【米国株情報】ディー・ウェイブ・クアンタム(QBTS)とは?将来性や配当金など解説

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今回は米国株の中でもディー・ウェイブ・クアンタム(QBTS)に関するものとなっています。(https://www.dwavesys.com)

本記事はこのような疑問に答えます。

  • ディー・ウェイブ・クアンタムとはどのような企業か?
  • ディー・ウェイブ・クアンタムの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況など解説
  • ディー・ウェイブ・クアンタムの配当金は?

ディー・ウェイブ・クアンタムとは?

ディー・ウェイブ・クアンタム(D-Wave Quantum)は、商業用向けの量子コンピュータを開発している企業です。

最新の商用アニーリング量子コンピューティングシステムと古典的なアプローチであるゲートモデル量子コンピューティングシステムの両方を活用できる、(QCaaS)クラウドサービスを顧客に展開しています。

ディー・ウェイブ・クアンタムが開発した量子コンピュータのハードウェアとしては、アニーリング型のAdvantage量子コンピュータが存在

主なサービスとしてはまず、ディー・ウェイブ・クアンタムが開発したAdvantage量子コンピュータやゲートモデル量子コンピュータへのアクセスのために構築されたLeap量子クラウドサービスを展開しています。

Leap量子クラウドサービスは、39カ国で利用可能D-Waveから直接またはAWSやNECの再販事業者を通じて利用購入することが可能です。

また、量子ハイブリッドアプリケーションを構築できるOcean開発者ツールやD-Waveのプロフェッショナルサービスチームが顧客と協力して開発や試験運用などを提供するD-Waveローンチオンボード量子コンピューティングを展開しています。

主な顧客としてはマスターカードやBASF、フォルクスワーゲン、ロッキード・マーティン、NECといった多数の商業顧客にサービスを提供しています。

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競合企業

ディー・ウェイブ・クアンタムの競合企業としては、ゲートモデル量子コンピュータを提供しているIBMやゲートモデル量子コンピュータの開発やForestと呼ばれるソフトウェア開発キットなども提供しているリジェッティ・コンピューティングがあります。

また、Googleクアンタムなども提供しているGoogleやイオントラップ技術を活用したIonQなどが挙げられます。

  • IBM
  • リジェッティ・コンピューティング
  • Google
  • IonQ

ディー・ウェイブ・クアンタムの将来性

ディー・ウェイブ・クアンタムの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。

まず、一つ目の理由としては、特にアニーリング型の量子コンピュータに焦点を当てている点が挙げられます。

量子コンピュータには主に2種類存在し、ゲートモデル型とアニーリング型の量子コンピュータがありますが、ゲートモデル型はより一般的な計算に適しており、アニーリング型はより特定の問題の計算に適しています。

現在、ゲートモデル型の量子コンピュータはIBMやGoogle、リジェッティなど多くの企業が開発を進めており競争が激化している部分があります。

対してディー・ウェイブ・クアンタムはアニーリング型の量子コンピュータ開発に焦点を当てていますが、アニーリング型の量子コンピュータはよりエラーレートが低いなどメリットがある一方、より特定分野に市場が狭まってしまう面があります。

しかし、ディー・ウェイブ・クアンタムはこのアニーリング型の量子コンピュータに先行して力を入れ、アニーリング型のAdvantage量子コンピュータを開発するなど先駆的地位を確立しています。

加えて、ゲートモデル型の量子コンピュータと比較してアニーリング型のコンピュータは参入している競合企業が少ないため、ディー・ウェイブ・クアンタムがアニーリング型の量子コンピュータに焦点を当てている点は優位な部分だと言えるのではないでしょうか。

もう一つの理由としては、量子コンピュータのサービスでもうすでに商業的に一定の収益を上げている数少ない企業だという点が挙げられます。

現状、量子コンピュータを開発している企業は増えてきていますが、実際に商業的な収益に繋げられている企業は数少ない部分があります。

一方でディー・ウェイブ・クアンタムは、フォーブス2000の20社と69社の商業顧客を抱えています

実際にディー・ウェイブ・クアンタムのQCaaSを活用してフォルクスワーゲンがバスのルートのリアルタイム最適化や金融機関のBBVAがコスト関数方程式の発見などで商業的に活用され、収益が生み出されています。

収益を生み出せていない量子コンピュータを開発している企業が多い中実際に商業的な活用がなされているサービスを展開しているディー・ウェイブ・クアンタムは実現性の観点で評価できる部分だと言えるでしょう。

これらの点を鑑みるとディー・ウェイブ・クアンタムの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。

ディー・ウェイブ・クアンタムの今後に対する期待度

以下はディー・ウェイブ・クアンタムの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うディー・ウェイブ・クアンタムの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。

ディー・ウェイブ・クアンタムの今後に対する期待度

財務状況

以下はディー・ウェイブ・クアンタムの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はディー・ウェイブ・クアンタムの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

ディー・ウェイブ・クアンタムの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

EPS

上記はディー・ウェイブ・クアンタムのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

ディー・ウェイブ・クアンタムの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

営業利益率

上記はディー・ウェイブ・クアンタムの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

ディー・ウェイブ・クアンタムの場合、大きくマイナスの値が拡大していることが見て取れます。

自己資本比率

上記はディー・ウェイブ・クアンタムの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示したもので30%以上がおおよその目安とされています。

ディー・ウェイブ・クアンタムの場合、2021年以降30%を大きく下回っていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はディー・ウェイブ・クアンタムの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

ディー・ウェイブ・クアンタムの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

事業別収益

以下はディー・ウェイブ・クアンタムの事業別収益を示したものです。

収益202220212020
QCaaS561644244313
プロフェッショナル14781786426
その他7969421
合計717362795160
参照:D-Wave Quantum Inc Annual Report

配当金

現時点ではディー・ウェイブ・クアンタは配当金を出していません。

現状、ディー・ウェイブ・クアンタムが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

アニーリング型の量子コンピュータは他の企業なども開発を進めていたり、開発に興味を持っている企業もありますが、商業化でのアニーリング型の量子コンピュータの市場投入ディー・ウェイブ・クアンタムが初めてとなっています。

そのため、量子コンピュータという未成熟な市場で依然として収益を上げられていない競合もいる中でディー・ウェイブ・クアンタムは順調に継続的な収益を獲得しつつ、顧客も獲得しつつあります

現状の商業化しているアニーリング型のコンピュータを展開する競合は少なく、初めて商業投入したディー・ウェイブ・クアンタムはうまく先行者利益を獲得しているといって良いのではないでしょうか。

ただし、依然として商業化には至っていないが、アニーリング型の量子コンピュータを開発している企業は存在し、今後市場投入してくる可能性は十分にあり得ます。

そのため、今後競合が商業展開してくる前にいかにディー・ウェイブ・クアンタムが先行者利益を拡大できるかが、焦点となってくるのではないでしょうか。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でディー・ウェイブ・クアンタムの取扱有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
松井
PayPay
大和
野村

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コメント

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