【米国株情報】日用品メーカー、コルゲート・パルモリーブ(CL)とは?将来性や配当、財務状況など解説

本記事は米国株の中でもコルゲート・パルモリーブ(CL)に関する記事となっています。

本記事ではこのような疑問に答えます

  • コルゲート・パルモリーブ(CL)とは?
  • コルゲート・パルモリーブの競合企業は?
  • 財務状況や配当はどのような状態か?
  • 今後の市場や将来性は?

コルゲート・パルモリーブ(CL)とは  

コルゲート・パルモリーブとは、200カ国以上の国と地域で日用品やペット用品などを主に取り扱っている企業です。

主な事業は、口腔ケアやパーソナル、ホームケアに関わる日用品事業ペットフードなどを取り扱うペット用品を扱う2つの事業に分かれています。

日用品において主なブランドとしては、洗濯用洗剤に関わるFabulosoSuavitel、食器用洗剤などが主なAJAXがあります。

また、フェイスケア製品を取り扱うFILORGAや歯ブラシや歯磨き粉など口腔ケア製品を取り扱うcolgateなど存在します。

ペット用品に関しては、ペットフードなどに関わるHill’s Pet Nutritionが主なブランドとしてあります。

主な売上高は口腔ケア事業で2021年で全体の44%を占めています。

また、製品に関してはeコマースや小売店を通して主に販売されていますが、特にウォルマートは2021年で純売上高の12%を占める最大の顧客となっています。

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競合企業

まず、コルゲート・パルモリーブの売上高の多くを占める歯磨き粉や歯ブラシなどの口腔ケア事業では、ユニリーバP&Gジョンソンエンドジョンソンなどが挙げられます。

また、日本企業ではライオン花王といった企業が挙げられます。

ペットフードなどのペット用品事業に関しては、シーザーカルカンといったブランドを持つMARSピュリナなどのブランドを有し、コーヒーなどでも有名なネスレなどが存在します。

日本企業では、チャオチュールなどで有名ないなば食品ドギーマンハヤシなどが挙げられます。

  • ユニリーバ
  • P&G
  • ジョンソンエンドジョンソン
  • ライオン
  • 花王
  • MARS
  • ネスレ
  • いなば食品
  • ドギーマンハヤシ

コルゲート・パルモリーブの将来性

コルゲート・パルモリーブの売上高の大きな割合を占める口腔ケア製品の市場特に歯磨き粉では2021年から2028年では世界市場として、1.3倍〜1.4倍まで拡大する見通しが立てられています。

特にコルゲート・パルモリーブは、歯磨き粉においては世界シェアのトップを取っていて、このままシェアを維持していくことができれば、市場の拡大の恩恵を得られる可能性は高いと思われます。

ただし、P&Gなど強力な企業も追従してきているため、必ずしもシェアが奪われないとは言い切れないという点は注意が必要です。

一方でペットフードも同様に市場の拡大が予想されていますが、市場シェアにおいては、ネスレMARSに大きな遅れをとっている状態が続いています。

財務状況

以下はコルゲート・パルモリーブの財務状況などを示したものとなっています。

営業利益

上記はコルゲート・パルモリーブの営業利益を示したものとなっています。

営業利益は本業でどれくらいの利益を得たのかを示すものです。

コルゲート・パルモリーブの場合は、ほぼ営業利益が横ばいとなっていることが見て取れます。

EPS

上記はコルゲート・パルモリーブのEPSを示したものとなっています。

EPSは一般的に企業の収益力を示したもので右肩上がりとなっているかが基本的に注目される点です。

コルゲート・パルモリーブの場合、2015年、2019年は若干下がっていますが、全体としてはやや微増傾向にあるといった形です。

営業利益率

上記はコルゲート・パルモリーブの営業利益率を示したものです。

一般的に営業利益率は10%〜15%が優良な目安だとされています。

コルゲート・パルモリーブは、おおよそ一貫して20%以上を超えていて、評価できる水準だといえるでしょう。

自己資本比率

上記は、自己資本比率を示したものとなっています。

基本的には安定性を示しす指標で30%以上が一般的な目安だとされています。

コルゲート・パルモリーブの場合、2018年はマイナスでその後マイナスからは抜け出していますが、未だ一桁台と安定性には不安が残ります。

営業活動によるCF

上記はコルゲート・パルモリーブの営業活動によるCFを示したものとなっています。

営業活動によるCFは、企業の手元現金の推移を示したものになります。

コルゲート・パルモリーブの場合、2020年にはやや増加していますが、全体としては微増傾向が続いています。

配当性向

上記はコルゲート・パルモリーブの配当性向を示したものとなっています。

2014年から2019年にかけては配当性向の増加が見られましたが、2020年からは増配を行なっているものの配当性向がやや減少していることが見て取れます。

事業別収益

純売上高 (百万$)20212020
口腔、パーソナル、ホームケア (北米)36943741
(ラテンアメリカ)36633418
(ヨーロッパ)28412747
(アジア太平洋)28672701
(アフリカ、ユーラシア)1045981
ペット関連33112883
合計1742116471

上記は事業別、地域別の純売上高を示したものとなっています。

主にペット関連事業口腔、パーソナル、ホームケア事業の2つの事業に分かれていて、さらに口腔、パーソナル、ホームケア事業は5つの地域に分かれています。

全体としては、2020年と比較して2021年は純売上高の上昇が見られますが、北米地域では純売上高の減少が見られます。

理由としては北米地域でパーソナルケアでは個体、液体石鹸の売上減少、ホームケアではハンドティッシュの売上減少が主な原因だと見られています。

配当金の推移

下記はコルゲート・パルモリーブの直近10年間の年間配当の推移を示したものとなっています。

2013年、2014年には減配を行なっていますが、その後は順調に増配を行なっていることが見て取れます。

西暦配当金
20211.79$
20201.75$
20191.71$
20181.66$
20171.59$
20161.55$
20151.5$
20141.42$
20131.98$
20122.44$

コメント・考察

コルゲート・パルモリーブは、日本では歯磨き粉や歯ブラシなど花王やライオンといった日本企業が強いシェアを誇るため、あまり馴染みがないかと思われます。

しかし、世界的には歯磨き粉ではシェア1位をとっている上、世界で幅広い地域で売上を上げていて有名なようです。

コルゲート・パルモリーブは2021年の売上の81%は歯磨き粉や洗剤などの日用品であるため、基本的には急激に需要が増えることはあまり考えにくいと思われますが、営業利益やEPSなどからもそのことが見てとれるのではないでしょうか。

基本的に日用品は使用する一人あたりにおいて限界がありますし、良く言えば安定している、悪く言えばあまり成長性には期待できないと思われます。

また、財務の面において自己資本比率が小さい点が安定性の面において気になるところでしょうか。

取り扱っている証券会社

以下は主に米国株を取り扱っている日本の証券会社の中でコルゲート・パルモリーブの取り扱いの有無を示したものです。

証券会社楽天sbiマネックスDMM松井Pay Pay大和野村
取り扱いの有無

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