【米国株情報】プラネットラボ(PL)とは?将来性や財務状況など解説

今回は米国株の中でもプラネットラボ(PL)に関するものとなっています。(https://www.planet.com)

本記事はこのような疑問に答えます。

  • プラネットラボとはどのような企業か?
  • プラネットラボの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • プラネットラボの配当金は?

プラネットラボとは?

プラネットラボは、地球観測技術を展開している企業です。

Doveシリーズという小型の人工衛星群を運用しており、すでに数百機の打ち上げ、保守を行い、2023年1月には新たに36機のSuperDoveを打ち上げて既存の人工衛星群とともに配置されています。

この人工衛星群を活用して最大3.5メートルの解像度で地球を毎日画像化することを目指す惑星モニタリングや1日最大10回、最大50cmでキャプチャできるプラネットタスク、陸地の各地点平均2400枚の画像を収集したプラネットアーカイブといった独自のデータソリューションを提供

これらのソリューションをプラネットラボのクラウドプラットフォームでデータの処理、管理、有益な情報を抽出して顧客に提供しています。

例えば、衛星画像をアプリケーションやワークフローに簡単かつ迅速に統合できるPlanetAPI地理空間データの操作を容易にするWebアプリケーションのPlanetApps独自のアルゴリズムを活用して雲を除去、一貫したベースマップ変換などの惑星ベースマップ

NASAなどの公共衛星データからの放射測定データと組み合わせて一貫した地球データストリームを提供するPlanetFusionAIや機械学習を活用し、道路や建物の検出、船舶や航空機、油井パッドといったものまでの物体検出、自動変換検出などを提供するプラネット分析フィード

土壌水分含有量や地表温度、植生バイオマスや森林構造といった動的変化の補足、定量化を目標とした惑星変数の作成、提供を行っています。

主に連邦や州、地方自治体、政府部門、農業や林業、金融、保険、地図作成といった880を超える顧客にサービスを提供しています。

収益としては、サブスクと使用量ベースでのクラウドベースプラットフォームのデータと分析のライセンス販売からとなっています。

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競合企業

プラネットラボの競合企業としては地球観測衛星を開発運用して地理情報サービスなどを展開しているマクサー・テクノロジーズやCubeSatと呼ばれる小型衛星を活用して地球観測データを提供しているSatellogicがあります。

また、地理分析情報サービスを提供しているオービタルインサイトやデータサービスなどを展開しているEarthDailyなどが挙げられます。

  • マクサー・テクノロジーズ
  • Satellogic
  • オービタルインサイト
  • EarthDaily

プラネットラボの将来性

プラネットラボの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。

まず、一つ目の理由としては大規模な人工衛星群を運営している点が挙げられます。

プラネットラボは地球観測衛星の運用に関して先駆的な企業で、すでに数百個の小型衛星群の衛星ネットワークを構築し、長い運用歴と技術ノウハウを確立しています。

確かにプラネットラボ以外にも地球観測プロバイダーは増加してきていますが運用歴は浅く、プラネットラボほど大規模な人工衛星群を構築、運用している競合は依然としていません。

そのため、より地球上の幅広い範囲をより高頻度で観測でき、その他の競合よりも大規模な人工衛星群を確立している点は競合に対する優位性として期待できる部分があるのではないでしょうか。

もう一つの理由としては、データの先行収集を行っている点が挙げられます。

プラネットラボは、競合と比べて先行的に衛星ネットワークを構築しているため、過去の画像も豊富に所持しています。

例えば、地球の格陸地の地点の平均2400枚の画像を収集し、2009年まで遡る独自の地球観測データと2017年まで遡る毎日の地球スキャンデータに追加しており、膨大な歴史的アーカイブを保持しています。

地球観測においては過去のデータとの比較が非常に重要となりますが、プラネットラボは先駆的に画像収集しており過去に遡ってとることが不可能な過去データを豊富に保有している点は過去データの無い新興の競合や新規参入企業に対する大きな優位性となっているかと思われます。

これらの点を鑑みるとプラネットラボの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。

プラネットラボの今後に対する期待度

以下はプラネットラボの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うプラネットラボの今後に対する期待度にぜひ投票して見てください。

プラネットラボの今後に対する期待度

財務状況

以下はプラネットラボの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はプラネットラボの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

プラネットラボの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。

EPS

上記はプラネットラボのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

プラネットラボの場合、マイナス幅は縮小していることが見て取れます。

営業利益率

上記はプラネットラボの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

プラネットラボの場合、全体としてマイナスの値で推移していることが見て取れます。

自己資本比率

上記はプラネットラボの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。

プラネットラボの場合、2021年を除くと全体として大きく30%を上回っていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はプラネットラボの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

プラネットラボの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

配当金

現時点でプラネットラボは配当金を出していません。

プラネットラボが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

人工衛星による地球観測や地理空間情報サービスといった市場は今後も拡大する可能性は高いと言えるでしょう。

例えば、土壌や水の管理、作物の監視といった農業の分野から領域の監視や資源の監視といった防衛産業、天然資源の産出量の予測調査など金融、保険分野

そして、異常気象の観測や災害観測、対策といった公益的な分野などがデータ主導によって行われるにつれて人工衛星を活用した情報サービスの需要は増加し、プラネットラボの市場機会が拡大することが期待できると思われます。

また、衛星画像情報サービス事業者において比較的以前から参入しているマクサー・テクノロジーズなどはどちらかというと大型衛星を展開しており、高解像度の画像を提供できますが提供できる顧客数が制約される場合が多いです。

一方で比較的以前から参入しているが小型人工衛星群を提供しているプラネットラボは、クラウドプラットフォームなどを活用することでより複数の顧客に同時に画像サービスを提供できる点で大型衛星で比較的以前から参入していた企業に対しても強みがあると言えるのではないでしょうか。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でプラネットラボの取り扱い有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
PayPay
大和
松井
野村

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