本記事は米国株の中でもエアビーアンドビー(ABNB)に関する内容や疑問に答えるものとなっています。
本記事は下記のような疑問に答えるものとなっています。
- Airbnb(ABNB)とは?
- ライバル企業は?
- 財務や収益状況は?
- 将来性は?
- 配当金は?
- 取り扱っている取引所はどこか?
エアビーアンドビー(ABNB)とは?
エアビーアンドビー(ABNB)とは2007年に始まり、民泊における宿泊先と泊まり手との仲介サービスを行っている企業です。
220の国や地域で民泊仲介サービスを展開していて、最も特徴的な点としてはアプリやウェブサイトから簡単に民泊先を見つけられる点です。
また、ホテルなどと比較して、物件のジャンルが様々かつ格安で泊まれることも特徴の一つです。
現在、宿泊先のホスト数は400万人ものぼります。
収益体型としては、主に宿泊先の出展者と泊まる人の間の仲介手数料が主な収益源となっています。
出典:民泊制度ポータルサイト 住宅宿泊事業法 (民泊新法)とは? (サイズのみ加工)
上記は観光庁が提供する民泊制度ポータルサイトの画像で、主にエアビーアンドビーが位置するのは、黄色の住宅宿泊仲介業者に位置します。
そのため、従来のホテルなどとは違い、基本的にエアビーアンドビー自体が物件を所有しているわけではありません。
この形態のメリットとしては基本的に物件を所有しないために、固定費を抑えられることにあります。
以前は民泊というとあまり流行らない分野だと認識されてきましたが、スマホやネットなどの普及により、ウーバーなどと共にシェアリングビジネスの代表例として知られています。
チャートではエアビーアンドビーの株価などが示されています。
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競合企業
エアビーアンドビーのライバル企業としては、インターネットやアプリなどで民泊やホテルなど宿泊施設加えて、旅券などを手配できるブッキングホールディングスがあります。
また、同じくアプリやサイトで宿泊施設や旅券などを頼めるエクスペディアなどがあります。
また、宿泊客の数も一定の限りがあるため、エアビーアンドビーが民泊を主な仲介としている性質上、既存のホテルや宿白施設もある種競合と見てとれるのではないかと思われます。
競合企業
- ブッキングホールディングス
- エクスペディア
今後の見通しや将来性
現在、自動車や物、部屋などを所有する形からシェアをする形態が増えてきていて、この流れは住居や部屋をシェアするというエアビーアンドビーにとってプラスの流れだと思われます。
実際にエアビーアンドビーが関連するシェアリングエコノミー市場は、世界で2013年には1兆8000億円規模だったものが、2025年には40倍の40兆円規模にまで拡大すると予想されています。
また、今後コロナ禍における外出規制の緩和が進むと、旅行需要が増えることが考えられ、民泊需要の増加が期待できるのではないかと思われます。
一方で気になる点としては、民泊という形態から隣や近くが普通の住宅であったりして、騒音やトラブルとなったりしている点です。
実際にこうした問題を意識してか、特に日本では民泊ができる日数制限が作られたりしています。
今後もこういった民泊に対する規制拡大が各国で広がる可能性も無いとは言えない点が気になるところです。
財務状況
以下は、エアビーアンドビー(ABNB)の財務や収益に関するグラフとなっています。
営業利益
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上記は、エアビーアンドビーの毎年の営業利益を表したものとなっています。
営業利益とは、本業でどれくらいの利益を得られているのかという指標で、基本的にはブレが無く安定的に増加しているほど評価される指標です。
エアビーアンドビーの場合、2020年にはコロナ禍における旅行需要の減少や海外渡航の減少から大幅なマイナスを抱えました。
一方で2021年になると、コロナ禍以前を超える水準まで増加させています。
EPS

上記は、EPS(一株当たりの利益)を示しています。
EPSは主に企業の収益力を示した数値で基本的には右肩あがりになっているかが目安とされます。
2020年から2021年にかけて大幅にマイナス幅を縮めていますが、今後プラスに向けるかが争点となるのではないでしょうか。
営業利益率
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上記は営業利益率を示した表です。
この指標は、どれほど儲かるビジネスをやっているのかという指標になりますが、基本的には10%〜15%以上が優良な水準だとされています。
エアビーアンドビーの場合、基本的には10%を下回っていて、マイナスに触れる期間もありましたが、2021年ではマイナスからは抜け出すことに成功しています。
自己資本比率
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上記のグラフは、エアビーアンドビーの自己資本比率を示したグラフになります。
自己資本比率は、主に会社の安定性を示す指標として使用され、基本的には30%以上が目安とされています。
エアビーアンドビーの場合、2018年、2019年にはマイナスと会社の資本よりも負債の方が多い状況でした。
しかし、2020年にはコロナ禍で打撃を受けたにもかかわらず、プラスに転向し、2021年には30%を超える水準にまで到達しています。
営業によるCF
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上記の営業によるCFは、企業における手元現金の推移を示しています。
エアビーアンドビーの場合、2020年にはマイナスとなり、会社の手元に現金が残っていないという状態でしたが、2021年には一転して、プラスだった2019年の十倍近く増加させています。
主な事業の数値
四半期 | 2021Q1 | 2021Q2 | 2021Q3 | 2021Q4 | 2022Q1 |
滞在日と予約施設の総数 | 64.4M | 83.1M | 79.7M | 73.4M | 102.1M |
総予約額 | 103億$ | 134億$ | 119億$ | 113億$ | 172億$ |
上記では2021年はおおよそ総数は60〜80M、総額は100〜130億$にとどまるものの、2022年に入ると大きな増加が見られています。
配当金推移
現在、エアビーアンドビーは配当を出していません。
現段階では配当を出して株主に還元するというよりは、事業の方に資金を投じて、事業を拡大することで成長に向けていると考えられます。
現時点では配当より成長に期待といったところでしょうか。
取り扱っている取引所
下記は米国株を主に取り扱っている取引所の中でエアビーアンドビーを取り扱いの有無を示したものとなっています。
取引所名 | 楽天 | sbi | マネックス | DMM | 松井 | Pay Pay | 大和 | 野村 |
取り扱いの有無 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 |
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