今回は米国株の中でもリビアン・オートモーティブ(RIVN)に関する内容となっています。(https://rivian.com)
本記事はこのような疑問に答えます
- リビアン・オートモーティブとはどのような企業か?
- リビアン・オートモーティブの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- リビアン・オートモーティブの配当金は?
リビアン・オートモーティブとは?
リビアン・オートモーティブは、電気自動車やその他関連技術などを展開している企業です。
リビアン・オートモーティブが展開する主な電気自動車としてはR1TやR1Sがあります。
R1Tは5人乗りの電動ピックアップトラック、R1Sは7人乗りの電動SUVとなっています。
両車ともにリビアン・オートモーティブの高度な運転支援システム、ADASやデジタルユーザーエクスペリエンス管理などを搭載しており、クラウド対応の無線を通じて機能を継続的に改善、拡張することができます。
また、充電ソリューションも展開しており、RANDCFCと呼ばれる高速充電サイトとリビアンWaypoints充電器を含むハードウェアとソフトウェアを搭載した充電ソリューションを構築しています。
加えて、Amazonと協力してRCVプラットフォームを立ち上げて、配送に最適化された電動商用車、EDVを開発しています。
2022年12月時点では24337台の生産、20332台の納入を行っています。
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競合企業
リビアン・オートモーティブの競合企業としては、電気自動車や充電スタンド、蓄電システムなどを展開しているテスラや電気自動車への転換を図っているフォードがあります。
また、電気自動車の開発を行っているルーシッド・グループや電気自動車のスタートアップ企業であるCanooなどが挙げられます。
- テスラ
- フォード
- ルーシッド・グループ
- Canoo
リビアン・オートモーティブの将来性
リビアン・オートモーティブの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としては実際に電気自動車の生産、納品の段階に入っている点が挙げられます。
例えば、電気自動車の大量生産を行っているのは既存のガソリン車の企業や新興企業ではテスラぐらいで他の新興の電気自動車企業はまだ研究開発の段階で実際に生産しておらず、収益を上げていない企業も多いです。
そのような研究開発段階の新興の電気自動車企業は本当に生産できる能力があるのか不確かな部分があります。
しかし、リビアン・オートモーティブの場合すでに2022年12月時点で24337台の生産を行っていて、他の研究開発段階の電気自動車企業と比べて実際に生産能力を持ち合わせており、机上の空論ではないことが証明されつつある点が挙げられます。
2つ目の理由としてはソフトウェアに強みがある点が挙げられます。
現状既存の自動車メーカーは大量生産のノウハウはあるが、今後導入が進んでいく可能性の高いインターネットを経由して自動車のソフトウェアを更新するOTA技術では既存のノウハウは無いと言っても過言では無い部分があります。
一方でこのOTA技術に現状強みがあるのはテスラに加えてリビアン・オートモーティブもその一つであり、既存の自動車メーカーとの差をつけられる利点だと言えるでしょう。
また、その他の新興の電気自動車企業でもOTA技術にそれほど強みを持つ企業は少なく、その点で次々参入してくる電気自動車企業との差別化が図れている点があります。
3つ目の理由としては電気自動車に対して包括的なサービスを提供している点が挙げられます。
例えば、消費者向けにはテレマティクス保険やメンテナンス、修理、ソフトウェアサービス、充電ソリューションの提供や商業向けにはFleetOSといったサブスクベースの運転データや接続、充電などをクラウド上で管理できるサービスを提供しています。
このように電気自動車のライフサイクル全体に対応してサービスを展開する電気自動車企業は少なく、収益面においても自動車の販売以外にも多様化できる可能性が高い点で利点だと言えるでしょう。
これらの点を踏まえるとリビアン・オートモーティブの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
リビアン・オートモーティブの今後に対する期待度
以下はリビアン・オートモーティブの今後に対する期待度アンケートを示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うリビアン・オートモーティブの今後に対する期待度にぜひ投票してみて下さい。
財務状況
以下はリビアン・オートモーティブの財務状況などを示したものです。
営業利益
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上記はリビアン・オートモーティブの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
リビアン・オートモーティブの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS

上記はリビアン・オートモーティブのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
営業利益率
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上記はリビアン・オートモーティブの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
リビアン・オートモーティブ場合、マイナス幅が大きく縮小していることが見て取れます。
ちなみに2021年よりも前の年は収益がないため、営業利益率の値はありません。
自己資本比率
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上記はリビアン・オートモーティブの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示したもので30%以上がおおよその目安とされています。
リビアン・オートモーティブの場合、2021年にはプラスに転換し、30%を大きく上回っていることがわかります。
営業活動によるCF
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上記はリビアン・オートモーティブの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
リビアン・オートモーティブの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
配当金
現時点でリビアン・オートモーティブは配当金を出していません。
現状ではリビアン・オートモーティブが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
電源ソリューションやソフトウェアなど包括的に電気自動車のエコシステムを展開していることを考えるとリビアン・オートモーティブは、従来の自動車会社や他の新興の電気自動車会社と比べてよりテスラに近い企業と言えるのではないでしょうか。
例えるなら、リビアン・オートモーティブはイーロン・マスクのいないテスラという表現が一番分かりやすいかと思います。
悪く言えば、テスラの二番煎じとも言えるでしょう。
この点は、後発であることや先駆的で注目されるようなCEOがいない部分で電気自動車の新興市場においてすでに地位を確立しているテスラに比べ、競争上不利な点とも言えます。
また、現状リビアン・オートモーティブは生産はしているものの、従来の自動車会社やテスラといった競合と比べると大量生産の面では遅れをとっている部分があり、今後スムーズに生産を拡大していけるかが焦点となってくるのではないでしょうか。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でリビアン・オートモーティブの取り扱いの有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 有 |
PayPay | 有 |
松井 | 有 |
野村 | 有 |
大和 | 有 |
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