今回は米国中でもマーペイ(MRAI)に関するものとなっています。(https://www.marpaihealth.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- マーペイとはどのような企業か?
- マーペイの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- マーペイの配当金は?
マーペイとは?
マーペイは、人工知能を活用した医療管理サービスを提供している企業です。
主力プログラムはMarpaiCaresがあり、AIや高度な分析を提供してクライアントの従業員の過去の請求や社会的要因などのデータを継続的に分析して従業員の健康ニーズの監視、定期的な健康診断などの促進、薬局での医療品割引なども提供しています。
主なサービスとしては健康保険管理サービス、付帯サービス、サードパーティサービスを提供しています。
まず、健康保険管理サービスではクライアント全体の従業員に健康と高品質のプロバイダーの促進や医療提供者やケアマネジメントを見つけたり、保険金請求や給付金などの質問に答えるコンシェルジュタイプのサービス。
自動化された裁定を含むクライアントの従業員からの請求の検証や裁定などを提供しています。
また、付帯サービスでは過剰かつ不適切な高額ケアを避け、適切で質の高いケアを受けるための看護師主導の積極的なガイドである臨床ケア管理や専門的で高額な医薬品に焦点を当て、最大75%の節約を生み出す薬局節約プログラム、マーペイPACCS。
手軽な料金で処方箋を手に入れられる薬局給付管理プログラムのマーペイRxなどがあります。
そしてサイドパーティサービスでは医師や病院などを訪問する際にAetnaやCignaなどのプロバイダーネットワークから請求されるネットワークアクセス料金などが含まれています。
また、直近ではContinentalBenefitsなどの買収を行っています。
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競合企業
マーペイの競合企業としては、医療価格の透明化や利便性などのソリューションを提供しているマエストロヘルスやデジタル保険プラットフォームを提供しているCentivoがあります。
また、健康保険管理ソリューションを提供しているBindなどが挙げられます。
- マエストロヘルス
- Centivo
- Bind
マーペイの将来性
マーペイの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
理由としては、AI主導で自家保険の雇用主が効率的に医療費を削減できる点が挙げられます。
例えば、マーペイが中心的に展開するアメリカでは国民皆保険が存在せず、民間の保険が中心となっています。
そのため、公的な保険が中心である国と比べて雇用主が従業員に対してより効率的かつ適切な保険を提供する必要性が高まります。
そのような中でマーペイは、AIや機械学習といったテクノロジーを中心として医療保険などの管理サービスを提供しています。
従来の人手で行うサービスと比べてAIを活用したサービスでは大量のデータを瞬時に処理し、傾向やパターンを割り出すことができるため、従業員の健康状態やリスクを把握し、より適切な予防や治療を提供することができます。
そのため、雇用主は従来の医療保険などの管理サービスと比べて過剰かつ無駄な医療費や保険サービスを削減しつつ、より従業員へ適切かつ効率的な保険や医療サービスなどを提供でき、雇用主と従業員の両者にとってメリットとなる可能性が高いと思われます。
よって従来の医療保険管理サービスよりAIを活用した医療保険管理サービスの導入が進む確率が高く、そのようなサービスを提供するマーペイの将来性としても期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
マーペイの今後に対する期待度
以下はマーペイの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身の思うマーペイの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はマーペイの財務状況などを示したものです。
営業利益
上記はマーペイの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
マーペイの場合マイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS
上記はマーペイのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
営業利益率
上記はマーペイの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
マーペイの場合大きくマイナスで推移していることが見て取れます。
自己資本比率
上記はマーペイの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
マーペイの場合、2021年には大きく30%を超えたものの、その後は30%を下回っていることが見て取れます。
営業活動によるCF
上記はマーペイの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
マーペイの場合マイナスが拡大していることが見て取れます。
配当金
現時点でマーペイは配当金を出していません。
現状マーペイが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
マーペイが提供するようなAIを活用した保険管理サービスは公的な保険が無く、私的な保険が中心のアメリカでは需要が高まる可能性は高いでしょう。
ただ、私的な保険が中心であるが故にこのようなAIを活用して雇用主が効率的に費用を削減するような保険管理サービスの需要が増えるのはある種皮肉のような感じもしますが・・・
また、今後アメリカが公的な保険を充実させた場合、このようなサービスの需要は狭まる可能性はありますが、現状そのような形に動く可能性は少ないでしょう。
一方で200社以上のクライアントを抱えていますが、マーペイの顧客は大企業では無く、中小企業が中心です。
現状収益を少数の顧客に依存しているわけではないですが、経営が不安定化しやすい中小企業が中心である点はやや気になる部分かと思われます。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でマーペイの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
PayPay | 無 |
松井 | 無 |
大和 | 有 |
野村 | 無 |
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