今回は米国株の中でもインビティ(NVTA)に関するものとなっています。(https://www.invitae.com/en)
本記事はこのような疑問に答えます。
- インビティとはどのような企業か?
- インビティの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- インビティの配当金は?
インビティ(NVTA)とは?
インビティ(NVTA)は遺伝子検査や医療データサービスソリューションなどを提供している企業です。
主に遺伝性疾患や遺伝性ガンなどに関連する遺伝子検査を提供して、医療上の重要な決定に関わる遺伝子情報の取得、提供を行っています。
また、デジタルヘルスソリューションを活用してリスクや予防、治療、モニタリングに関する実用的な情報を提供しています。
加えて、遺伝子検査を受けた患者の遺伝子を匿名化してデータベースを構築して医療研究や治療法の開発のためのデータ共有なども行っています。
2022年12月時点で360万人以上の患者にサービスを提供しており、220万人の患者がデータ共有のために情報を提供しています。
100を超えるバイオ医薬品企業とのパートナーシップが存在し、スタンフォードヘルスケアやMedcanなども含まれています。
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競合企業
インビティの競合企業としては遺伝子検査ソリューションを展開しているアンブリー・ジェネティクスや遺伝子検査技術を提供しているミリアド・ジェネティクスがあります。
また、ガンの遺伝子検査サービスを提供しているネオゲノミクスや遺伝子解析や遺伝子検査技術を展開しているフルジェント・ジェネティクスなどが挙げられます。
- アンブリー・ジェネティクス
- ミリアド・ジェネティクス
- ネオゲノミクス
- フルジェント・ジェネティクス
インビティの将来性
インビティの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としては予防医療の拡大が挙げられます。
例えば、近年健康意識の向上や国の医療政策の改革などから病気に対する方法は患った後の治療だけでなく、病気を予防するアプローチも重視されるようになってきています。
また、その中でも病気の予防においてはその人に合った個別化アプローチが必須の課題となります。
そのような個別化アプローチが必要となる中でインビティは個人の遺伝子を検査して個人の遺伝子情報に基づいた健康リスク評価を行い、個別の予防情報を提供することが可能です。
そのため、インビティの遺伝子に基づいて個別の病気の予防に対する情報を提供できるソリューションは予防医療の拡大によって需要の増加が期待できるのではないでしょうか。
次に2つ目の理由としては遺伝子検査における低コスト性が挙げられます。
インビティは大規模な遺伝子検査を提供することに重点を置いており、スケールメリットを活用してコスト削減に注力しています。
このことにより競合と比べてインビティは比較的低価格で遺伝子検査サービスを提供することができます。
そのため、より顧客がアクセスしやすい点で競合に対する優位性があると言えるのではないでしょうか。
これらの点を鑑みるとインビティの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
インビティの今後に対する期待度
以下はインビティの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うインビティの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はインビティの財務状況や決算などを示したものです。
営業利益
上記はインビティの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
インビティの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
EPS
上記はインビティのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
インビティの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
自己資本比率
上記はインビティの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
インビティの場合、2022年では大きく減少していることが見て取れます。
営業活動によるCF
上記はインビティの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
インビティの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
事業別収益
以下はインビティの事業別収益を示したものです。
収益(千$) | 2022 | 2021 |
テスト収益 | 500560 | 444072 |
その他収益 | 15743 | 16377 |
合計 | 516303 | 460449 |
配当金
現時点でインビティは配当金を出していません。
現状、インビティが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
インビティの遺伝子検査の大規模な提供はコスト削減による、低コスト化に加えてより多くの遺伝子データベースの構築にも繋がることが期待できると言えるでしょう。
例えば、より多くのデータベースが構築されることで多様な遺伝子変異や遺伝子の相関、リスク要因といった重要な情報が蓄積されるます。
そのことによって発症メカニズムの解析や治療法に繋がる情報源となり、より多くの治療法や薬剤を見つけるバイオテクノロジー企業との提携や情報、ライセンス提供といったことに繋がる可能性が高まります。
また、より大規模な遺伝子データベースを持つようになることで遺伝子情報を活用してリスクマネジメントを図りたい保険業界などより幅広い業界とのビジネスチャンスに繋がる可能性が大きくなると言えるでしょう。
そのため、このインビティの大規模な遺伝子検査の提供は低コスト化でだけでなく、より豊富な遺伝子データベースの構築にも繋がり、新たなビジネス機会も生まれる可能性の高いものだと思われます。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でインビティの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 有 |
PayPay | 有 |
松井 | 有 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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