本記事は米国株の中でもクウォンタム・コンピューティング(QUBT)に関する内容となっています。(https://www.quantumcomputinginc.com)
本記事はこのような疑問に答えます
- クウォンタム・コンピューティングとはどのような企業か？
- クウォンタム・コンピューティングの将来性は？
- 取り扱っている証券会社や財務状況は？
- クウォンタム・コンピューティングの配当金は？
クウォンタム・コンピューティング(QUBT)とは？
クウォンタム・コンピューティングは、量子コンピュータ用のアプリケーションやソフトウェアツールを開発している企業です。
開発している製品としてはQutalystがあり、量子プラットフォームで実行するために複雑な問題変換を実行しており、またAmazonBraketのAPIと統合してD-WaveやRigetti、ionQなどの量子処理ユニットへのアクセスを提供しています。
例えば、プログラマーは追加の量子プログラミングや量子コンピューティングの専門知識無しに従来のコンピュータでAPIを介してQutalystクラウドベースのプラットフォームに現在の問題を送信して最適化パフォーマンスの利点を実現できます。
このメリットとしては、一つに希少な人材の量子プログラマーの必要性が無い点です。
また、活用例としては金融やバイオ、サイバーセキュリティなどの分野の離散最適化問題の解決やサプライチェーンの問題などの最適化、送信、反復を自動的に実行し、結果をもたらします。
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競合企業
クウォンタム・コンピューティングの競合企業としては、量子コンピューティングのソフトウェア企業である1QBitやゴールドマンサックスと金融における量子アルゴリズムなどの開発した経験を持つQCWareがあります。
また、量子制御ソフトウェアなどを展開しているQ-CTRLなどが競合企業として挙げられます。
- 1QBit
- QCWare
- Q-CTRL
クウォンタム・コンピューティングの将来性
クウォンタム・コンピューティングの将来性としては不透明だと言えるでしょう。
一つ目の理由としてはまず、クウォンタム・コンピューティングには収益が無い点です。
現状そもそもクウォンタム・コンピューティングには収益を上げている製品やサービスといったものがありません。
また、現状開発している製品も今後どのように収益を上げていくのか、実際に収益を上げることができるのかも不明確です。
この収益の見通しが立っていない現状では、クウォンタム・コンピューティングの事業は不透明だと言わざるおえないでしょう。
また、もう一つの理由としてはそもそも量子コンピューティングの市場もまだ依然として十分に確立しているとは言えない点です。
確かに量子コンピューティングの開発などは着実に進んできており、金融やバイオなどへの予測や開発などの適用には期待が高まってきています。
しかしながら、現状必ずしも量子コンピューティングの市場が確立するかどうか断言することは難しいかと思われます。
これらのクウォンタム・コンピューティングが収益を上げている製品やサービスが無いことや量子コンピューティングの市場の確立が定かでは無い点を踏まえるとクウォンタム・コンピューティングの今後としては不透明だと言えるでしょう。
財務状況
以下はクウォンタム・コンピューティングの財務状況などを示したものです。
ちなみにクウォンタム・コンピューティングは現状、収益が無いため営業利益率の値は出せない状態です。
営業利益
上記はクウォンタム・コンピューティングの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
クウォンタム・コンピューティングの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
EPS
上記はクウォンタム・コンピューティングのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標となるものです。
クウォンタム・コンピューティングの場合、全体としてはマイナスですが2021年は2020年と比較するとマイナス幅は縮小していることが見て取れます。
自己資本比率
上記はクウォンタム・コンピューティングの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
クウォンタム・コンピューティングの場合、2019年はマイナスの値でしたが、2020年以降はプラスへと転換していることが見て取れます。
営業活動によるCF
上記はクウォンタム・コンピューティングの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示すものです。
クウォンタム・コンピューティングの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
配当金
現時点でクウォンタム・コンピューティングは配当金を出していません。
現状では配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
クウォンタム・コンピューティングは依然として収益を得られる製品やサービスが無いため、現状営業利益や営業活動によるCFのマイナスが今後も収益が得られる製品やサービスを得られるまで続くかと思われます。
一方でクウォンタム・コンピューティングは米国の量子産業を可能にし、成長させるためのコンソーシアム、QED-Cの創設メンバーの一つです。
また、米国の議会も2018年に今後5年で量子研究関連プロジェクトに対して13億ドルの承認など量子コンピュータ関連ではプラスの流れとなっています。
しかし、必ずしもクウォンタム・コンピューティングが資金的な援助を行ってもらえるかは定かではありませんし、今後も収益となる製品やサービスを開発できなければ、資金をすり減らす一方です。
そのため、量子コンピューティングの市場の状況やクウォンタム・コンピューティングの収益源が確保され、安定するまでは先行きが見通せない状況が続くのではないかと思われます。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でクウォンタム・コンピューティングの取り扱いの有無を示したものです。
| 証券会社 | 楽天 | sbi | マネックス | DMM | 松井 | PayPay | 野村 | 大和 |
| 取扱有無 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 無 | 無 | 有 |
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