米国株は有名企業も多く、右肩あがりの企業銘柄も多いだけあって近年日本株よりも人気になってきている部分があります。
また、米国株は日本株と違って単元縛りもなく、通常で1株から有名企業に少額で投資ができるため、初心者でも個別株を取引しやすいのが魅力です。
しかし、「米国株は手数料負けしてしまう」といった意見もちらほら聞かれます。
そこで今回は米国株は手数料負けしてしまうのか、また手数料負けしないようにするにはどうしたら良いのかといった疑問を解決する内容となっています。
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なぜ米国株で手数料負け?
そもそもなぜ米国株で手数料負けをしてしまうのでしょうか。
理由としては、最低手数料によるものが原因です。
例えば、米国株を5$分買って10$になった時に売却するとします。
そうすると簡単に考えると利益は5$になりそうです。
しかし、そこに最低手数料が5$がかかったとします。
すると利益が5$出たはずが株式を購入するときと売却するとき両方に最低手数料が5$かかるために結果として-5$となってしまうのです。
これが手数料負けしてしまう主な原因なのです。
米国株が手数料負けしやすい要因
先ほどの最低手数料に加えて、米国株が日本株に比べて手数料負けしやすいのは1株単位で買えるということがまた一つの要因です。
日本株だと100株単位であるため、投資額が大きくなりがちですが、米国株だと1株単位であるため、投資額は小さく始められます。
それはリスク的な観点や初心者が始めやすいという観点ではメリットなのですが、最低手数料がかかっている場合、少額であるほど手数料が割高になります。
この1株単位で少額で投資しやすいという米国株の性質が最低手数料で手数料の割高さを助長し、米国株の手数料負けを誘発し、「米国株は手数料負けする」という声を誘発していた一つの要因です。
現在多くの証券会社では最低手数料を撤廃
しかし、現在多くの証券会社では米国株取引において最低手数料を撤廃しています。
今ままで例えば、楽天証券やSBI証券、マネックス証券といった有名なネット証券会社では米国株取引をする際、最低取引手数料が5$かかるのが一般的でした。
現在では楽天証券やSBI証券、マネックス証券などの多くのネット証券会社では最低手数料を0ドルとし、撤廃がなされています。
そのため、今では米国株を少額から購入したとしても手数料負けする可能性は縮小しています。
よって現状では最低手数料を気にすることなく、1株から投資できる米国株の強みを活かして少額投資しやすい環境となっています。
それでも手数料負けする可能性はある
最低手数料を撤廃したことで少額だからといって手数料負けをしやすくなるといったことはなくなりましたが、それでも手数料負けする可能性はあります。
例えば、現状主な日本の証券会社では取引額×0.495%の取引手数料がかかります。
そのため、株式を購入して売却したときの利益が0.99%以上にならないと手数料負けしてしまう可能性があります。
よって長期取引ではあまり気にならない取引手数料ですが、短期取引の場合、1日の定額制で0円となっている日本株と比べると取引手数料によって手数料負けしてしまうリスクがあります。
為替スプレッドも手数料負けする要因
もう一つ米国株では特有の手数料負けする要因があります。
それは為替スプレッドです。
米国株は日本株と違ってドルで取引するため、日本円をドルに変えなければなりません。
ここでドルと円に変える時、そしてドルから円に変える時にかかるのが為替における手数料、為替スプレッドです。
主な日本の証券会社では為替スプレッドは、1ドルあたり25銭かかるのが主流となっています。
例えば、100ドル変えるのに25円かかる計算です。
ただ、為替スプレッドに関しては一度ドルに変えてしまえば、主要な証券会社ではそのままドルで受け取る外貨決済ができ、ドルで再び買付ができるので取引を頻繁にしても特に売却時ではそこまで影響のある手数料とはならないでしょう。
手数料負けしないおすすめの証券会社
上記のような米国株での手数料負けを防ぐためには、手数料負けをしないように証券会社をよく選ぶ必要性があります。
そこで以下では手数料負けしないためにおすすめの証券会社を紹介します。
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買付スプレッドが無料のマネックス証券
2つ目におすすめなのはマネックス証券です。
日本の主要な証券会社、楽天やSBI、マネックス証券では取引手数料が取引金額×0.495%であることには変わりありません。
しかし、為替スプレッドに関しては楽天やSBI、マネックスにおいて1ドルあたり25銭ですが、マネックス証券の場合買付時のスプレッドに関しては無料です。
そのため、楽天やSBIは買付と売却時にかかるのに対してマネックス証券は為替スプレッドがお得だと言えます。
マネックス証券のメリット
- 買付における為替スプレッドが無料
- 口座開設のみで豊富なツールが使える
- マネックススカウターは業績分析や銘柄発掘に非常に便利
また、マネックス証券ではマネックススカウターという長期的な業績の推移やPER、セグメント別の推移などを確認したり、銘柄を発掘しやすいツールを提供しており、証券口座を開設するだけでそういったツールを無料で使用することができます。
よって為替スプレッドを安く抑えて手数料負けリスクを抑えたい、米国株の銘柄発掘を効率的に行いたいといった方はマネックス証券がおすすめです。
特にマネックススカウターは銘柄発掘や業績分析には非常に便利なツールなのでこれだけでも口座を持つ価値があると言えるでしょう。
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