【米国株情報】アストラ・スペース(ASTR)とは?将来性や配当金など解説

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今回は米国株の中でもアストラ・スペース(ASTR)に関するものとなっています。(https://astra.com)

本記事はこのような疑問に答えます。

  • アストラ・スペースとはどのような企業か?
  • アストラ・スペースの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • アストラ・スペースの配当金は?

アストラ・スペースとは?

アストラ・スペースは、ロケット打ち上げや宇宙関連製品を開発している企業です。

主に事業は2事業で構成されており、打ち上げ事業宇宙製品事業を展開しています。

まず、打ち上げ事業では顧客の衛星をロケットで打ち上げる事業を行っています。

アストラ・スペースが打ち上げ事業で開発しているロケットは、比較的で小型の衛星などを打ち上げられるロケット3やロケット3を改良し、600kgの積載が可能なロケット4が存在します。

また、ロケットの大部分はカリフォルニア州のアラメダで垂直統合的に製造や組み立てなどがなされています。

現状、アラスカ州とフロリダ州の2地点で打ち上げが行われています。

2022年に有料の商業打ち上げサービスを始めて、2023年3月時点で3つの商業打ち上げ23の衛星を低軌道に打ち上げています。

一方で宇宙製品事業は、顧客のニーズに合わせて設計、提供、例えば電力処理システムやタンクと給電システムといった電気推進システムなどを提供しています。

また、直近では電気推進ロケットエンジンを展開していたアポロフュージョンを買収しています。

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競合企業

アストラ・スペースの競合企業としては、商業ロケット開発を行っているスペースXや小型のロケット打ち上げに強みを持つロケットラボが挙げられます。

また、宇宙船やロケット開発を行っているブルーオリジンや小型ロケットを開発しているヴェクター・ローンチなどがあります。

  • スペースX
  • ロケットラボ
  • ブルーオリジン
  • ヴェクター・ローンチ

アストラ・スペースの将来性

アストラ・スペースの将来性としてはやや厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

まず、一つ目の理由としては競合と比較すると実績に乏しい部分が挙げられます。

例えば、小型ロケットの市場において最大の競合であるロケットラボは2022年12月時点でロケットラボのロケット、Electronが打ち上げ実績29回、152機の人工衛星の打ち上げに成功しています。

それに対して、アストラ・スペースは3回の商業打ち上げと23の衛星打ち上げの実績競合と比較するとやや実績に欠ける部分があります。

現状、アストラ・スペースは初期の試験飛行において失敗が目立ったのに対して、競合は着々と商業的な打ち上げ実績を積み上げている形です。

ロケット打ち上げ事業において顧客が自身の衛星を正確かつ安全に軌道に投入するための事業者を選ぶ際に打ち上げ実績は非常に重要な指標となりますが、現状では競合に対して実績が乏しいため、顧客は競合の方を選ぶ可能性が高く、厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

もう一つの理由としては、現状ロケット市場が使い捨て型から再利用型にシフトしつつある点が挙げられます。

現状、アストラ・スペースは小型かつ使い捨て型のロケットが主流ですが、使い捨てが主流である状態では小型の方がコストパフォーマンスが良い部分があります。

しかし、現在では技術開発が進み、スペースXのような中型や大型のロケットを再利用する動きが進んでいます。

ロケットの再利用が進むと小型よりも中型、大型の方がコストパフォーマンスが良くなる可能性があり、積載量で不利なことはさることながら、今までの中型、大型ロケットと比較した際のコストパフォーマンスでの優位性が薄れる可能が高くなります。

そのため、使い捨ての小型ロケットが中心であるアストラ・スペースはロケットの再利用技術が進むと不利になる可能性があると言えるのではないでしょうか。

これらの点を鑑みるとアストラ・スペースの将来性としてはやや厳しい部分があると言えるのではないでしょうか。

アストラ・スペースの今後に対する期待度

以下はアストラ・スペースの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うアストラ・スペースの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。

アストラ・スペースの今後に対する期待度

財務状況

以下はアストラ・スペースの財務状況を示したものです。

営業利益

上記はアストラ・スペースの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

アストラ・スペースの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

EPS

上記はアストラ・スペースのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

アストラ・スペースの場合、マイナス幅は縮小していることが見て取れます。

営業利益率

上記はアストラ・スペースの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

アストラ・スペースの場合、大きくマイナスとなっていることが見て取れます。

ちなみに2021年以前は収益がないため、営業利益率を出すことができません。

自己資本比率

上記はアストラ・スペースの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。

アストラ・スペースの場合、2021年にはプラスに転換し、30%以上はキープしていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はアストラ・スペースの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

アストラ・スペースの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。

事業別収益

以下はアストラ・スペースの事業別収益を示したものです。

収益(千$)20222021
打ち上げサービス5899
宇宙製品3471
合計9370
参照:Astra Space,Inc Annual Report

配当金

現時点ではアストラ・スペースは配当金を出していません。

現状、アストラ・スペースが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

アストラ・スペースも小型のロケット3から600kgの積載が可能なロケット4にシフトし始めており、より大型化を進めています。

一方で小型ロケット市場での最大の競合であるロケットラボもNeutronと呼ばれる最大1500kg搭載可能な中型ロケットの開発を進めています。

やはり、小型ロケットを開発していたアストラ・スペースやロケットラボなどがより大型のロケット開発にシフトしてきているのはロケットの再利用が進み、小型ロケットの使い捨てよりも今後積載量が大きい中型、大型ロケットの再利用の方が優勢になる可能性の表れとも見て取れます。

しかし、この大型化でもアストラ・スペースのロケット4は積載量が600kgとロケットラボのNeutronの1500kgには大きく劣る部分があります。

また、アストラ・スペースは現状、上場廃止要件の1$を下回る水準が続いており、厳しい状態が続いていると言えるのではないでしょうか。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でアストラ・スペースの取り扱い有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
PayPay
松井
野村
大和

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コメント

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