本記事は米国株の中でもグロウジェネレーション(GRWG)に関するものとなっています。(https://www.growgeneration.com)
今回はこのような疑問に答えます。
- グロウジェネレーションとはどのような企業か?
- グロウジェネレーションの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- グロウジェネレーションの配当金は?
グロウジェネレーション(GRWG)とは?
グロウジェネレーションは、水耕栽培や有機園芸用品の取扱や販売を行っている小売業者です。
取り扱っている主な製品としては、屋内外の水耕栽培や有機園芸用の栄養素や栽培用培地、照明、環境制御システム、ベンチ、ラックなどを扱っています。
米国の16州に60カ所の小売チェーン店を展開、オンラインでは消費者向けに独自のウェブサイトやAmazon、ウォルマートのオンラインマーケットプレイス、卸売業者向けに流通WebサイトHRGdist.comを通じて製品を販売しています。
また、直近ではCocoCoirといったココナッツ繊維から作られたRHP認定栽培培地のCharCoirやCanopyCropManagementのケイ酸濃縮肥料のPowerSIブランドなどを含む製品ポートフォリオの買収などを行い、独自ブランド製品の拡大を図っています。
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競合企業
グロウジェネレーションの競合企業としては、オンラインマーケットプレイスを展開するAmazonやebayが挙げられます。
また、肥料や土壌改良剤などの製品を展開しているScottsMiracle-Groや水耕栽培や屋内向け栽培など向けの製品や設備などを取り扱っているSunlightSupplyなどがあります。
- Amazon
- ebay
- ScottsMiracle-Gro
- Sunlightsupply
グロウジェネレーションの将来性
グロウジェネレーションの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
理由としては、まず一つに水耕栽培による設備や用品の需要増加が挙げられます。
水耕栽培は土壌を使用せずに植物を栽培する方法であり、都市部の空いた屋内の小スペースで行なえることや肥料効率が高く、害虫リスクが低いため肥料や農薬の使用を抑えられること、生産性の高さなどから拡大が続いています。
また、センサーや制御システムなどの自動化の導入をした大規模な水耕栽培の展開も拡大しており、水耕栽培や有機園芸用品を取り扱っているグロウジェネレーションにとってはプラスの流れだと言えるのではないでしょうか。
もう一つの理由としては水耕栽培や有機園芸用品などの専門知識の必要性が挙げられます。
例えば、グロウジェネレーションは小売の面で見るとAmazonやebayなどのオンラインマーケットプレイスとも競合することになります。
しかし、Amazonなどの台頭により憂き目にあった書店やスーパーマッケットのような小売店の商品に比べて水耕栽培や有機園芸などの商品は専門知識やサポートなどが必要となります。
実際にグロウジェネレーションは、商業栽培者に施設設計サービスや運用に必要な消耗品や機器の更新も必要であり、法人顧客向けにボリューム価格や融資なども提供しています。
よって他の小売事業者と比べると専門知識などの必要性が大きくなる分野であり、アフターサービスや専門知識などの面から大手のオンラインマーケットプレイスとも差別化できる点が強みだと思われます。
これらの点を鑑みるとグロウジェネレーションの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
グロウジェネレーションの今後に対する期待度
以下はグロウジェネレーションの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うグロウジェネレーションの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はグロウジェネレーションの財務状況などを示したものです。
営業利益
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上記はグロウジェネレーションの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
グロウジェネレーションの場合、2021年までは増加傾向にあったものの2022年ではマイナスへと転換していることが見て取れます。
EPS

上記はグロウジェネレーションのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
グロウジェネレーションの場合、2021年までは右肩上がりだったものの、2022年では大きくマイナスとなっていることが見て取れます。
営業利益率
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上記はグロウジェネレーションの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
グロウジェネレーションの場合、2022年は大きくマイナスの値へと転換していることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はグロウジェネレーションの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。
グロウジェネレーションの場合、30%を大きく上回る水準で推移していることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はグロウジェネレーションの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
グロウジェネレーションの場合、増加傾向にあることが見て取れます。
事業別収益
以下はグロウジェネレーションの事業別収益を示したものです。
純売上高(千$) | 2022 | 2021 | 2020 |
小売 | 205519 | 369186 | 178583 |
電子商取引 | 15071 | 36212 | 14482 |
配布等 | 57576 | 17091 | 300 |
合計 | 278166 | 422489 | 193365 |
配当金
現時点でグロウジェネレーションは配当金を出していません。
グロウジェネレーションが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
グロウジェネレーションが展開している北米の水耕栽培や有機園芸用品の小売業界は細分化されており、比較的小規模事業者が乱立している事業体です。
しかし、その中でもグロウジェネレーションは比較的事業規模が大きくチェーン店として組織化、効率化が進められています。
実際にグロウジェネレーションは2020年にカリフォルニア州に4店、オレゴン州に1店を展開する水耕栽培のガーデニングチェーン店のTheGrowBizの買収やカリフォルニア州に3店舗展開するチェーン店のGrassrootsHydroponics,Incを買収しています。
このように比較的小規模事業者が乱立する事業体ですが、グロウジェネレーションは買収などを通じ、規模的な存在感が増してきています。
また、事業規模や小売店舗の拡充によって配送や流通の効率化が進み、オンライン販売の面でも乱立する小規模事業者と比較して優位性があるように思われます。
今後としては小規模事業者の買収や統廃合を進めて、例えるなら水耕栽培や有機園芸用品に特化したウォルマート的立ち位置になれるかが注目部分と言えるのではないでしょうか。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている証券会社の中でグロウジェネレーションの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 有 |
PayPay | 無 |
松井 | 有 |
大和 | 有 |
野村 | 無 |
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