【米国株情報】トランスフォーマーなどの玩具で有名なハズブロとは?将来性や財務状況などを解説

本記事では米国株の中でもハズブロ(HAS)に関する内容となっています。

本記事ではこのような疑問に答えます

  • ハズブロとはどのような企業か?
  • ハズブロを取り扱っている証券会社は?
  • 財務状況や将来性は?
  • ハズブロの配当金は?

ハズブロとは

ハズブロ(HAS)は、主に玩具やゲームなどの耐久消費財を取り扱っている企業です。

主に取り扱っているゲームや玩具などのブランドとしては、家やホテルなどを建てて独占していくことを目指すボードゲームであるモノポリーや車、飛行機などをロボットに変形できることが特徴的な玩具のトランスフォーマー

また、発泡スチロールの球や水を飛ばして遊べるブラスター型の玩具であるNERFや粘土製品のPlay-Doh、ベビー人形のBaby Alibe、ポニーがモチーフのマイリトルポニーなどがあります。

ちなみにトランスフォーマーに関しては元々のブランドは日本のタカラトミーにありましたが、ほとんどの権利を買収、現時点でタカラトミーは玩具の販売権のみ保持しており、日本ではタカラトミーが玩具の展開しています。

その他にもパートナーブランドがあり、マーベルやスターウォーズなどのウォルト・ディズニーのブランドの玩具やフィギュアなども取り扱っています。

主に事業としては3つに分かれていて消費者製品ウィザーズオブザコースト&デジタルゲーミングエンターテインメントに分かれています。

まず、消費者製品事業では世界120カ国以上での玩具やゲーム製品の展開や自社のブランドのライセンスや商標の第三者への展開などが含まれています。

一方でウィザーズオブザコースト&デジタルゲーミング事業では、ハズブロの子会社であるウィザーズ・オブ・ザ・コーストが展開するトレーディングカードゲームであるマジック:ザ・ギャザリン。

また、ロールプレイングゲームのダンジョンズ&ドラゴンズなどが含まれています。

エンターテインメント事業では、映画やアニメ、音楽などの制作などに関わっていてハズブロが買収したエンターテイメント・ワンの事業などが含まれています。

また、ハズブロの主要顧客としてはウォルマートAmazonターゲットがありそれぞれハズブロの2021年の純収益の割合としては13%11%8%となっています。

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競合企業

ハズブロの競合企業としては、カードゲームのUNOや着せ替え人形のバービー、ジュラシックワールドのフィギュアなどの玩具やカードゲームを展開するマテル

また、ゲームで有名なスーパーマリオやソニック、APEX LEGENDSまたディズニーなどのグッズやフィギュア、玩具などを扱っているJAKKS Pacific

バイオハザード、モンスターハンターなどのブランドを持ち、ゲームやフィギュアなどを展開するカプコンなどが挙げられます。

  • マテル
  • JAKKS Pacific
  • カプコン

ハズブロの将来性

出典:株式会社グローバルインフォメーション

ハズブロの関連する市場である玩具の世界市場は、上記からも分かるように2021年から2027年にかけておおよそ1.6倍規模にまで拡大することが予想されています。

一方でスマホのゲームやゲーム機の登場で玩具などは下火なのではないかということも囁かれていますが、ハズブロの中でもトランスフォーマーマーベルなどはコレクターも多く比較的高価なコレクション性の高いものも展開しています。

こういったコレクション性の高い玩具は子供だけでなく、大人自身も購入する場合も多く、収益を得られる層が増えることになります。

また、このようなコレクション性の高い玩具はゲームなどとは違った需要があるため、こういった種類のブランドを維持しつつ、増やしていければ市場自体は拡大傾向にありますし、将来性自体はまだまだあるかと思われます。

ただし、こういった収益性の高い種類の玩具がある一方で収益性の低い玩具が利益を吸い上げているといった現状もあるため、その点をどのように対処していけるかが今後の鍵となってくるのではないかと思われます。

財務状況

以下はハズブロの財務状況などを示したものとなっています。

営業利益

上記はハズブロの営業利益を示したものとなっています。

営業利益は主に企業が本業でどれくらい利益を得たのかを示しています。

ハズブロの場合、2018年から2019年にかけては特に大きく伸びており、その後も順調に利益を増加させていることが見て取れます。

EPS

上記はハズブロのEPSを示したものとなっています。

EPSは主に右肩上がりとなっているかが指標となるものです。

ハズブロの場合、増減を繰り返しており、右肩上がりとはなっていません。

営業利益率

上記はハズブロの営業利益率を示したものとなっています。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上がおおよそ優良とされる水準と言われています。

ハズブロの場合、基本的には20%を超えており、かつ上昇傾向にあるため評価できる推移かと思われます。

自己資本比率

上記はハズブロの自己資本比率を示したものとなっています。

自己資本比率はおおよそ企業の安定性を示すもので一般的に30%以上が目安とされています。

ハズブロの場合、2020年を除くとおおよそ30%を超えていますが、直近ではちょうど目安のラインであるためやや安定さに不安が残ります。

営業活動によるCF

上記はハズブロの営業活動によるCFを示したとなっています。

営業活動によるCFは主に企業の手元現金の推移を示すものです。

ハズブロの場合2020年に大きく増加し、2021年ではやや減少しましたが、増加した状態は続いていることが見て取れます。

配当性向

上記はハズブロの配当性向を示したものとなっています。

ハズブロの場合、2020年は大きく配当性向が増加しているものの、基本的には配当性向の増減を繰り返している状態が続いています。

事業別収益

純収益(百万$)202120202019
消費者製品3981.63649.63881.2
ウィザーズオブザコースト&デジタルゲーミング1286.6906.7761.2
エンターテインメント1152.2909.177.8

上記はハズブロの事業別の純収益を示したものとなっています。

玩具類が含まれる消費者製品事業は、2019年から2021年にかけて伸びてはいるものの、やや伸びは小さいことが見て取れます。

一方で、ウィザーズオブザコースト&デジタルゲーミング事業やエンターテインメント事業は、消費者製品事業では純利益が減少した2020年でも順調に純利益を伸ばしていることが見て取れます。

配当金推移

以下はハズブロの直近10年の年間配当の推移を示したものとなっています。

西暦配当金
20212.72$
20202.72$
20192.67$
20182.43$
20172.22$
20161.99$
20151.81$
20141.69$
20131.2$
20121.38$

コメント・考察

ハズブロに関しては映画上映も大きく収益に関連していて、見過ごせない分野です。

例えば、スターウォーズマーベルトランスフォーマーなどの映画は世界的な興行収入も高く、公開されると玩具の売り上げにも大きく貢献します。

特にハズブロのブランドであるトランスフォーマーは、現具だけでなくライセンス収入も大きく2007年に放映されて当時伸び悩んでいた収益を底上げした形となりました。

今後もトランスフォーマーやスターウォーズ、マーベルなどは映画の続編が作られているため、ハズブロの関連グッズや現具の売り上げにどれくらい貢献してくれるのかに注目です。

一方で、ハズブロの子会社であり、収益性の高いウィザーズ・オブ・ザ・コーストをスピンオフさせたい主要投資家とスピンオフさせたくないハズブロとの間での対立があります。

この対立の背景には消費者製品事業つまり本業の玩具製品の収益性が落ちてきており、そちらに事業を集中すべきとの思惑があるようです。

また、これに関してはエンターテインメント事業の売却案などにも及んでいるようで、以後ハズブロが事業再編に踏み込むのか、もし踏み込むのであればどの事業を切り離していくのか今後注視する必要があるかと思われます。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でハズブロの取り扱いの有無を示したものとなっています。

証券会社楽天sbiマネックスDMMPayPay松井大和野村
取り扱い有無

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