本記事は米国株の中でもトゥイリオ(TWLO)に関するものとなっています。(https://www.twilio.com/en-us)
今回はこのような疑問に答えます。
- トゥイリオとはどのような企業か?
- トゥイリオの将来性は?
- トゥイリオを取り扱っている証券会社や配当金は?
- トゥイリオの財務状況は?
トゥイリオとは?
トゥイリオは、顧客エンゲージメントプラットフォームを展開している企業です。
カスタマーサービスなど様々な顧客とのコミュニケーションにおいて顧客のエンゲージメントの向上や顧客獲得効率、顧客価値の向上に繋がるようなカスタムコミュニケーションソリューションの構築を提供しています。
主に事業としてはトゥイリオコミュニーケーションズとトゥイリオデータ&アプリケーションズの2事業で展開されます。
まず、トゥイリオコミュニケーションズではプログラミング可能なメッセージング、所謂SMSやMMS、フリーダイヤルやWhatsAppやFacebookkMeseengerのOTTなどを送受信するためのAPIを提供しています。
顧客企業はこのAPIを活用し、アカウント通知や注文確認、会話型の販売サポートやカスタマーケアなどに活用しています。
また、緊急通話や合成音声、グローバル会議など高度な音声機能を組み込むことができるプログラム可能な音声や電子メール配信の課題を解決し、受信トレイの配置の最適化などを行えるEmailAPI。
開発者が2要素認証APIを使用して追加のセキュリティを構築できるTwilioVertifyを展開しています。
一方でトゥイリオデータ&アプリケーションズでは収集された情報を統合し、企業に提供する顧客データプラットフォームを提供するトゥイリオセグメントやトゥイリオセグメントの情報に基づいてマーケティング担当者がキャンペーンの展開をできるトゥイリオエンゲージ。
コンタクトセンタープラットフォームであるトゥイリオフレックスや大規模なキャンペーンを迅速に実行できるマーケティングキャンペーンを展開しています。
ちなみにトゥオリオデータ&アプリケーションズ事業の方ではサブスクリプションが主な収益をなっています。
直近ではビジネス向けのメッセージプラットフォームを展開しているZipWhipを買収しています。
収益は主に使用量ベースの料金からで2022年では73%を使用量ベースの料金から得ています。
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競合企業
トゥイリオの競合企業としては、クラウドベースのカスタマーサービス、AmazonConnectなどを展開しているAmazonやコミュニケーションプラットフォームを展開しているPlivoがあります。
また、クラウドベースの通信APIなどを展開しているNexmoやコミュニケーションプラットフォームを展開しているMessageBirdなどが挙げられます。
- Amazon
- Plivo
- Nexmo
- MessageBird
トゥイリオの将来性
トゥイリオの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由として実際に需要が増加している点が挙げられます。
現在のDX化の加速やリモートワークなどの普及から柔軟性が高く、効率的なコミュニケーションソリューションの導入の動きが強まっています。
トゥイリオのサービスへの需要も高まっており、トゥイリオのアクティブ顧客ユーザーアカウントも増加傾向にあります。
実際にトゥイリオのアクティブ顧客ユーザーアカウントは2020年で22万1000、2021年は25万6000、2022年は29万と増加傾向にあります。
トゥイリオの収益基盤はこのアクティブ顧客ユーザーからの収益であり、増加傾向にあることは収益基盤の拡大の裏付けと見ることができ、期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
もう一つの理由としては比較的簡単に導入しやすい点が挙げられます。
例えば、DX化が事業に置いて重要な部分を占めるようになってきている今日でも一部のソフトウェアに特化した企業などを除くと開発事業者不足に悩む企業や事業者は多く、特に中小企業などでは顕著です。
そんな中でトゥイリオはシンプルで直感的なAPIを提供やインフラストラクチャの管理、スケーリングの自動化を提供して比較的簡単にコミュニケーション機能を組み込むことができます。
そのため、開発者が少ない企業でも比較的導入がしやすく、迅速に構築できる点で期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
これらの点を鑑みるとトゥイリオの将来性としては期待できる部分はあるかと思われます。
トゥイリオの今後に対する期待度
以下はトゥイリオの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うトゥイリオの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はトゥイリオの財務状況などを示したものです。
営業利益
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上記はトゥイリオの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
トゥイリオの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS

上記はトゥイリオのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
トゥイリオの場合、右肩上がりとはなっていません。
営業利益率
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上記はトゥイリオの営業利益率を示したものです。
営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。
トゥイリオの場合、全体としてマイナスで推移していることが見て取れます。
自己資本比率
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上記はトゥイリオの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。
トゥイリオの場合、全体として30%以上を大きく上回っていることが見て取れます。
営業活動によるCF
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上記はトゥイリオの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
トゥイリオの場合、2021年以降マイナスに転じていることが見て取れます。
事業別収益
以下はトゥイリオの事業別収益を示したものです。
収益(千$) | 2022 | 2021 | 2020 |
コミュニケーション | 3251240 | 2411280 | 1598429 |
ソフトウェア | 441477 | 325943 | 98363 |
その他 | 133604 | 104616 | 64984 |
合計 | 3826321 | 2841839 | 1761776 |
配当金
現時点でトゥイリオは配当金を出していません。
現状トゥイリオが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
トゥイリオの気になる部分としては、2022年の収益の73%を占めるように使用量ベースが収益の中心となっている部分が挙げられます。
通常、ある程度の最低収益約束は組まれている部分もあるますが使用量ベースであるため、一定額の料金が加算されるサブスクと比べると収益上不安定要素があるといったところでしょう。
一方で現在2事業中、使用量ベースの収益がメインであるトゥイリオコミュニケーションズの事業はフィールドセールスからデジタルインサイド、製品主導型に移行しており、収益性の向上。
そこからサブスクがメインの収益であるトゥイリオデータ&アプリケーションズへの事業投資が見込まれています。
そのため、今後トゥイリオコミュニケーションズからトゥイリオデータ&アプリケーションズへの事業投資が進むにつれて使用量ベースからより安定性の高いサブスクの収益割合が増加するかどうかが注目部分と言えるのではないでしょうか。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でトゥイリオの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 有 |
PayPay | 無 |
松井 | 有 |
野村 | 有 |
大和 | 有 |
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