今回は米国株の中でもジョビー・アビエーション(JOBY)に関するものとなっています。(https://www.jobyaviation.com)
本記事はこのような疑問に答えます。
- ジョビー・アビエーションとはどのような企業か?
- ジョビー・アビエーションの将来性は?
- 取り扱っている証券会社や財務状況は?
- ジョビー・アビエーションの配当金は?
ジョビー・アビエーションとは?
ジョビー・アビエーションは、(eVTOL)垂直離着陸機を開発している企業です。
ジョビー・アビエーションが開発しているeVTOLはパイロットと乗客4人を乗せることができ、最大約時速321.87キロメートルで移動、垂直着陸できる完全電動航空機となっています。
加えて、都心部での飛行を想定し、おおよそ152メートルの低空飛行ではほぼ無音の静寂性を実現しています。
また、事業としてはジョビー・アビエーションが開発しているeVTOLを活用したライドシェアサービスを展開することを計画しており、直接ジョビー・アビエーションのサービスを通じて配車をできるアプリケーションの構築も行なっています。
ちなみに1機、1シートマイルあたり3ドルの価格で1機あたり220万ドルの純収入が得られることを予測しています。
加えて、ウーバーやデルタエアラインズといったパートナーシップを通して主要なサードパーティの集約プラットフォームに統合することも進められています。
その他にもトヨタや米国空軍などともパートナーシップを確立しています。
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競合企業
ジョビー・アビエーションの競合企業としては、Aliaと呼ばれるeVTOLを開発しているBetaTechnologiesや電動垂直離着陸機を開発しているアーチャーアビエーションがあります。
また、LiliumJetといったeVTOLを開発しているリリウムやイギリスに拠点を置き、eVTOLを開発しているバーティカル・エアロスペースなどがあります。
- BetaTechnologies
- アーチャーアビエーション
- リリウム
- バーティカル・エアロスペース
ジョビー・アビエーションの将来性
ジョビー・アビエーションの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
まず、一つ目の理由としては多くの大企業とのパートナーシップ契約を結んでいる点が挙げられます。
例えば、ウーバーがもともと構想していた空飛ぶタクシー事業であるUberElevateをジョビー・アビエーションが買収することでジョビー・アビエーションのeVTOLでのライドシェリング事業が展開しやすくなった部分があります。
実際にこの買収によってコラボレーション契約が締結され、ライドシェリングの地盤のあるウーバーのアプリケーションとの統合が進められています。
また、トヨタはジョビー・アビエーションに約4億ドル以上の投資を行っており、工場の計画やレイアウト、製造プロセスなど日常的にトヨタのエンジニアと協力してeVTOLの量産化を進めています。
このように大企業とのパートナーシップをもとに今後の量産化やライドシェアリングの事業展開の土台が着実に築かれつつある点で期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
加えて、もう一つの理由としては米国空軍とのパートナーシップが挙げられます。
2021年には実際にジョビー・アビエーションのeVTOL機の基地での運用が行われており、米国空軍の厳格な基準や規制下において商業運用に先立っての運用能力と保守プロファイルの機会が提供されています。
また、2023年には米国空軍との5500万ドルの契約延長がなされ、米国空軍との契約は最大1億3100万ドルにまで拡大しています。
このような米国空軍との協力は商業運用での安全性や運用面の向上、信頼性といった点でプラスとなる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
こられの点を鑑みるとジョビー・アビエーションの将来性としては期待できる部分はあると言えるのではないでしょうか。
ジョビー・アビエーションの今後に対する期待度
以下はジョビー・アビエーションの今後に対する期待度を示したものです。
ちなみに期待度は高い順に5から1となっています。
ご自身が思うジョビー・アビエーションの今後に対する期待度にぜひ投票してみてください。
財務状況
以下はジョビー・アビエーションの財務状況などを示したものです。
ちなみに営業利益率は現状収益が無いため、出すことができません。
営業利益
上記はジョビー・アビエーションの営業利益を示したものです。
営業利益は基本的に企業が本業で得た利益を示したものです。
ジョビー・アビエーションの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
EPS
上記はジョビー・アビエーションのEPSを示したものです。
EPSは基本的に右肩上がりとなっているかが主な指標とされるものです。
ジョビー・アビエーションの場合、右肩上がりとはなっていないことがわかります。
自己資本比率
上記はジョビー・アビエーションの自己資本比率を示したものです。
自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上がおおよその目安とされています。
ジョビー・アビエーションの場合、2020年はマイナスの値でしたが2021年以降はプラスへと転換していることが見て取れます。
営業活動によるCF
上記はジョビー・アビエーションの営業活動によるCFを示したものです。
営業活動によるCFは基本的に企業の手元現金の推移を示したものです。
ジョビー・アビエーションの場合、マイナスが拡大していることが見て取れます。
配当金
現在、ジョビー・アビエーションは配当金は出ていません。
現状ジョビー・アビエーションが配当金を出すのはまだ先となりそうです。
コメント・考察
ジョビー・アビエーションは現状、収益は出ていません。
ただ、eVTOL機を開発している事業者の多くは現在、eVTOL機の販売やeVTOL機に関連するサービスなどでほとんど収益をあげられていないのは同じで、全くの発展段階の市場であるというのが実情です。
一方でその発展段階の市場でジョビー・アビエーションは、機体の量産化や生産プロセスの効率化などはトヨタ、eVTOLのライドシェア事業ではすでに基盤のウーバーとの協力が進んでいるなど今後の事業面のインフラ基盤は着々と堅められているように思われます。
ただし、周辺の事業計画が進んだとしても肝心のeVTOL機が規制当局に認証されなければ無意味です。
そのため、今後の最も重要な焦点となるのは現状ジョビー・アビエーションが5段階中2段階完了しているFAAの認証部分であり、商業旅客運行を目指す2025年に予定通り認証されるのか、また日本や英国でも規制当局と協力しており、日本や英国でも認証されるのかといったところでしょう。
取り扱っている証券会社
以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でジョビー・アビエーションの取り扱い有無を示したものです。
証券会社 | 取扱有無 |
楽天 | 有 |
SBI | 有 |
マネックス | 有 |
DMM | 無 |
松井 | 有 |
PayPay | 無 |
野村 | 無 |
大和 | 有 |
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