今回は米国株の中でもニーオ(NIO)に関するものとなっています。(https://www.nio.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- ニーオとはどのような企業か?
- ニーオの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- ニーオの配当金は?
ニーオ(NIO)とは?
ニーオはケイマン諸島に籍を置き、子会社を通して主に中国で電気自動車事業を行っている企業です。
自動運転や電動パワートレイン、デジタル技術などと共に電気自動車や関連するサービスの開発、製造、販売を行っています。
主な電気自動車としては6人乗りのSUVのES8や中大型で5人乗りのSUVのES7、5人乗りのSUVのES6、フラッグシップクーペSUVのEC7、5人乗りのクーペSUVのEC6、フラッグシップセダンのET7、中型のセダンのET5などを展開しています。
また、ニーオの電気自動車にはバッテリー交換技術が備わっており、バッテリー交換ステーションでのバッテリーの短時間での交換やBaaSという車両とバッテリー価格を切り離し、バッテリーをサブスクとして車両価格から控除を受けられるサービスなども展開。
加えて、充電ステーションも展開しており、2022年12月時点で13000以上のパワーチャージャーなどが稼働、観光地やショッピングモール、オフィスビルなどに展開しており、NIOアプリで確認が可能。
希望者には自宅への充電ステーションの設置なども行っています。
主に中国やノルウェー、ドイツ、オランダ、デンマーク、スウェーデンなどで製品やサービスを展開しています。
a
競合企業
ニーオの競合企業としては電気自動車や充電ステーションなどを展開しているテスラやEV車やハイブリッド車などを展開しているBYDがあります。
また、SUVの電気自動車などを開発しているリ・オートや同じくSUVのEV車などを開発しているシャオペンなどが挙げられます。
- テスラ
- BYD
- リ・オート
- シャオペン
ニーオの将来性
ニーオの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としては特徴的なバッテリー交換技術が挙げられます。
ニーオが開発する電気自動車は特徴的なバッテリー交換技術が備わっているため、他の多くの電気自動車と比較して簡単にバッテリー交換をすることができます。
このバッテリー交換技術により、ニーオの電気自動車は機械を活用したバッテリー交換ステーションでバッテリーパック自体を交換することで数分で充電することが可能となります。
そのため通常の充電ステーションの充電では数十分ほど充電に時間がかかる上に充電時間がかかることで充電ステーションが混雑してしまうというネックを抱える電気自動車ですがニーオの電気自動車ではバッテリーパック自体の交換により大幅に時間が短縮できるメリットがあります。
加えて、バッテリーの交換の容易さから電気自動車の価格からバッテリー価格を切り離してサブスクとすることで車両価格から控除を受けられることで消費者にとって柔軟な販売スタイルを提供しており、消費者がニーオの電気自動車にアクセスしやすい形となっています。
このようにニーオのバッテリー交換技術による充電時間の短縮や充電スタイル、価格アプローチの柔軟さから充電ステーションによる充電スタイルのみの競合に対して強みがあると言えるのではないでしょうか。
また、もう一つの理由としてはもうすでに量産化が進んでいる点が挙げられます。
新興の電気自動車企業はテスラを除くと量産化が依然としてなされておらず、収益すらもあがっていない企業も多いです。
実際にローズタウンモーターズのように量産化に入る前に経営破綻に追い込まれてしまう電気自動車企業も少なくありません。
一方でニーオの場合、20222年にはES8が14351台、ES6が42012台、ET7が23075台など含む12万2486台を納入しており、量産、収益化が順調に進んでいます。
なかなか新興の電気自動車企業が量産、収益が進んでいない中で量産、収益化が進んでいる点は期待の持てる部分だと言えるでしょう。
こられの点を鑑みるとニーオの将来性としては期待の持てる部分はあるかと思われます。
ニーオの今後に対する期待度
以下はニーオの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うニーオの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はニーオの財務状況などを示したものです。
営業利益
上記はニーオの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示しています。
ニーオの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
EPS
上記はニーオのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
ニーオの場合、右肩あがりとはなっていないことが見て取れます。
営業利益率
上記はニーオの営業利益率を示したものです。
営業利益率は10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
ニーオの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
自己資本比率
上記はニーオの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
ニーオの場合、2022年では30%を下回っていることが見て取れます。
営業活動によるCF
上記はニーオの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
ニーオの場合、2022年ではマイナスとなっていることが見て取れます。
事業別収益
以下はニーオの事業別収益を示したものです。
収益(1000CNY) | 2022 | 2021 | 2020 |
車両販売 | 15182522 | 33169740 | 45506581 |
その他 | 1075411 | 2966683 | 3761980 |
合計 | 16257933 | 36136423 | 49268561 |
配当金
現時点でニーオは配当金を出していません。
現状、ニーオが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
ニーオの電気自動車はバッテリー交換ステーションでのバッテリー交換による充電も可能ですが、このバッテリー交換ステーションは交換による充電が数分で済むというメリットに加えて、従来の充電ステーションと比べて設置のしやすさというメリットもあります。
このバッテリ交換ステーションの設置、普及のしやすさは従来の充電ステーションの設置のしずらい場所で競合の電気自動車のためらわれるような地域でバッテリー交換ステーションを利用可能なニーオの電気自動車の普及に貢献してくれる可能性が高いと言えるでしょう。
一方でニーオの電気自動車にはエヌビディアのチップなども活用されていますが、現状安全保障の観点などから半導体規制の動きが強まっています。
そのため、ニーオの電気自動車に使用されるエヌビディアなのチップの調達が難しくなり、生産に影響が出る可能性がある点は懸念点だと言えるでしょう。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でニーオの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 無 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
PayPay | 無 |
松井 | 有 |
大和 | 有 |
野村 | 有 |
---
コメント