電気自動車(EV)やメタバースにも関わる半導体大手、エヌビディア(NVDA)とは?株価や配当、財務状況、今後の見通しなど米国株情報

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本記事では、米国株の中でもエヌビディア(NVDA)に関する疑問や内容に関する記事となっています。

本記事では下記のような疑問に答えます

  • エヌビディア(NVDA)とはどんな企業か?
  • 配当の推移は?
  • 財務状況はどのような状態か?
  • 今後の事業の見通しや将来性は?
  • ライバル企業は?
  • 事業別の推移はどのような状態か?

エヌビディア(NVDA)とは?

エヌビディアとは、AIや自動車、コンピュータなど幅広い分野で使用されるGPUなどの半導体やソフトウェア製品などを取り扱う企業です。

エヌビディアの製品は主にEVや自律運転などの自動車分野やデータ通信に関わるデータセンターゲーミングPCの分野などに提供されています。

例としては、ゲーミングの分野では綺麗な画像でプロゲーマーへの使用も可能にするG-YNCやデータセンターの分野で大量のデータ処理が可能なNVIDIA Grace アーキテクチャなどがあります。

また、ビットコインなどの仮想通貨のマイニング機器米軍で主に荷物運び用として使用されている四足歩行ロボット犬のGPUやCPUなどにもNVIDIAの製品が使用されています。

出典:世界の半導体市場と主要なプレイヤー (経済産業省)を大きさのみ加工

上記は半導体の主な企業を示したもので、エヌビディアは主に緑色の部分、ロジックの部分に位置しています。

直近では画像の設計支援の部分に位置するARMをエヌビディアが買収しようとしていましたが、イギリス政府の反対や他企業の反対などから買収を断念しています。

下記は、エヌビディアの株価や決算日、ロゴなどを表したものとなっています。

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競合企業

エヌビディアの競合企業としては、同じく半導体分野を扱う企業でインテルアドバンスド・マイクロ・デバイセズなどが挙げられます。

インテルもまた、PCや電子機器などに使用されるプロセッサーなどを取り扱っています。

一方で、アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)もCPUやGPUなどを取り扱っていますが、特にゲームなどを行う人たちには定評があります。

競合企業

  • インテル
  • アドバンスド・マイクロ・デバイセズ

今後の見通しや将来性

エヌビディアの製品が主に使用される自動運転EV事業メタバース、ゲーム市場は全て今後市場規模が拡大していくことが予測されています。

実際にエヌビディアの製品を世界トップ30のうち20社の電気自動車会社が採用していて、EV事業2030年までにはおおよそ30億ドルまで拡大することが予測されています。

一方で、メタバースでは2030年までには約6788億ドルゲーム市場では9537億ドルまでに拡大する見通しです。

エヌビディアの製品の需要が見込まれる産業の見通しは比較的明るいように思われます。

ただし、先日AppleがMacのチップをインテルのものから自社製品に置き換えたように、今後主要な顧客が自社のチップなどに置き換えていくという可能性も考えられるため、市場自体は明るくとも注意が必要だと思われます。

財務状況

以下は企業の財務状況や収益状況をグラフで表したものとなっています。

営業利益

上記のグラフは、エヌビディアの毎年の営業利益を表したグラフとなっています。

営業利益とはそもそも本業でどれくらい利益を得られているのかという指標です。

一般的にはブレが少なく、安定的に増加しているほど評価されます。

エヌビディアの場合、2020年を除くと全体としては、増加傾向にありますが、特に2021年から2022年ではおおよそ倍近くの増加が見られます。

EPS

上記のグラフは、EPS(一株当たりの利益)を表したグラフです。

この指標は企業の収益力を示した数値で右肩あがりとなっているかが一般的に注目される点です。

エヌビディアの場合、2017年までは綺麗な右肩あがりとなっていて、全体としては増加傾向にありますが、2018年以降は吐出して高くなる年も見受けられます。

営業利益率

上記のグラフは、営業利益率を示したグラフです。

この指標は、どれほど儲かるビジネスをやっているかという指標になります。

基本的には、10%〜15%以上が優良だとされる企業の水準だとされています。

エヌビディアの場合は、2019年から一貫して15%以上を超えていて、利益率の高い事業を行っていることがわかります。

自己資本比率

上記の数値を示したグラフは、自己資本比率を示したグラフとなっています。

この指標は、どれくらい会社自体のお金であるかを示しており、主に安定性を示す指標として使われています。

目安としては、30%以上が理想的だとされていますが、エヌビディアの場合基本的に50%を超えていて、かなり高い水準であることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記のグラフは、営業によるCFを表しています。

この営業によるCFは企業における手元現金の推移を示しています。

エヌビディアの場合、年々増加傾向にあり、特に2021年から2022年には倍近く増加していることがわかります。

配当性向

配当性向は利益のうちどれくらいを配当として株主に還元しているかという指標になります。

この指標は、50%未満がおおよそ健全な数値だと言われています。

エヌビディアの場合、年々低下傾向にありますが、現在は配当として株主に還元するよりも今後の市場の拡大などを見込み、事業の拡大や成長へ注力する表れとして見てとれるのではないでしょうか。

事業別の業績推移

(百万$)FY2021 Q2FY 2021 Q3FY 2021 Q4 FY 2022 Q1FY 2022 Q2FY 2022 Q3FY 2022 Q4FY2023 Q1
 ゲーミング 16542271249527603061322134203620
データセンター 17521900190320482366293632633750
プロフェッショナル
ビジュアライゼイション
203236307372519577643622
 自動車関連 111125145154152135125138
 OEM,その他 146194153327409234192158
  合計 38664726500356616507710376438288

上記はエヌビディアの主な事業別の売上推移を示したものとなっています。

ゲーミング分野やデータセンターの事業では、全体を通して増加傾向にあり、好調さが見て取れます。

一方で、プロフェッショナルビジュアライゼイションやOEM、その他の分野における売上は2023年度の第1四半期ではやや売上の減少が見られます。

コメント・考察

エヌビディアの製品が必要とされる分野の市場は上記でも説明したように全体として拡大するとの見通しが予測されています。

また、今後特に大きな市場として期待されているメタバースの分野は、ゲームの分野だけでなく、今後の自動運転におけるAIの学習するためのものや災害対策の分野手術シュミレーションの医療など幅広い分野での使用が期待されていて、それを実現するためのチップなどの半導体の需要が見込まれています。

ただし、今後の見通しの部分でも記述した通り、半導体メーカーの主要な顧客が自社のチップの開発をしているという側面も存在します。

例えば、電気自動車メーカーのテスラフォルクスワーゲンアップルといった会社などは独自のチップの開発を進めています。

独自チップの開発は簡単なものではありませんが、独自のチップ開発を進めてる企業があるということは念頭においておいた方が良いかと思われます。

また、直近では半導体の中国の輸出に関して米国の承認が必要という発表を打ち出しており、中国向けの輸出も大きいエヌビディアにとって今後どれくらいの影響が実際出てくるのかという懸念が残ります。

取り扱っている取引所

下記は米国株を主に取り扱っている証券会社でエヌビディアの銘柄の取り扱いの有無を表したものとなっています。

日本で米国株を取り扱っている主要な証券では満遍なく取り扱っていることがわかります。

取引所楽天SBIマネックス野村大和松井Pay PayDMM
取り扱いの有無

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