【米国株情報】アルテリックス(AYX)とは?将来性や財務状況など解説

本記事は米国株の中ではアルテリックス(AYX)に関するものとなっています。(https://www.alteryx.com)

本記事はこのような疑問に答えます

  • アルテリックスとはどのような企業か?
  • アルテリックスの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • アルテリックスの配当金は?

アルテリックスとは?

アルテリックスは、データの分析や自動化に関わるソリューションを展開している企業です。

主に提供しているものとしてアルテリックアナリティクスオートメーションプラットフォームがあり、顧客企業が保有するデータの前処理や可視化、機械学習やAIによる自動的な傾向の発見などデータ分析を迅速に行うためのツールを提供しています。

また、このアルテリックアナリティクスオートメーションプラットフォームは、アルテリックスデザイナーアルテリックスサーバーアルテリックスコネクトアルテリックスインテリジェントスイートなどで構成されています。

まず、アルテリックスデザイナーでは、データ分析を迅速に行えるようにする可視化やデータ準備などのツールがあり、データ分析を時間やリソースを削減しながら分析を実行できるツールを展開しています。

次にアルテリックスサーバーではデータ分析の共同作業や共有、管理などができるものとなっています。

一方でアルテリックスコネクトでは企業内のデータの検索やカタログ化などを行うことができます。

そして、アルテリックインテリジェントスイートでは機械学習の拡張機能を提供し、画像やPDFなどからのテキスト抽出の自動化の光学文字認識や自然言語処理などのツールを提供しています。

顧客は90カ国以上に存在し、2022年には8300の顧客、主要な顧客にはシェブロンやダイキン、ネットフリックス、ビザ、JPモルガンチェースなどといった企業があります。

主な収益源はサブスクリプションからの収益となっています。

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競合企業

アルテリックスの競合企業としてはTableauなどデータの視覚化を行うツールも展開しているセールスフォースや機械学習による分析や自動化プラットフォームなどを展開しているデータロボットが挙げられます。

その他にも分析プラットフォームを展開しているQlikマイクロソフトなどといった企業があります。

  • セールスフォース
  • データロボット
  • Qlik
  • マイクロソフト

アルテリックスの将来性

アルテリックスの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。

まず一つ目の理由としては大企業の顧客を多く抱えている点が挙げられます。

例えば、アルテリックスの顧客は2022年時点で8300の顧客が存在しますが、顧客にはビザやシェブロン、ネットフリックスといった大企業が多く含まれています。

その点で中小企業などの顧客を多く抱えるよりも不景気などにおいて顧客が倒産するなどのリスクは低いかと思われます。

また、大企業を顧客に抱えているからといって収益を少数の大企業に頼っているというわけでもなく、これらの大企業の収益の割合としては2022年において10%を超える企業はなく、分散化されています。

よって顧客が比較的安定している大企業が多く、かつ少数の大企業に収益を依存しているというわけでもないという点で利点だといえるでしょう。

また、2つ目の理由としては競合に対する優位性と補完性の高さが挙げられます。

例えば、競合のマイクロソフトやQlikなどに比べてアルテリックスは、データ分析をする際の事前準備などのデータプレパレーション機能にも優れており、データ分析事前準備なども自動化でより時間や手間を削減することが可能です。

また、一部競合する部分もあるが、顧客でもあるセールスフォースとは補完性が高く、また競合のマイクロソフトやQlikと比べてもアルテリックスは他のプラットフォームやツールとの統合がしやすい点で競合に対する優位性が挙げられます。

これらの点を鑑みるとアルテリックスの今後としては期待の持てる部分はあると言えるのではないでしょうか。

財務状況

以下はアルテリックスの財務状況などを示したものとなっています。

営業利益

上記はアルテリックスの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

アルテリックスの場合、マイナスが拡大傾向にあることがわかります。

EPS

上記はアルテリックスのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

アルテリックスの場合、右肩上がりとはなっていないことが見て取れます。

営業利益率

上記はアルテリックスの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

アルテリックスの場合、マイナスの値が拡大していることが見て取れます。

自己資本比率

上記はアルテリックスの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。

アルテリックスの場合、2021年から30%を下回る推移となっていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はアルテリックスの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFはおおよそ企業の手元現金の推移を示したものです。

アルテリックスの場合、2021年まではプラスで推移していましたが、2022年ではマイナスに転換していることが見て取れます。

事業別収益

以下はアルテリックスの事業別収益を示したものです。

収益20222021
サブスクベースのソフトウェアライセンス447202203960
PCSとサービス408152332175
合計855354536135
参照:Alteryx,Inc Annual Report

配当金

現時点でアルテリックスは配当金を出していません。

現状アルテリックスが配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

アルテリックスの収益源はサブスクリプションであり、かつ大企業が多い上に少数の大企業に依存しているというわけでもないという点で収益の安定性自体は非常に高いのではないかと思われます。

ただし、直近ではセールス、マーケティグ費用が年次報告書によると2021年の約3.3億ドルから2022年の約5.4億ドルと大きく増加しています。

そのためか、収益自体は大きく増加させているものの、2022年は営業利益は大きくマイナスを拡大させる結果となっています。

しかし、収益の10%以上を占める顧客はおらず顧客は分散されており、かつサブスクリプションであるため、収益基盤自体は盤石かと思われ、直近の営業利益がマイナスであることはそこまで気にする部分では無いかと思われます。

もちろん、今後何年にも渡って営業利益がマイナスであれば問題ですが、収益自体には特段として問題はなさそうですし、セールスマーケテイングによる一時的な費用の増加が原因の可能性が高く、営業利益のマイナスは一時的な可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でアルテリックスの取り扱いの有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
sbi
マネックス
DMM
松井
PayPay
野村
大和

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