【米国株情報】ニコラ(NKLA)とは?将来性や配当金、財務状況など解説

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今回は米国株の中でもニコラ(NKLA)に関する内容となっています。(https://www.nikolamotor.com)

本記事はこのような疑問に答えます。

  • ニコラとはどのような企業か?
  • ニコラの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • ニコラの配当金は?

ニコラとは?

ニコラは、電動トラックや水素燃料電池を搭載したトラック、水素インフラ、充電ソリューションの開発、展開を行っている企業です。

主に2事業を展開しており、トラック開発事業エネルギー事業に分かれています。

まず、トラック開発事業では短距離、中距離用で充電式バッテリーを搭載したニコラ・トレ・クラスBEVトラックを北米とヨーロッパで販売。

また、水素燃料電池を搭載することでよりBEVトラックよりも長距離走行を目的としたニコラ・トレ・クラスFCEVトラックの開発を行っています。

一方でエネルギー事業ではBEVやFCEVトラックのためのBEV充電ソリューションや統合水素燃料エコシステムの構築を行なっています。

統合水素燃料エコシステムにおいて水素の供給ではプラグパワーリンデなどのパートナー企業とも協力して、米国とカナダで2026年までに1日あたり300トンの水素供給を確保することを発表。

また、水素の貯蔵と分配の面においては、1日あたり4000〜8000kgの水素分配を予想し、1日あたり約100台のFCEVトラックへの供給のサポートが予定されています。

一方で生産能力としてはアリゾナ州フェニックスのおける製造施設フェーズ1ではBEVのみ年間25OO台ヨーロッパでのイヴェコとの合併工場により、年間2000台の生産能力とされています。

現状生産されているのはBEVトラックで2022年度の生産台数は258台となっています。

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競合企業

ニコラの競合企業としては、電気自動車や充電インフラの展開などを行なっているテスラや電気自動車や商用EVトラック、バスなどを展開しているBYDが挙げられます。

また、水素燃料電池トラックの開発やEV商用車の開発なども行なっているダイムラーや商用の電気自動車なども開発している日産などが挙げられます。

  • テスラ
  • BYD
  • ダイムラー
  • 日産

ニコラの将来性

ニコラの将来性としては厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

理由としてはまず一つに水素燃料トラックが未だに生産、販売に至っていない点が挙げられます。

水素燃料電池トラックのメリットとしては充填時間がEVトラックと比較すると数分で済み、短いことより長距離の移動が可能なことなどが挙げられます。

しかし、比較的水素燃料の導入が進んでいるフォークリフトなどと比べても長距離走るトラックのための水素インフラの構築には多額の費用がかかる上に現状水素燃料トラック自体も少なく、事実上インフラ整備がなかなか進んでいない部分があります。

そのような面もあってか依然として主力に開発していた水素燃料トラックの生産、販売が行われていません。

2023年には水素燃料電池を搭載したニコラ・トレ・クラスFCEVトラックが販売開始される予定ですが、今後普及していくのかは疑問が残るところです。

2つ目の理由としては競合と比較して出遅れている部分が否めない点が挙げられます。

ニコラは初期、水素燃料電池を搭載したトラックの開発に重点を置いていましたが、開発の遅れやインフラ面などの問題から方針を転換し、EVトラックも開発をし始めている部分があります。

しかし、最初に水素燃料電池トラックに注力したことで水素燃料トラックは未だ販売されず、転換したは良いがEVトラックも2022年には258台しか生産されておらず、大量生産に進んでいない点で競合と比較すると完全に出遅れてしまった感が否めません。

これらの点を鑑みるとニコラの将来性としては厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

ニコラの今後に対する期待度

以下はニコラの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うニコラの今後に対する期待度に対してぜひ投票してみてください。

ニコラの今後に対する期待度
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財務状況

以下はニコラの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はニコラの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に本業で得た利益を示したものです。

ニコラの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

EPS

上記はニコラのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

ニコラの場合、減少傾向にあることが見て取れます。

営業利益率

上記はニコラの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

ニコラの場合、大きくマイナスの値となっていることが見て取れます。

自己資本比率

上記はニコラの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。

ニコラの場合、2020年以降減少傾向にあることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はニコラの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

ニコラの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

事業別収益

以下はニコラの事業別収益を示したものです。

収益(千$)20222021
トラック販売45931
サービス及びその他4894
合計50825
参照:Nikola Corporation Annual Report

配当金

現時点でニコラは配当金を出していません。

ニコラが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

水素燃料電池を搭載したトラックは確かにEVと比べて長距離の移動、充填時間の短縮といった部分にはメリットがあると言えるでしょう。

ニコラでも水素燃料電池搭載のトラックを長距離向けに、EVトラックの方を短距離、中距離に振り分けていることからも分かるかと思います。

しかし、仮にEVの方で電池容量やエネルギー効率の向上、高速充電インフラの整備などが進んでいった場合、徐々に水素燃料電池を搭載したトラックの優位性は徐々に少なくなる可能性があります。

そうなると、EVの方が充電インフラの整備は進んでおり、インフラの進んでいない水素燃料搭載のトラックの方が不利になる可能性も考えられるでしょう。

どちらにせよニコラは水素燃料搭載のトラックの生産、販売が未だに行われていないため、現状EVに比べて水素燃料電池のメリットである部分を享受できていない上、EVにも注力し始めたが競合に出遅れており、完全に両方中途半端な印象です。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でニコラの取り扱い有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
PayPay
松井
野村
大和

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コメント

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