【米国株情報】エンフェーズエナジー(ENPH)とは?将来性や財務状況など解説

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本記事は米国株の中でもエンフェーズエナジー(ENPH)に関するものとなっています。(https://enphase.com)

本記事はこのような疑問に答えます

  • エンフェーズエナジーとはどのような企業か?
  • エンフェーズエナジーの将来性は?
  • 財務状況や取り扱っている証券会社は?
  • エンフェーズエナジーの配当金は?

エンフェーズエナジーとは?

エンフェーズエナジー太陽光発電に関連する製品や蓄電製品、これらに関連するデジタルプラットフォームなどを提供している企業です。

まず、太陽光発電に関連する製品としてはIQ7といったマイクロインバータがあります。

そもそも、マイクロインバータとは太陽光のパネルの個々に取り付けて出力の最適化を行う機器です。

従来の物は太陽光パネルの個々に取り付けるのでは無く、複数の太陽光パネルをまとめて最適化するパワーコンディショナーで一部のパネルに影響があると全体の発電の効率が落ちたりするデメリットがあります。

マイクロインバータはそのデメリット解消でき、太陽光発電の発電効率を向上させる製品です。

一方でマイクロインバータは自立運転機能が無く、停電時は使用できないなどの問題があり、エンフェーズエナジーの以前の製品も同様の問題を抱えていましたが新たに停電時でも使用可能IQ8マイクロインバータの生産出荷も開始しています。

また、IQバッテリーやソフトウェア技術を活用し、太陽光発電の状態やエネルギー貯蔵などを管理できるプラットフォームで、モバイルアプリなどで確認ができるエンフェーズエナジーシステムなどを提供しています。

出典:Enphase Energy,inc CEO Letter to Shareholders2021

上記は、実際の住宅でのマイクロインバータやIQバッテリーなどの設置部分や活用部分を示した図です。

そして、直近では住宅用の太陽光発電に関わるデジタルツールを展開するSofdeskや太陽光発電に関連するソフトウェアプラットフォームを展開する365Pronto、家庭用、商業用のEV車向け充電器などを扱うClipperCreekなど買収しています。

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競合企業

エンフェーズエナジーの競合企業としては、従来型の太陽光発電の電力の最適化に使用されるパワーコンディショナやパワーコンディショナの管理に関わるソフトウェアなどを提供するソーラーエッジが挙げられます。

また、太陽光発電に関連する管理システムなどを展開するフロニウスやパワーコンディショナや太陽光発電の管理などに関連するソフトウェア製品を提供するSMAソーラーテクノロジー

電気自動車などの他にも太陽光などからの蓄電ができパワーコンディショナが内蔵された蓄電池、Powerwallなども展開するテスラがあります。

その他にもSungrowGeneracなどといった企業があります。

  • ソーラーエッジ
  • フロニウス
  • SMAソーラーテクノロジー
  • テスラ
  • Sungrow
  • Generac

エンフェーズエナジーの将来性

エンフェーズエナジーの将来性としては大いに期待できると言えるのではないでしょうか。

まず、一つ目の理由としては各国の再生可能エネルギーの政策が太陽光発電の導入を加速させる可能性が高い点です。

例えば、米国エネルギー省によると太陽光発電2035年までに米国の総発電量の40%まで達することを発表しており、太陽光発電などを促進し予算を投じる大規模なインフラ投資計画などがあります。

また新興国、例えばインドなどでも再生可能エネルギーを全体的な発電量の6割2030年まで510GWまで拡大させることを掲げています。

とはいえあくまで目標や予測であるため、達成しない可能性もありますがどちらにしろ太陽光発電の導入の促進を促す政策を出しやすい流れとはなっているため、太陽光発電に関わる製品を展開するエンフェーズエナジーとしてはプラスの流れです。

また、2つ目の理由としては従来型のパワーコンディショナと比べてエンフェーズエナジーのマイクロインバータは発電効率が良い点です。

しかも、新しくエンフェーズエナジーが新しく展開するIQ8はマイクロインバータの自立運転機能が無いというデメリットが解消されて従来型のパワーコンディショナを展開する競合よりも優位性があります。

これらの理由などからエンフェーズエナジーの今後としては期待できる部分があるのではないかと思われます。

財務状況

以下はエンフェーズエナジーの財務状況などを示したものとなっています。

営業利益

上記はエンフェーズエナジーの営業利益を示したものです。

営業利益は基本的に企業が本業でどれくらい利益を得たのかを示すものです。

エンフェーズエナジーの場合、大幅に増加傾向にあることが見て取れます。

EPS

上記はエンフェーズエナジーのEPSを示したものです。

EPSは一般的に右肩上がりとなっているかが主な指標となります。

2015年から2017年まではマイナスを推移していましたが、それ以降は順調な右肩上がりとなっていることがわかります。

営業利益率

上記はエンフェーズエナジーの営業利益率を示したものです。

営業利益率は基本的に10%〜15%以上が優良な企業の水準とされています。

エンフェーズエナジーの場合、2018年は一桁台でしたが、2019年以降は15%以上となっていることが見て取れます。

自己資本比率

上記はエンフェーズエナジーの自己資本比率を示したものです。

自己資本比率は基本的に企業の安定性を示すもので30%以上が目安とされています。

エンフェーズエナジーの場合2019年、2020年は30%を超えていましたが、2021年は30%を下回っていることが見て取れます。

営業活動によるCF

上記はエンフェーズエナジーの営業活動によるCFを示したものです。

営業活動によるCFはおおよそ企業の手元現金の推移を示したものです。

エンフェーズエナジーの場合、順調な右肩上がりとなっていることが見て取れます。

配当金

現時点でエンフェーズエナジーは配当金を出していません。

現時点では配当金を出すのはまだ先となりそうです。

コメント・考察

エンフェーズエナジーの財務は現状の炭素排出などの対策の理由から太陽光発電の各国の税制優遇など制度的な後押しもあってか、かなり順調な印象です。

営業利益も順調に伸びていますし、それに対応する形で営業活動によるCFも大きく増加しており、キャッシュフローも順調に増加しています。

自己資本比率がやや低いことは気になるところですが、2021年の第4四半期150万株自社株買いを行っておりそれが一つの要因と思われ、キャッシュフローが大幅に増加した年での自社株買いでそれほど問題となる点ではないでしょう。

結果として事業の環境としては追い風でありますし、収益も順調に伸びているため、エンフェーズエナジーに期待できる部分は大きいでしょう。

ただ、やや気になる点としては主要顧客1つ2021年時点で収益34%を占めていることやエンフェーズエナジー自体には製品の製造能力が無く少数の委託製造業者に依存している点が挙げられ不安定要素かと思われます。

取り扱っている証券会社

以下は米国株を取り扱っている主な日本の証券会社の中でエンフェーズエナジーの取り扱いの有無を示したものです。

証券会社楽天sbiマネックスPayPayDMM松井野村大和
取り扱い有無

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