【米国株情報】ユーアイパス(PATH)とは?将来性や財務状況など解説

本記事は米国株の中でもユーアイパス(PATH)に関する内容となっています。(https://www.uipath.com)

本記事はこのような疑問に答えます

  • ユーアイパスとはどのような企業か?
  • ユーアイパスの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • ユーアイパスの配当金は?

ユーアイパスとは?

ユーアイパスロボティック・プロセス・オートメーション、人間が行なっていた作業を自動化する技術を展開している企業です。

ユーアイパスのプラットフォームは、AIベースの視覚情報を認識する技術を活用して例えば、アプリケーションへのログインや文書からの情報抽出、フォームへの入力などの作業を人間と同じようにできるソリューションを提供しています。

また、ユーアイパスのプラットフォームは発見、構築、実行、管理、関与、測定およびガバナンスといった自動化の一連のライフサイクルをカバーするように設計されています。

まず、自動化の発見の部分においては自動化をAutomationHubやプロセスマイニング、タスクマイニング、タスクキャプチャなどといった機能で自動化の一元化ができます。

次に構築部分ではStudioやDocumentUnderstandingなどといった機能でプログラミングの事前知識がなくとも、開発できるローコード開発環境を展開しています。

また、実行ではattendedロボットやアシスタントなどといった機能で自動化を実行し、管理ではOrchestratoやTestManagerなどといった機能で連携の追跡や監視、品質改善などの一元化されたツールを提供しています。

そして、関与ではアクションセンターやチャットボットといったような機能で顧客が人間とボットの間で作業を調整する長時間実行プロセスを管理でき、測定およびガバナンスでは自動化のパフォーマンスをコンプライアンスなどに沿うように細かな調整ができます。

また、ユーアイパスのプラットフォームはAmazonやセールスフォース、マイクロソフト。

クラウドストライク、オラクル、スノーフレークなどの製品と相互運用を簡単にする統合を行なっています。

加えて、主な収益は永久ライセンスや一定期間のライセンスによるライセンス販売やサブスクリプションとなっており、2022年時点で10100の顧客が存在しています。

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競合企業

ユーアイパスの競合企業としてはデータの抽出や文書処理などの自動化を行うことができるIQBotなどといった自動化を行う製品を展開しているオートメーションエニウェアや金融業界向けに自動化ソリューションを展開しているWorkFusionがあります。

また、IBMロボティックプロセスオートメーションなどを展開しているIBMやイギリスに拠点を置き、自動化ソリューションを展開しているブループリズムなどが挙げられます。

  • オートメーションエニウェア
  • WorkFusion
  • IBM
  • ブループリズム

ユーアイパスの将来性

ユーアイパスの将来性としてはあると言えるのではないでしょうか。

理由としてはロボティック・プロセス・オートメーション市場での競合に対する優位性が挙げられます。

現在ユーアイパスとオートメーションエニウェアがこの市場での2大巨頭として君臨していますが、ユーアイパスにはこの競合のオートメーションエニウェアにも勝る点があります。

例えば、大まかな部分では両者似たような製品を提供していますが、ユーアイパスはより開発者の育成環境に優れている点です。

現状でもすでにユーアイパスの方が多くの開発者を抱えているとされていますし、UiPathアカデミーなど無料の学習ツールや能力を証明できる認定資格といった開発者の育成環境がより充実しています。

結局のところ似たような自動化のツールとなっていまうのであれば、決めてはコミュニティの広さや情報共有のしやすさに集約されるかと思われます。

開発者の多さが開発者をよび、より情報も多くなり、使いやすくなるといったある種の複利のような形です。

その点ではユーアイパスの方が開発者の育成面で充実しており、開発者を増やしやすい点で優位性があります。

よってすでに市場において二大巨頭の一角であることまた、その一方に対して抱える開発者や開発者の育成環境がより整っていることを踏まえれば、ユーアイパスの今後としては期待できる部分があるのではないでいょうか。

財務状況

以下はユーアイパスの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はユーアイパスの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

ユーアイパスの場合、全体的にマイナスで推移していることが見て取れます。

EPS

上記はユーアイパスのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標となるものです。

ユーアイパスの場合、2021年にはプラスに転換していますが、右肩上がりとはなっていません。

営業利益率

上記はユーアイパスの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上がおおよそ優良な企業とされる水準です。

ユーアイパスの場合、全体としてマイナスで推移していることがわかります。

自己資本比率

上記はユーアイパスの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので、おおよそ30%以上が目安とされています。

ユーアイパスの場合、2022年にはプラスに転換し、30%以上の推移となっていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はユーアイパスの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

ユーアイパスの場合、2021年にはプラスに転換したものの、2022年には再びマイナスとなっていることが見て取れます。

事業別収益

以下はユーアイパスの事業別収益を示したものです。

収益(千$)20222021
ライセンス481427346035
サブスク369867232542
プロフェッショナルサービス、その他4095829066
合計892252607643
参照:UiPath,Inc Annual Report

配当金

現時点でユーアイパスは配当金を出していません。

ユーアイパスが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

ユーアイパスの関連するロボティクス・プロセス・オートメーション市場に関してはまだまだ需要の余地は高いかと思われます。

特に高いインフレ下において賃金が高騰する面では人件費は企業にとっては大きな負担となります。

そんな中で反復的な作業などはユーアイパスなどが展開する自動化製品に置き換えることで人件費などのコスト削減につながるため、高インフレ下や世界的には賃金推移が上昇している現状では導入が加速する可能性は考えられるでしょう。

一方でユーアイパスは現状営業利益がマイナスで赤字な上、2022年だと営業活動によるCFマイナスとなっている状態です。

ただ、年次報告書によるとユーアイパスのバランスシートの現金は2021年の約3億5000ドルから2022年には約17億6000万ドルとなっており、約5倍に増加しています。

今後はこの潤沢な資金が尽きる前に営業利益をマイナスからプラスに転換できるかが評価の分かれ目だと言えるのではないでしょか。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でユーアイパスの取り扱い有無を示したものです。

証券会社楽天sbiマネックスDMM松井PayPay大和野村
取扱有無

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