本記事は米国株の中でもエクセラテクノロジーズ(XELA)に関するものとなっています。(https://www.exelatech.com)
今回はこのような疑問に答えます。
- エクセラテクノロジーズとはどのような企業か?
- エクセラテクノロジーズの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や取り扱っている証券会社は?
- エクセラテクノロジーズの配当金は?
エクセラテクノロジーズとは?
エクセラテクノロジーズは、ビジネスプロセス管理や自動化に関わるソリューションを提供している企業です。
エクセラテクノロジーズのビジネスプロセス管理ソリューションは、財務及び会計サービスや企業情報管理、ロボットプロセス自動化、デジタルメールルーム、企業法務管理、統合通信といったプラットフォームモジュールを組み合わせて提供しています。
財務及び会計サービスでは電子請求書処理や支払い承認フロー、分析など支払いライフサイクルに関するDX化や自動化などを提供、企業情報管理では大量の情報を取り込み整理し、独自のプラットフォームに情報を保存、顧客や最終消費者が利用できるようにしています。
また、ロボットプロセス自動化では特定の業界やニーズに合わせてタスクやルーティン的な業務の自動化を行うカスタムソフトウェアロボットの提供、デジタルメールルームでは紙やFax、電子メール、音声、画像などの取り込みを提供し、顧客のメール操作全体の処理を提供。
企業法務管理では自然言語処理や機械学習を利用して大量の契約を迅速に分析して主要用語抽出や要約表などを提供し、大量の契約の実行、組織、データ管理を合理化する契約管理システムを提供。
そして統合通信では電子メールや印刷、メール、SMS、チャットなど多くのチャネルを介してリンクし、非効率で無駄な通信の削除などを提供しています。
また、既存の製品を保管する形でスマートオフィスソリューションを提供し、センサーを使用して施設の利用を検出し、最適化されたスペースやエネルギーの利用を可能にするなど施設管理の効率化の最適化などを提供しています。
その他には銀行や金融業界、保険会社やヘルスケア業界、公共事業者などに業界固有のサービスやソリューションを提供ししています。
主な収益は固定管理手数料やトランザクションベースの収益、技術販売ライセンス及びメンテナンス料金などが含まれる情報及びトランザクション処理ソリューションからで2022年で収益の約71%を占めています。
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競合企業
エクセラテクノロジーズの競合としてはワークフローソリューションなどを提供しているIBMやビジネスアプリケーションソフトウェアを提供しているワークデイがあります。
また、CRMソリューションを提供しているセールスフォースや企業情報管理ソリューションなどを提供しているオープンテキストなどが挙げられます。
- IBM
- ワークデイ
- セールスフォース
- オープンテキスト
エクセラテクノロジーズの将来性
エクセラテクノロジーズの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としては顧客基盤の強さが挙げられます。
例えば、エクセラテクノロジーズは主に銀行やヘルスケア、保険、製造などの業界を中心にソリューションを提供していますが、それぞれの業界における大手企業にも提供しています。
実際に顧客は4000以上に上り、世界における売上高の規模に基づく、フォーチュン100の企業の60%以上に上ります。
また、顧客の規模は大きいですが、どれか一つの顧客に依存しているということも無く、実際に2022年の収益において10%を占める顧客は存在していません。
そのため、事業規模の大きい顧客を抱えつつも顧客集中率は低くく、顧客基盤の安定性がうかがえるため、収益基盤の安定性にも期待が持てるのではないでしょうか。
もう一つの理由としては統合的なソリューションを提供している点が挙げられます。
例えば、セールスフォースはCRM、ワークデイは人事管理ソリューションといったようにどちらかというと競合は分野に特化したソリューションを提供しています。
一方でエクセラテクノロジーズは、企業情報管理やワークフロー、ロボットプロセスオートメーション、財務及び会計ソリューションなど包括的なソリューションを提供しています。
その点で顧客にとっては複数のプロバイダーを統合して使用するよりも包括的に一つに統合されたソリューションで活用でき、シームレスで使用しやすい点で競合との差別化が図れらています。
これらの点を鑑みるとエクセラテクノロジーズの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
エクセラテクノロジーズの今後に対する期待度
以下はエクセラテクノロジーズの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うエクセラテクノロジーズの今後に対する期待度に対してぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はエクセラテクノロジーズの財務状況などを示したものです。
営業利益
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上記はエクセラテクノロジーズの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
エクセラテクノロジーズの場合、2022年では大きくマイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS

上記はエクセラテクノロジーズのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
エクセラテクノロジーズの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
営業利益率
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上記はエクセラテクノロジーズの営業利益率を示したものです。
営業理利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされているものです。
エクセラテクノロジーズの場合、10%を大きく下回っていることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はエクセラテクノロジーズの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
エクセラテクノロジーズの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はエクセラテクノロジーズの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
エクセラテクノロジーズの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
事業別収益
以下はエクセラテクノロジーズの事業別収益を示したものです。
収益(千$) | 2022 | 2021 |
情報及びトランザクション処理 | 765134 | 874126 |
ヘルスケア | 239270 | 217839 |
法務及び損失防止 | 72753 | 74641 |
合計 | 1077157 | 1166606 |
配当金
現時点でエクセラテクノロジーズは配当金を出していません。
エクセラテクノロジーズが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
エクセラテクノロジーズのヘルスケア業界向けのソリューションが2022年の収益の28%を占めており、その次に銀行などの金融機関向けが2022年の収益の24%を占めています。
財務管理ソリューションなどのDX化にも関わるだけあって銀行などの金融機関向けのソリューションの収益も多いわけですが、現状利上げなどの影響もあって米国の地銀の破綻が続いているのは気になる部分といったところでしょうか。
収益地域も2022年において米国が81.6%を占めていますからね。
とはいえ、エクセラテクノロジーズの顧客はフォーチュン100に掲載されるような大規模な企業も多く、収益の10%を占めるような顧客もいないため、顧客の集中率は低いです。
そのため、米国かつ金融機関向けが多く、仮に米国の地方銀行を顧客に抱えていたとしてもとも顧客の集中率が低い分、影響は軽微にとどまるのではないでしょうか。
しかし、今後他の金融機関などへも影響が広がっていく場合、金融機関など向けのソリューションからの収益が多いエクセラテクノロジーズの収益への影響も避けられない部分はあるかと思われます。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でエクセラテクノロジーズの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 無 |
DMM | 有 |
PayPay | 無 |
松井 | 無 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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