【米国株情報】テキサス・インスツルメンツ(TXN)とは?将来性や配当金など解説

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今回は米国株の中でもテキサス・インスツルメンツ(TXN)に関するものとなっています。(https://www.ti.com)

本記事はこのような疑問に答えます。

  • テキサス・インスツルメンツとはどのような企業か?
  • テキサス・インスツルメンツの将来性は?
  • 取り扱っている証券会社や財務状況は?
  • テキサス・インスツルメンツの配当金は?

テキサス・インスツルメンツ(TXN)とは?

テキサス・インスツルメンツは、半導体の設計から製造まで自社で行っている垂直統合型の半導体企業です。

主要な半導体製品事業としてはアナログ半導体と組み込み半導体事業に焦点を当てています。

まず、アナログ半導体事業では高い電圧や大きな電流を扱うことができるパワー半導体を扱い、DC/DCスイッチングレギュレーターやAC/DC及び絶縁コントローラーとコンバーター、電源スイッチ、リニアレギュレーター、電圧リファレンス、照明製品などを扱っています。

また、情報を転送、変換するために外界の信号を感知、調整、測定する製品の一連の流れであるシグナルチェーンに関わるアンプやデータコンバータ、インターフェイス製品、モータードライブ、クロック、ロジック、センシング製品を扱っています。

一方で組み込み半導体事業では電子機器の特定のタスクセットを制御するように設計されたプロセッサコアやメモリ、周辺機器を備えた自己完結型のシステムであるマイクロコントローラーや数学的計算を瞬時に実行するためのDSP

特定のコンピューティング活動のために設計されるアプリケーションプロセッサを展開しています。

北米、アジア、日本、ヨーロッパで半導体製造施設の所有、運営を行い、300mmウェハー製造施設の建設も行なっています。

ちなみ2022年時点ではアナログ半導体事業が売上高の77%を占めていました。

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競合企業

テキサス・インスツルメンツの競合企業としてはパワー半導体やセキュリティチップなどの製品を展開しているインフィニオン・テクノロジーズやアナログIC、DSPなどで強みのあるアナログ・デバイセズがあります。

また、マイクロコントローラーやセンサーにおいて高いシェアを誇るSTマイクロエレクトロニクスやオランダに拠点を置く半導体企業であるNXPセミコンダクターズなどが挙げられます。

  • インフォニオン・テクノロジーズ
  • アナログ・デバイセズ
  • STマイクロエレクロニクス
  • NXPセミコンダクター

テキサス・インスツルメンツの将来性

テキサス・インスツルメンツの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。

まず、一つ目の理由としてはアナログ半導体の需要が今後も増す可能性が高い点が挙げられます。

アナログ半導体は光や温度、音など外界の数値化されていない情報をキャッチしてコンピュータが処理できる情報に変換できるのが主な特徴です。

その中で例えば、自動車分野では自動運転技術や電気自動車が発展する中で人や自動車の検知を行ったり、バッテリーやモーターの状態を監視するためにアナログ半導体は重要な役割を果たします。

また、5Gなど次世代通信技術においても高周波や高温に対応できるアナログ半導体が必要となります。

一方でテキサス・インスツルメンツはアナログ半導体において世界1位のシェアを誇り、売上高においても2022年において77%がアナログ半導体からとなっています。

この点で自動運転や電気自動車、次世代通信技術といった発展段階にある市場からのニーズの大きいアナログ半導体は今後も需要が増す可能性が高く、これらを中心に扱うテキサス・インスツルメンツも期待の持てる部分があると言えるでしょう。

もう一つの理由としては300mmウェハー製造施設の保有や新たに建設を進めている点が挙られます。

ウェハーは半導体製造の基盤となるもので直径300mmのウェハーは200mmウェハーと比較すると約2.25倍のチップ数を製造でき、生産コストや消費電力も削減できる点でメリットがあります。

しかし、300mmウェハー製造施設は建設などに膨大な費用がかかるため、依然として少ないのが現状です。

一方でテキサス・インスツルメンツの場合、すでにテキサス州のチャードソンで300mmのウェハー製造施設のRFAB2やユタ州の300mmの製造施設LFABでも生産を開始しています。

また、テキサス州に今後も300mmの製造施設の建設を進めており、未だ300mmの製造施設は少ない中で生産効率やコスト効率の面などで期待の持てる部分はあると言えるのではないでしょうか。

これらの点を鑑みるとテキサス・インスツルメンツの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないかと思われます。

テキサス・インスツルメンツの今後に対する期待度

以下はテキサス・インスツルメンツの今後に対する期待度を示したものです。

ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。

ご自身が思うテキサス・インスツルメンツの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。

テキサス・インスツルメンツの今後に対する期待度

財務状況

以下はテキサス・インスツルメンツの財務状況などを示したものです。

営業利益

上記はテキサス・インスツルメンツの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。

テキサス・インスツルメンツの場合、上昇傾向にあることが見て取れます。

EPS

上記はテキサス・インスツルメンツのEPSを示したものです。

EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。

テキサス・インスツルメンツの場合、全体として右肩上がりとなっていることが見て取れます。

営業利益率

上記はテキサス・インスツルメンツの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

テキサス・インスツルメンツの場合、全体として15%を大きく上回っていることが見て取れます。

自己資本比率

上記はテキサス・インスツルメンツの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。

テキサス・インスツルメンツの場合、全体として30%を上回っていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はテキサス・インスツルメンツの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。

テキサス・インスツルメンツの場合、2021年に大きく上昇していることが見て取れます。

配当性向

上記はテキサス・インスツルメンツの配当性向を示したものです。

テキサス・インスツルメンツの場合、全体として横ばいになっていることが見て取れます。

事業別収益

以下はテキサス・インスツルメンツの事業別収益を示したものです。

収益(百万$)202220212020
アナログ153591405010866
組み込み326130492570
その他140812451005
合計200281834414461
参照:Texas Instruments Incorporated Annual Report

配当金

以下は直近10年のテキサス・インスツルメンツの年間の配当金の推移を示したものです。

西暦配当金
20224.69$
20214.21$
20203.72$
20193.21$
20182.63$
20172.12$
20161.64$
20151.4$
20141.24$
20131.07$
参照:Texas Instruments Dividends

コメント・考察

テキサス・インスツルメンツは、主にアナログ半導体を展開していますがこのアナログ半導体は、外界の情報を検知しコンピュータが処理できる情報に変換するため様々な用途で使用されます。

そのため、デジタル半導体など他の半導体と比べて多様な用途に応じた製品を提供する必要があるため、ラインナップが豊富になることが特徴的です。

また、実際にテキサス・インスツルメンツは10万以上の顧客に製品を提供しており、幅広い顧客に製品を提供しています。

加えて、2020年から2022年にかけては最大の顧客1社についても10%から8%まで割合が下がり、1つの顧客への依存度も下がっています

半導体は時期によって需要の増減が大きい中でテキサス・インスツルメンツは多様な顧客や市場に製品を提供しており、一部の市場や顧客の需要が大きく下がったとしても少数顧客への依存度が少なく、影響を比較的抑えられる形となっている点は評価できる部分だと言えるでしょう。

テキサス・インスツルメンツはどこで買える?

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でテキサス・インスツルメンツの取り扱い有無を示したものです。

証券会社取扱有無
楽天
SBI
マネックス
DMM
松井
PayPay
野村
大和

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コメント

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