本記事はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUK(PSNY)に関するものとなっています。(https://www.polestar.com)
今回はこのような疑問に答えます。
- ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKとは?
- ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や決算書などの財務状況は?
- ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの配当金は?
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKとは?
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKはスウェーデンに本社を置き、電気自動車を展開している企業です。
2017年に電動ハイブリッドGTであるポルスター1を販売し、2021年には生産を終了、以後は完全電気自動車の展開に注力しています。
現在、主な製品としてはボルボから買収した中国の工場で2020年に生産、GoogleのAndroidAutomotiveOSを初搭載し350kW、220kW、200kWの3タイプある完全電動のポルスター2。
高度な運転支援安全機能や眠気や注意散漫などドライバー監視を可能にするエヌビディアの高性能自動車プラットフォームを搭載したSUV型の電気自動車であるポルスター3を展開しています。
また、今後も2023年にSUVクーペのポルスター4や2024年にポルスター5、2026年にポルスター6を販売する予定です。
主な収益はポルスター2の販売やソフトウェアなどからとなっています。
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競合企業
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの競合企業としては、モデルYなどの電気自動車を展開しているテスラや高級セダンの電気自動車を展開しているルーシッドがあります。
また、同じく電気自動車を展開しているリビアン・オートモーティブやフィスカーなどといった企業が挙げられます。
- テスラ
- ルーシッド
- リビアン・オートモーティブ
- フィスカー
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの将来性
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としてはすでに電気自動車の量産、販売が行われている点が挙げられます。
例えば、テスラや既存のメーカーを除くと多くの電気自動車会社は開発段階であったり、量産が始まっていなかったりと収益がほとんどあげられていない企業が多く存在します。
一方でポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKはポルスター1、ポルスター2が実際に量産展開されており、ハイブリッドであるポルスター1は2021年に生産を終了しましたが、2021年から2022年での車両販売による収益は順調に増加。
実際に年次報告書によると2021年の車両による収益は12億ドルほどだったものが2022年には約24億ドルに増加しており、この収益の増加は完全電気自動車のポルスター2の販売によるものとされています。
そのため、電気自動車のポルスター2で実際に収益をあげられている点で他の研究段階や大量生産に入っていない新興の電気自動車企業と比べると期待できる部分はあるのではないでしょうか。
二つ目の理由としては、ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKは自動車会社のボルボからの分社であることが挙げられます。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKはボルボからの分社により誕生した企業で既に認知度のある企業からのブランドであるため顧客層を引き継ぎやすく、一から立ち上げられた新興の電気自動車会社よりも優位な点だと言えます。
また、ボルボのノウハウや技術も継承しつつ、ボルボの既存の販売ネットワークも活用できる点でポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKは他の新興の電気自動車企業と比べて優位性があるかと思われます。
これらの点を鑑みるとポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの今後に対する期待度
以下はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの決算など財務状況を示したものです。
営業利益
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上記はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS

上記はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの場合、マイナス幅は縮小していることが見て取れます。
営業利益率
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上記はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの場合、マイナス幅は縮小しているものの、依然としてマイナスで推移していることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示したもので30%以上が目安とされています。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの場合、減少傾向にあり2022年ではマイナスとなっていることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
事業別収益
以下はポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの事業別収益を示したものです。
収益(千$) | 2022 | 2021 | 2020 |
車両販売 | 2404246 | 1290031 | 542783 |
ソフトウェア及び エンジニアリングキッド販売 | 21308 | 25881 | 35434 |
カーボンクレジット販売 | 10984 | 6299 | 27141 |
車両リース収入 | 16719 | 6217 | – |
その他 | 8639 | 8753 | 4887 |
合計 | 2461896 | 1337181 | 610245 |
配当金
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKは現状配当金を出していません。
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの利点はやはりもう既に電気自動車での収益挙げられていることだと言って良いでしょう。
新興の電気自動車会社はテスラやBYDなどを除くと開発段階であったり、量産されておらず収益を上げられていない企業も多いです。
しかし、ポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKは新興企業とは言えど、もともと既存の自動車企業、ボルボの分社化した企業でありノウハウや技術、生産、販売に関して一から立ち上げられた新興企業と比べると懸念要素は少ないと言えるでしょう。
加えて、実際に電気自動車のポルスター2で収益をあげており、今後展開が進むであろうポルスター2以降の車種も、収益をあげられていない電気自動車企業と比較すると絵に描いた餅ようなことになる可能性は低いかと思います。
また、ポルスターも営業利益はマイナスであるものの、収益をあげている時点でよく新興の電気自動車会社でありがちな収益が無いにも関わらず、営業利益のマイナスも拡大させ続けている企業と比べると資金が底を尽きるという危機を回避し、生き延びられる確率は比較的高いのではないでしょうか。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社のなかでポルスター・オートモーティブ・ホールディングスUKの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 無 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
PayPay | 無 |
松井 | 無 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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