今回は米国株の中でもインフォシス(INFY)に関するものとなっています。(https://www.infosys.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- インフォシスとはどのような企業か?
- インフォシスの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- インフォシスの配当金は?
インフォシス(INFY)とは?
インフォシスはインドを拠点に置き、56カ国で情報技術サービスを提供している企業です。
主にコンサルティングやエンタープライズソリューション、ソフトウェア製品やプラットフォームを展開しています。
コンサルティングでは主にビジネストランスフォーメーションやデジタルトランスフォーメーション、サプライチェーン、エンタープライズプロセス、アナリティクスなどの分野でのサービスを提供しています。
エンタープライズソリューションではビジネスプロセスの合理化と標準化を支援、国間の一貫性を確保し、プラットフォームの統合に役立つSAPサービスやデジタルフォーメーションソリューションなどを提供しています。
主なソフトウェア製品やプラットフォームとしてはオンプレミスやクラウドで提供し、金融や保険、小売などの企業で使用されるEdgeVerveの製品、プラットフォームや自動化に関わるAssistEdge、融資組織が回収率などを高めるAI搭載のCollectEdgeなどを含むインフォシスエッジ。
金融機関のコアバンキングやオンラインバンキング、財務、支払い、ブロックチェーンベースのニーズなどに対応したユニバーサルバンキングソリューションのフィナクルや生命保険、年金、雇用主が提供する福利厚生、退職、生産管理の製品やサービスを提供するマカミッシュ。
セールスフォースやSAP、オラクルEBSなどERPアプリケーション変更を提供するためのSaaS変更自動化ソリューションのPanayaやデジタルコマース、マーケティングプラットフォームのインフォシス・エクイノックス。
医療データのカスタマイズや分析のできるインフォシスヘリックスなどを提供しています。
2023年において収益の大半、61.8%は北米からとなっています。
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競合企業
インフォシスの競合企業としてはコンサルティングや情報技術サービスなどを提供しているコグニザントやコンサルティングやITソリューションなどを展開しているアクセンチュアが挙げられます。
また、インドに本社を置き、ITサービスを展開しているタタ・コンサルタンシー・サービシシズやITコンサルティングやアウトソージングソリューションを提供しているウィプロなどがあります。
- コグニザント
- アクセンチュア
- タタ・コンサルタンシー・サービシズ
- ウィプロ
インフォシスの将来性
インフォシスの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としては幅広い分野でのデジタルトランスフォーメーションサービスを提供している点が挙げられます。
企業にとってデジタルトランスフォーメーションは事業の効率化や収益向上において重要な部分となりますが、大手のIT企業を除くと自社の人材やリソースで全て導入することは難しい部分があります。
その点でインフォシスはIoTやAIなどを活用したデータアナリティクス、モバイル開発やエンタープライズアプリケーションのデジタル化といった幅広いデジタルトランスフォーメーションソリューションの提供や導入のためのコンサルティングサービスなどを提供しています。
そのため今後ますます企業がデジタルトランスフォーメーションによって効率化や収益性の向上を図る機会が増えるにつれてインフォシスの提供するようなデジタルトランスフォーメーションや導入のためのコンサルティングサービス需要は増加することが期待できるのではないでしょうか。
もう一つの理由としてはインフォシスが顧客のAI導入にも力を入れていることが挙げられます。
現在、ChatGPTなどの生成AIの活用、導入が増えてきていますが幅広い企業で今後もAIの活用、導入が進んでいくことが考えられます。
そんな中でインフォシスは例えば、AIプラットフォームであるInfosysAppliedAIなどを提供し、企業が事業においてエンタープライズグレードのAIをスケーリングするための包括的な支援ソリューションを提供しています。
この点で企業においてますますAIの活用が進んでいく中でインフォシスのInfosysAppliedAIのような企業において効率的にAIを展開できるソリューションの需要は高まっていく可能性は高いと言えるでしょう。
これらの点を鑑みるとインフォシスの将来性としては期待できる部分はあると言えるでしょう。
インフォシスの今後に対する期待度
以下はインフォシスの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うインフォシスの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はインフォシスの財務状況などを示したものです。
営業利益
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上記はインフォシスの営業利益を示したものです。
営業利益は企業が本業で得た利益を示したものです。
インフォシスの場合、上昇傾向にあることが見て取れます。
EPS

上記はインフォシスのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
インフォシスの場合、2018年以降上昇傾向にあることが見て取れます。
営業利益率
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上記はインフォシスの営業利益率を示したものです。
営業利益率は10%〜15%以上がおおよそ優良な企業の水準とされされています。
インフォシスの場合、全体として20%以上で推移していることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はインフォシスの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。
インフォシスの場合、全体として30%を大きく上回っていることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はインフォシスの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
インフォシスの場合、2023年ではやや減少していることが見て取れます。
配当性向
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上記はインフォシスの配当性向を示したものです。
インフォシスの場合、やや減少傾向にあることが見て取れます。
配当金
以下はインフォシスの直近の年間の配当金の推移を示したものです。
西暦 | 配当金 |
2022 | 0.339816$ |
2021 | 0.338873$ |
2020 | 0.23607$ |
2019 | 0.298869$ |
2018 | 0.287459$ |
コメント・考察
インフォシスはAIやIoT、アプリケーション開発など様々なデジタルフォーメーションの分野に関わるソリューションを提供しており、世界的に様々な企業にとってデジタルフォーメーションが必須になるにつれて需要は高まっていく可能性は高いかと思われます。
一方でインフォシスはインドに本社を置き、インドのITサービス企業としての認識が強い方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、インフォシスはインドに本社を置きながら多国籍に展開しており、どちらかというとインド中心というよりもグローバルに展開しています。
実際に収益も2023年度の収益の61.8%が北米で25.7%がヨーロッパで北米とヨーロッパが大半を占めており、インドは収益の2.6%しか占めていません。
よって、現状の収益割合だとインドからの収益は少なく、北米やヨーロッパが収益の中心地であるためインドの企業としてインドの経済成長とともに成長することを期待するとやや面喰らう可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
インフォシスの株はどこで購入できる?
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でインフォシスの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
PayPay | 無 |
松井 | 有 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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