本記事は米国株の中でもセンチネルワン(S)に関する内容となっています。(https://www.sentinelone.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- センチネルワンとはどのような企業か?
- センチネルワンの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- センチネルワンの配当金は?
センチネルワンとは?
センチネルワンは、AIを活用したサイバーセキュリティサービスを展開している企業です。
AIを活用し自律的な脅威の防止、検出、対応機能を組織のエンドポイントからワークロード全体にシームレスに提供して様々な種類のサイバー攻撃から自動的に保護できるシンギュラリティプラットフォームを展開しています。
また、シンギュラリティプラットフォーム上でモジュールとして幅広い顧客にサービスを提供しています。
シンギュラリティプラットフォームモジュールでは例えばクラウドセキュリティやIDベースの攻撃を検出し対応する個人情報保護、組織全体のIoTデバイスなどを管理、制御し不正なデバイスの検出や保護されていないデバイスなどへの自動展開などを提供するRangerモジュール。
また、iOSやAndroid、ChromeOSのデバイスでAI駆動型の保護、検出、対応してゼロトラストセキュリティを提供するモバイルエンドポイントセキュリティやより脅威などに対しての高度な調査を求めるXDRパワーツール。
加えて、新しい攻撃方法などに対して脅威の概要報告や対処法などを与えるWatchTowerやすべての脅威を認識し、文書化することで社内セキュリティチームの強化を図れるVigilanceMDRを提供しています。
そして、クラウドベースのログ管理や分析ソリューションを展開していたScalyrの買収に基づいてDateSetプラットフォームを立ち上げてログ管理やデータ分析、アラートなどを提供しています。
顧客は2023年1月時点で80カ国、1万を超える顧客が存在しています。
収益はシンギュラリティプラットフォームのサブスクリプションからとなっています。
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競合企業
センチネルワンの競合企業としては、サイバーセキュリティソリューションを提供しているクラウドストライクやセキュリティ製品を提供しているパロアルトネットワークスがあります。
また、エンドポイントセキュリティプロバイダーのVMwareやセキュリティソリューションも展開しているマイクロソフトなどが挙げられます。
- クラウドストライク
- パロアルトネットワークス
- VMware
- マイクロソフト
センチネルワンの将来性
センチネルワンの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
理由としてはまず一つにセンチネルワンのシンギュラリティプラットフォームはAIを活用し、柔軟な対策を講じることができる点が挙げられます。
例えば、従来のセキュリティソリューションはルールベースの手法に依存しており、既知の攻撃方法にしか対処できない部分があります。
そのため、従来のセキュリティソリューションでは未知の攻撃方法への検出が困難で対応が遅れる可能性が高いです。
一方でセンチネルワンのシンギュラリティプラットフォームはAIと機械学習を活用することで攻撃者が未知の攻撃方法を使用してきたとしても正常なシステムパターンを学習し、異常な振る舞いを検知することで攻撃を特定、迅速な対応を可能にします。
今後も未知の攻撃方法は次々と出現する可能性が高く、その点で従来のセキュリティソリューションと比較し、迅速に対応できるセンチネルワンのシンギュラリティは優位性があると言えるでしょう。
2つ目の理由としては顧客数が大きく増加していることが挙げられます。
例えば、2022年1月時点では約6700だった顧客が2023年1月時点では10000以上、ARR(年間再発生収益)が10万ドル以上の顧客が2022年1月時点で520から2023年1月時点で905へと72%の増加となっています。
また、ドルベースの純継続率は追加のモジュール購入などがあり、2023年1月時点で132%で100%を超えるなど既存の顧客からの収益も増加しています。
よって顧客数が順調に増加しつつ、既存の顧客の継続率も高いため、安定的なサブスク収益が積み重なっていく可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
これらを鑑みるとセンチネルワンの将来性としては期待できる部分はあるかと思われます。
センチネルワンの今後に対する期待度
以下はセンチネルワンの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うセンチネルワンの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はセンチネルワンの財務状況などを示したものです。
営業利益
上記はセンチネルワンの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
センチネルワンの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS
上記はセンチネルワンのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
センチネルワンの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
営業利益率
上記はセンチネルワンの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
センチネルワンの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
自己資本比率
上記はセンチネルワンの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
センチネルワンの場合、2022年以降30%以上はキープしていることが見て取れます。
営業活動によるCF
上記はセンチネルワンの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
センチネルワンの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
配当金
現時点でセンチネルワンは配当金を出していません。
センチネルワンが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
AIを活用してセキュリティサービスを提供する企業はクラウドストライクなどがあり、競合に比べると知名度としてはセンチネルワンはやや劣る部分があります。
ただ、既存のセキュリティソリューションと比較すると未知の攻撃手法などに素早く対応できるなどAIの活用はますます全体として需要は高まっていくのではないかと思われます。
また、同じくAIを活用したセキュリティを提供しているといってもそれぞれのAIのセキュリティに特化している部分での違いがあったりします。
例えば、クラウドストライクではクラウド上でのアプリケーションに強みを持っているのに対してセンチネルワンはIoT機器やモバイルデバイスなど端末、エンドポイントに特化しており、エンドポイント自体にAIエージェントを配置し、より検知や可視性を高めることに強みがあります。
そのため、AIを活用したセキュリティを展開している競合は増加してきているものの、それぞれ特化している強みが異なるため、AIを活用したセキュリティの需要が高まることで全体として需要増加の恩恵を受けられる可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でセンチネルワンの取扱有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 有 |
PayPay | 無 |
松井 | 有 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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