で推移していることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はバズフィードの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

バズフィードの場合、2020年以降減少傾向となっていることが見て取れます。

事業別収益

以下はバズフィードの事業別収益を示したものです。

収益(千$)20222021
広告202830205794
コンテンツ165750130200
商業その他6809461570
合計436674397564
参照:BuzzFeed,Inc Annual Report

配当金

現時点ではバズフィードはまだ配当金を出していません。

バズフィードが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

バズフィードは、ChatGPTといった生成系AIを活用したコンテンツの展開を進めることで話題になっている部分があります。

確かにChatGPTなどの生成系AIを取り入れてコンテンツを生成することで人員の削減が可能となり、収益性は向上する可能性は高いと言えるでしょう。

しかし、依然としてバズフィードはサードパーティのプラットフォームからの流入に頼っている部分があり、AI生成記事に対してどのような対応を取るかはサードパーティプラットフォーム次第です。

仮に今後サードパティプラットフォームがポリシーやアルゴリズムを変更し、AIで生成した記事やコンテンツの掲載を禁止したり、アルゴリズムによって見られる率が下がったりすると元も子もありません。

バズフィードがサードパーティのプラットフォームに依然として大部分のトラフィックを頼っている以上、収益性の不安定さは拭えきれない部分があると言って良いでしょう。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でバズフィードの取り扱い有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
PayPay
DMM
松井
野村
大和

---

コメント

タイトルとURLをコピーしました