本記事は米国株の中でもアサナ(ASAN)に関する内容となっています。(https://asana.com)
本記事はこのような疑問に答えます
- アサナとはどのような企業か?
- アサナの将来性は?
- 財務状況や取り扱っている証券会社は?
- アサナの配当金は?
アサナとは?
アサナは、ワークマネイジメントプラットフォームを展開している企業です。
アサナのプラットフォームの特徴としては仕事の目標を合わせたり、チーム間の仕事を調整したり進歩状況の可視化、仕事のスケーリングを行えます。
アサナワークグラフと呼ばれる独自の多次元データモデルを活用してタスクや目標、メッセージやファイル、役割やチーム、部門など仕事や仕事の情報、作業を行う人間をキャプチャして組織内で完全に接続された最新の作業マップを有効にできます。
利点としては全く異なるチームが全く同じタスクを表示、共有してタスクの混乱の回避や無駄なタスクを削減して効率化を図ることができる点です。
また、アサナのプラットフォームは、マイクロソフトのアプリやGmail、セールスフォース、アドビ、サービスナウ、ドロップボックス、オクタなど200を超えるサードパーティアプリケーションと統合、一元化したハブを提供しています。
収益としては無料プランと有料のサブスクリプションがあり、2022年1月時点で11万9000以上の有料顧客が存在しています。
a
競合企業
アサナの競合企業としては、140カ国以上で共同作業管理プラットフォームを展開しているWrikeやタスクや課題管理を展開するJIRAなどを開発したアトラシアンがあります。
また、データやワークフローを統一し、チームの作業の効率化などを提供しているAirtableや企業の作業管理やプロジェクト管理などのソフトウェアを展開しているWorkfrontを買収したアドビなどが挙げられます。
- Wrike
- アトラシアン
- Airtable
- アドビ
アサナの将来性
アサナの将来性としては期待の持てる部分はあると言えるのではないでしょうか。
理由としては、まず収益源となる有料顧客が順調に増加している点です。
例えば、年次報告書によるとアサナの有料顧客数は2021年の1月時点では約9万3000だったものが、2022年の1月時点では約11万9000に増加。
また、年間5000$を超える顧客は2021年の1月時点で10174から2022年1月時点で15437まで増加しています。
加えて、年間5000$を超える顧客のドルベースの純維持率は2022年時点で130%となっており、アサナンの収益基盤となる有料顧客からの収益は順調に増加しており、着実にサブスクリプションという手堅い収益源を構築しています。
また、もう一つの理由としては、アサナの製品は競合と比較して使いやすさや汎用性で優れている点です。
例えば、アサナの製品は競合のWrikeと比較すると直感的で使いやすいなどの定評があることや競合のJiraと比較するとJiraはよりエンジニアリング向けでアサナはより包括的なチームやプロジェクトに向いています。
その点でより包括的な業務や組織を抱える企業では使いやすさや汎用性で優れるアサナの導入の可能性が高いのではないかと思われます。
これらの点を踏まえるとアサナの今後としては期待の持てる部分はあるのではないかと思われます。
財務状況
以下はアサナの財務状況などを示したものです。
営業利益
-56.png)
上記はアサナの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示すものです。
アサナの場合、全体としてマイナスが拡大傾向にあることが見て取れます。
EPS

上記はアサイのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標となるものです。
アサイの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
営業利益率
-58.png)
上記はアサナの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上がおおよそ優良な水準とされています。
アサナの場合、全体としてマイナスの幅は縮小していますが、以前としてマイナス推移であることには変わりありません。
自己資本比率
-58.png)
上記はアサナの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよそ目安の水準とされています。
アサナの場合、2021年まではマイナスの推移でしたが、2022年にはプラスへと転換していることが見て取れます。
営業活動によるCF
-.png)
上記はアサナの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFはおおよそ企業の手元現金の推移を示すものです。
アサナの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
配当金
現在アサイは配当金を出していません。
現状アサイが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
現状アサイは、安定した収益の見込めるサブスクリプションの有料顧客が順調に増加している点は好感の持てる部分だと思われます。
しかし、以前として営業利益はマイナスでかつマイナスが拡大傾向にありますが、この大きな原因の一つとしては最も大きな負担となっているセールス・マーケティングの費用が挙げられます。
例えば、アサイのセールスマーケティングの費用は年次報告書によると2022年の1月時点で収益の74.75%に達しており、大きな負担となっていることが見て取れます。
とはいえ、今後このセールス・マーケティング費用に見合うだけの有料サブスクリプションの顧客を獲得できれば、問題は無い部分だと言えるでしょう。
また、年次報告書によると今後セールス・マーケティングの費用は割合としては減少していくことが予測されており、サブスクリプション顧客獲得のための回収可能費用としてみなされています。
そのため、今後実際にこれだけの重いセールス・マーケティングの費用負担に見合うだけのサブスクリプション顧客の獲得が実現できるかが鍵を握ってくるのではないかと思われます。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でアサイの取り扱いの有無を示したものです。
証券会社 | 楽天 | sbi | マネックス | DMM | PayPay | 松井 | 野村 | 大和 |
取扱有無 | 有 | 有 | 有 | 有 | 無 | 有 | 無 | 有 |
---
コメント